すべてのおすすめ
{引用=
僕のアパートは猫が飼えない
窓から見えるのは隣の物置と、アルミのベランダの裏側だけ
コンビニのビニール袋が 風にふかれてカサカサ笑い
忘れられた洗濯物が 雨に打たれてしおしお泣いてる ....
{引用=
梨畑の湿った雑草がひんやり茂る足元に、いくつもの虫穴が口をあけ、樹液を狙う甲虫が幹の洞にたごまっていた。木の枝にいつも架かっていたのは黒い小さなAMラジオで、夏はひたすら甲子園の、歓声とブ ....
某所で、
>意味がわからんと言っていた軟弱者が何人かいましたが、
>意味を伝えるだけなら詩なんか必要なないじゃん。
>詩は作者と読者の共同作業であるべき。
>僕が1から ....
びっこをひいたトルコの兵隊
かがやく行進、チューリップ
どん ぱっぱっぱ どん ぱっぱっ
まちがえちゃっだめ まちがえちゃだめ
まちがえちゃだめったら まちがえちゃだめ
....
若い苗木を植えるときは、上の枝をはらうだけではなく、木の根っこもかなり切ります。細かいヒゲのようになった毛細部分は一度 土から離してしまうともう力がなくなり腐り始めてしまうからで、新しい土に新しい強 ....
何かを創るときに使うエネルギーというのはどうもかなり種類が似ている。
詩がいったい何を記述するかといえば、どんな種類であれ、エネルギーなのだとすると、創る行為そのものも、すでに詩である。
....
#7
夏の雨
少年の夏の葉には蛇の抜け殻の模様がついている
彼があの時流した涙は自己嫌悪の錆びた味がした
乳飲み子の口に含んだ乳は黄色くて甘い 母からもらう最初の贅沢
一 ....
#6
屋根裏の姫
廃屋となった古い旅館を安価で買取り、なにやら得をしたような気分で引越しをした。築100年の余を越え、廊下の椋の板も黒ずみ真ん中がへこむ。梁や柱の材も曲 ....
ー盲目ー
まだ陽の上らぬ未明の朝
風紋が鮮やかに浮き出る灰色の砂丘を
暁の月へとむかう 黒烏
凄絶な月の海に至る道は
煌々と白い光に照らされて
泥だらけの足で踏みこんで ....
常に読み手の読みは一方的かつ独善的であるのだから、読み手として評(感想)を書くときは、その範囲で読んでいるのだという意識が必要で、それ以上は踏み込めない。
だけどまあ 愚かな思い込みも含めて全て ....
床下の古い梅酒の甕の中に
老女が一人 ちんまりと正座している
皺だらけの顔でにこにこと笑いながら
一匹の小さな透明な竜と遊んでいる
琥珀色に澄んだ酒の中で 軽く竜を弾く
竜 ....
砂原を歩いていると、人間の手が蠢いていたので、掘り出した
父だった
父はこんなところに埋まっていたのだ
途中から誰かがわかったので、指先でなでるように、焦って掘り出した
息をし ....
昨日の月は
尖った 細い 月爪だったので
夜を枕でくるみこんで
空を引掻いてしまわないように
唄を歌って
ふかい、ふかい 息を吐いたら
枯れた冬 ....
佐野権太さんのリーフレインさんおすすめリスト
(13)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
あなたと僕と猫と猫
-
リーフレ ...
自由詩
7
09-9-14
梨畑のAMラジオ
-
リーフレ ...
自由詩
1
09-8-17
詩とイメージ__−萩原朔太郎_蛙の死−
-
リーフレ ...
散文(批評 ...
21+*
08-10-25
小僧のピアノ
-
リーフレ ...
自由詩
3
07-11-24
根っこ
-
リーフレ ...
散文(批評 ...
1
07-11-22
垂直方向
-
リーフレ ...
散文(批評 ...
2
07-7-21
「ものとおん」#7−#9
-
リーフレ ...
自由詩
3
07-6-13
「ものとおん」#6
-
リーフレ ...
自由詩
6
07-6-12
月の朝(あした)
-
リーフレ ...
自由詩
9*
07-6-5
評,単純に感想
-
リーフレ ...
散文(批評 ...
12
07-5-9
古梅酒
-
リーフレ ...
自由詩
10*
07-5-7
砂原に
-
リーフレ ...
自由詩
38*
07-4-21
月爪
-
リーフレ ...
自由詩
16*
07-4-18
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する