雨が降る正午の部屋で
道路の真ん中平たくなっている猫の
記憶を探り当てた
オートミルのような音を立てて
ゆっくり地面に一体化してゆくそれは
ぶぉんと三匹になった(黒猫。ぐちゃぐちゃの骨を必死 ....
鱗粉を撒く蝶々を姉が追い
便りもとうに絶え果てて、二月

珈琲の苦さも世界のおしまいも二月の書棚に封印されて

死してなほ国歌と定めし
{ルビ売女=ばいた}をば二月の空に弔う君が代

 ....
「腐っていた
確かに
こ〜ら〜」

などと唄いながら
炒飯炒めよると
頭上にてベッドの
軋む音がしよる
きっともつれ合う男女
であろう
二人はきっと若い
鼻歌交じりに
薄い天井 ....
引き出しのなかでちいさな人が読むおおきな人のつくる天体





鱗粉を撒く蝶々を姉が追いその鱗粉を舐める妹


珈琲の苦さも世界のおしまいもかみさまのサディスムだからごめん ....
嗚呼雨だ 明日も雨だ 羽犬塚 ああ犬が羽 空からこぼれる朝

浮くあばら 五十四kg 煎り胡麻の 香り嗅ぐとき 何にあくがる

ネクタイは「洒落たポーズ 俺は坊主」 首輪の名残「パチンコにゆ ....
ありもせぬ幸せなんか求めても満たされぬまま死んでゆくだけ

ありもせぬあるべき様があるように振舞う術はありえないから

ありもせぬ心とやらに囚われて花の香りを忘れてしまう
鱗粉を 撒く蝶々を 姉が追い「もう帰ろうよ」「行かないでよ」 ねぇ

死してなほ国歌と定めし売女を罵った兄 頬の引き攣れ




抗菌の ボールペン握り 立ち尽くす 書くこと以上の理由を ....
追いかけた音符につまづく舌のことレモネードをくむ夜のきらきら



圏外のサービスエリア出る頃に公衆電話の黄緑おもって



蜂蜜をかけて闇夜に置き去りにした君の名がかなしんでいる
 ....


珈琲の苦さも世界のおしまいも飲み干せばやわく浸透してく


* *


爪を噛み 吐き出してみた そのかたち すべてこの世のひらがなみたい


鱗粉を 撒く蝶々を 姉が追い ....
抗菌の ボールペン握り 立ち尽くす ぐいと 書いた その字 珈琲




珈琲の苦さも世界のおしまいもさっさと突っ込む君の引き出し




引き出しのなかでちいさな人が読む「・・こ ....
朝、眠る間際
夢のあわい
世界が豊饒している
男の子たちの恋
地下鉄そばの箱は
紫煙と汗で満ちる
僕と少年は
蟻のように
言葉を運び
触覚で互いを
確認する
集積した言葉は
う ....
鉛筆の先は街の香りがして
スピーカーからは東京が流れ
自転車は猫間川沿いを走るだろう
さっきから歩いている場所は
消えたり現れたり薄ぼんやりしたり
アスファルトをひっぱがす音だけが
よく聞 ....
うつぶせに寝た彼の下祖父帰る

驚いた家族「おかえりなさい祖父」

ワシとても腹が減ってる飯をくれ

ちゃぶ台で本人囲み三回忌

あの世には吉永小百合五人いた

父は母母は娘の頬つ ....
それでも宇宙の中心は

野兎の様に

限り無くて遠い
灯台は角 もたげた岬から石化

焼けたお守りから随分と尖った針

スカーフの死に場所まれに男の首

崖に印字ありいずれ閉じるつもりだろう

腰に鉄の装飾巨大磁石迫る

偽造する季節 ....
溢れ出るもの
指折り数えます
軽蔑の眼差し一つ
引き裂かれた場所二つ
そこに留まる者三つ
詰まった声四つ
離散五つ
アルコールによる駆動の果て
僕の部屋がザムザ化します
「無防備な女」


 喘ぎ声が、
 女の
 喘ぎ声が
 いまでも
 ときおり 耳 にこだまする。

 6畳一間の安アパート。
 週末になると
 階下の男の部屋には
 女が ....
本物のダイアモンドもカーナビも諦めもらうに未だ足りない
 
 (そのいしもひゃくばんねむればただのはこになうえがおもままならぬ)



くたびれた靴の底から生えた羽無くした小石しばし世を見 ....
「うもれちゃう!」 砂浜、君は はしゃぎだす その内水平 線に重なるや

猫好きの 人間この世に 増えすぎて 黒猫の牙 シャープになりぬ

すすき野や田んぼのあぜ道 ふるふるり いち、に、 ....
4年分ふたりの過去を巻き戻しあの日と違うバイクでデート

デートとは果たして言ってよいものか指輪は無言でふてくされてる

風を切り向かった先は思い出か国道1号秘密駆け抜け

吾纏う香りは前 ....
世界で一番輝いているもの
それは夏の太陽でもなく
北風に瞬く冬の星空でもなくて
君が捨てようとしたもの
君がいらないと思っているもの



世界で一番輝いているもの
それはブルガリの ....
マイク投げ ガッツポーズに 毒舌も ヘアケアポスター 可愛い素顔

二週間経った卵を食べていた 過去事もなげ 人気司会者

芸人の 真似はずしてる 合コンで 笑いで口説く コツほのめかす

 ....
私戦争が起こったら
真っ先に敵を打ち殺しに赴くわ
のみ子はハッピーセットのおもちゃを転がしながら
笑いもせずに言った
彼女の家にはTVがない
定期的に読んでた新聞は
今ではずるい自慢の ....
記憶さえなくすほど酔いたくなって赤ワインに手を染めし吾

法王の小箱と名づけられし酒とりあえず買い駆け抜ける帰路

滲む赤アルミの蓋で指を切り思い浮かべる最後の晩餐

この酒を飲み干すため ....
腕を手にとって くずれる千鳥足 星はあそこに 私はここに

ただ猫と 話がしたい 冬の日に 男の気持ちは わからないねと

囁きと RedJeans まだ香る 指先重ねた 夏の終わりに

 ....
ある瞬間ぱっとかわるんだ
そう、自分を真剣に探そうとする瞬間
そこには、偉大なる覚悟がある
きついとか、むずかしいとか、いたいとか
そんなものは、どこかとんでいってしまう
自分を決める瞬間、 ....
小鳥には季節が1つありません 彼らの羽の色にまぎれて




ぼくの好きなあの季節なら放置したサドルが先に知ってしまった


音楽の授業で歌う君が代の歩みで雪が降り出していた


 ....
{引用=僕らって何億個もの細胞を失う為の焼却炉だね
                          ピッピ}

                                


天 ....
ハサミで証明写真の端をチョン切り
バイトの面接に行って来ます
私は孤高のレーニン主義者
だけど
今日スーパーを出たら人参抱えた私に
二人組の男子が「社会貢献しませんか」
警察官とか消防 ....
寒い夜暖房よりも暖かいあなたの温もりほしがる身体
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||||||||||||||||||||||||- 黒川排除 ...川柳305-12-5
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