すべてのおすすめ
あれはインドを旅していたときのことだった。
ある村でマーケットに並んでいる親子3人が目に入った。
お父さんとおそらくその小さな息子二人だ。
目立っていたのは5歳くらいだろう小さいほうの男の子だっ ....
桜の咲かない四月が終わろうとしている。
風の強い朝、ひんやりとする外気に体がきゅっとこわばる。先月買ったばかりの白いトレンチコートの前を抑え点滅を始めた交差点を足早にわたる。
ふと見上げれ ....
五。
舞台がアメリカだと仮定する。
信心深い両親に、
異常なまでに過保護に育てられた彼女は、
いつもとても内気な性格で、
ずっと周りの言いなり ....
仮説として。
一。
文体もとても難しいが、
会話もとっても難しい。
現実の会話であるような、
儀礼に満ち説明的で回りくどい、
こ ....
自分の娘が二人の娘を連れて実家に戻ってきたら、どんな気持ちがするだろうか。三人の娘も無事に結婚したし、そろそろ引退でもするかな、と思っていた頃に、また娘と小学生の孫娘2人を扶養しなければならなくなった ....
長年育てていたサボテンがとうとう花を咲かせた。
てっぺんにひとつだけ、
うっとりするような明るいピンク。
針に刺さらないように、花びらだけをゆっくりつまむ。
生命のすべらかな感触が胸を暖かくさ ....
窓の外に挙動不審者がいる。怖い。
昨日の夜もいた。
二階の部屋のカーテンのすきまからそっと表をうかがう。
不審者は家の前の電柱に半ばまで登って、そこにしがみついていて、顔を半分のぞかせな ....
たぶん、ここの現役さんのなかで投稿された作品を一番読んでいるのは、ぴ@じゃないのかなと思っています。お名前を勝手に出して申し訳無いのですが、ここでの古参のおひとり、たもつさんが4187ポイント出して ....
1. パセリと手紙
晴れた日にディーディーは死んだ。
さっきからぼくはパセリを見ている。人工的な見栄えのあざやかに澄んだ緑色のパセリを。銀色のスプーンを脇に押しのけた。とりあえず何も考えて ....
先輩が急逝した。
スキー場で倒れたんだそうだ。ドクターヘリも飛んだらしい。まだまだ、これからというときに。
先輩が主催していたメーリングリストがある。会員は2500人。毎日の膨大な投稿に、 ....
今日もロボットは、パソコンの前に座り、スパムメールを送り続ける。
休みなく、こつこつと、プログラムされた通りに、適当な言葉をくっつけて、色々な国や人にメールを送る。
「主人が出張がちでとても ....
「マザコン」「ニート」「友達親子」・・・色々な言葉がやや否定的に言われているけど、様々なマザコンやニートや友達親子があって、様々な原因があって、それが良いのか悪いのか、の判断もすぐにはしてはいけなくて ....
詩と詩論
〔序〕
27のとき詩人になりたいと思い立った。その頃小説も短歌も翻訳もやっていたが、最もなりたかったのが詩を書く人であつた。詩を熱心に読むことが好きだつたせいでもあろう。
大学へ ....
私は3年ほど前から詩を書いたり読んだりし始めたので、紙媒体の詩もネットに流れている詩も量的にはさほど読んでいないので、色々思い込みや誤解があるかもしれません。その上で思うことをいくつか書こうと思いまし ....
終業時間後。
作業服を着替える為にロッカーを開けると。
そこは異国であった。
しかも見るからにガラの悪い連中が。
こちらを指差して訳の分らない言葉を発していたので。
なんだかとても恐ろし ....
詩の読み方といっても、そんなものが決まっているわけではないし、決められるものでもない。読者は自由に、自分の読み方で詩を楽しめばいいのだ。だが、そう思う反面、詩の読み方に根本的な誤りがある人が多いよう ....
写真が嫌いだ。風景写真は好きだが人間が写り込んでいる写真が大嫌いだしじぶんが写り込んでいようものならその写真を処分するためにおまえの妹の身柄を確保して交換条件にしたいぐらいに嫌いだ。思い出は必要 ....
忘れる。人だとか物だとか、さまざまなものを人は忘れていく。今日を生き延びるために、無理矢理にあるいは自然に、忘れていく。だが、その一方で、忘れないでいるという選択もある。かつて一緒にいたけれどもいま ....
ごくたまに、中学生とか高校生に思われることがあります。
はじめはすごくびっくりして、自分が幼いからか、とか、何か人を騙しているような申し訳ない気持ちでいたのですが、だんだん分かってきました。
実年 ....
或る若き詩人に
§
意味のある人生とは何でせう?
食べて、仕事して、セックスして、寝る。
これこそが、意味のある人生です。
詩は無意味です。
詩なんか、なくとも生きてゆけ ....
ハルマゲドンこねーかなー。
37歳の先輩はそういう。
こないでしょうねえー。
僕は答える。
俺を殺してくれよ。
37歳の先輩はそういう。
僕は捕まりたくないから嫌ですよ。 ....
一
今、僕の手元には、「{ルビ思推=しゆう}」 落合朱美 という{ルビ凛=りん}とした縦書きの
文字が記された一冊の詩集が置かれている。朱色一色の表紙には、
白い輪郭で描かれた一輪の薔薇の ....
僕が現代詩フォーラムという詩のサイトと出逢い、自作の詩を載
せ始め様々な人の詩を読むようになってから三年の月日が過ぎた。
自分の詩作について言えばまだ課題はあるが、只、間違いなく言え
ること ....
今日もカレー、明日もカレー、明後日は未定。
今日はお袋が出かけたので私が作りました。
100g当たり78円のアメリカ産豚肩ロース
ブロックを丁寧にスジと脂身を取り、
筋を切るように削ぎ切りにし ....
昨夜は職場の女たちが集まって慰労会をした。
一年ぶりだった。
家計のためにパートタイムで働く女が、自分の楽しみのために一人家を空けるのは、それがたとえ数時間のことであっても容易なことではない ....
現在の世界は狂ってきている。そう感じるのは、僕だけじゃないはずだ。
そう言う私も以前、狂気を体験した。ひどい被害妄想、誇大妄想、その果てに躁鬱病。
薬の服薬、そして、養生のためにアメリカ滞在 ....
言葉には、意味と別に音そのものがもたらす印象があります。
例えば「こんにちは」は明るく強い印象なのに対し「さようなら」はやさしい印象を与えるといった具合にです。
そこで、音のもつ印象を独断で分類し ....
黄土色の民族衣装。赤と青のヴェール。
太鼓と珍しい笛、それに見た事もない弦を使った楽器。
うっすらと唇にひかれた化粧は、燃えるような色をしていた。
髪はやわらかく熱気にあおられている。
漆黒を ....
秋の空気はどこかやわらかく感じるのは如何してでしょうか?
夏の熱を孕んだ空気がやわらかく溶け始め、冬の身を切るような冷たさを孕む空気の合間の一瞬をわたしはずいぶん好いております。
カーテン ....
いつもの散歩のコースを延ばして
枯野に入つていくと
遠出の猫に出合つた
こちらも私と同じく
猫族を逃れてきてゐるのか
それとも人界を逃れてなのか
しばらく様子を見ることにする
いくら ....
佐野権太さんの散文(批評随筆小説等)おすすめリスト
(140)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
空中浮遊少年
-
青色銀河 ...
散文(批評 ...
8
07-4-29
春に降る雨
-
ku-mi
散文(批評 ...
3*
07-4-27
「_会話を書く。_-_後編。_-_」SATP.Vol.12,
-
PULL.
散文(批評 ...
1*
07-4-20
「_会話を書く。_-_前編。_-_」SATP.Vol.11,
-
PULL.
散文(批評 ...
2*
07-4-20
祖父のこと
-
ふるる
散文(批評 ...
18*
07-4-17
飴玉のある風景(サボテン)
-
野火 後 ...
散文(批評 ...
8
07-3-3
挙動不審者
-
hon
散文(批評 ...
2*
07-3-2
素敵だなと感じさせてくれる詩作品って…
-
恋月 ぴ ...
散文(批評 ...
34*
07-2-27
パセリと手紙のある浮き島
-
hon
散文(批評 ...
2
07-2-17
浮遊する星
-
umineko
散文(批評 ...
13*
07-2-15
メールロボの幸福
-
ふるる
散文(批評 ...
12*
07-2-2
自立はいいことかどうか
-
ふるる
散文(批評 ...
7+*
07-2-1
詩と詩論(その一)
-
生田 稔
散文(批評 ...
16*
07-1-23
紙媒体の詩とネット媒体の詩の違いについて
-
ふるる
散文(批評 ...
13*
07-1-10
異国へ続くロッカー。
-
もののあ ...
散文(批評 ...
13*
07-1-10
■批評祭参加作品■詩の読み方について
-
岡部淳太 ...
散文(批評 ...
15*
07-1-8
ポイントについて
-
黒川排除 ...
散文(批評 ...
23+
07-1-8
忘れること、忘れないでいること
-
岡部淳太 ...
散文(批評 ...
16+*
06-12-27
たまに若い人と思われる
-
ふるる
散文(批評 ...
11*
06-12-19
アヅマウタ
-
三州生桑
散文(批評 ...
6+
06-12-14
一問一答。
-
もののあ ...
散文(批評 ...
21*
06-12-11
詩人・一期一会_〜其の一・落合朱美詩集「思推」を読んで(上) ...
-
服部 剛
散文(批評 ...
11*
06-11-22
詩人・一期一会_〜序章・誰も知らない一本の大樹について_〜_
-
服部 剛
散文(批評 ...
19*
06-11-22
料理(1)
-
ペポパン ...
散文(批評 ...
5*
06-11-15
女が家を留守にするとき
-
渦巻二三 ...
散文(批評 ...
16*
06-11-9
パトリオット
-
山崎 風 ...
散文(批評 ...
5
06-11-8
音の構成で詩の印象を説明してみる
-
青色銀河 ...
散文(批評 ...
19+*
06-10-28
他部族の踊り子
-
緑茶塵
散文(批評 ...
3*
06-9-29
秋は夕暮れ
-
渕崎。
散文(批評 ...
2
06-9-29
枯野にて遠出の猫と遇ひにけり
-
杉菜 晃
散文(批評 ...
7*
06-9-23
1
2
3
4
5