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コンセントから漏電した原色の((わすれないで))はフィクションとなり



       凝固剤の足りない夜の水槽で泳ぎも歩きもできない会話 


壁 ....
思い出に、ゆかたの君が見たいだけ箱根温泉ゆあたりに風

きっかけがどこにあるのかわからない花火轟くまでの沈黙

ぎゅっと手を握る二人は蚊帳の中 外のすべてが愛しく見える



小学生み ....
冷えきった繋いだ手と手を温泉で去年の炎暑を取り戻そうとす



耳元で優しく君が囁いたあの夏のさよならを海で泳がす



夢うつつ瞬時に散りゆく白昼夢、儚く消える思い出花火


 ....
便箋の字面に溶けた君の息 獣のかおり 熱っぽくって

和尚の目に浮世のひかり瞬く夜ナナナナナーナおれは彼女を

黒猫は媚薬を舐めてしなやかにふたりと海を飛び越えてゆく

「こんな事してあれ ....
高らかに目押しのできないふりをした私に和尚が近づいてくる

頭蓋骨からして大きめだって言うなら猫の腹をあてがってやる

涙目で「バスタブの縁に上ってたかどうか教えて」なんて無意味だ

そこ ....
清さこそ、いやらしいとは思わない?若い和尚の鼻梁にみとれて




アルコール分量わざと間違えて きょう 今 あなたに{ルビ手=た}折られたくて




ガールという字面で服を ....
  ねぇ和尚 あなたホントに聖職者? ベッドの上では 独裁者だわ


  続きして? そんな気まぐれ 猫みたい
           アタシを裸に したのはアンタ


  足ひらく  ....
眠れない夜に読経が聞こえない和尚も坊主もくんずほぐれつ


あしたから猫になるから恥ずかしい名前をつけて呼んでもいいよ


泳ぐ魚 無意味と知りつつ死ぬ君の欠片が♂の形をしてる
 ....
戒律

日曜の教会の君の白い指若い和尚の無駄なき仕草



口移しそうっとくれたマシュマロは口に出してはいけない祈り



まっすぐな背中や胸を這い回る無意味な戒律汝犯せよ

 ....
ささって居る半分だけアダプタが危険な思想が萌える予感

バイト先で悟ったんだ「物を綺麗に洗わぬ国、中国」

罪無くともツーツーツーと甲高く語らぬ友よ語るは無駄か

飛び下りて鮮血の中
そ ....
鱗粉を撒く蝶々を姉が追い
便りもとうに絶え果てて、二月

珈琲の苦さも世界のおしまいも二月の書棚に封印されて

死してなほ国歌と定めし
{ルビ売女=ばいた}をば二月の空に弔う君が代

 ....
引き出しのなかでちいさな人が読むおおきな人のつくる天体





鱗粉を撒く蝶々を姉が追いその鱗粉を舐める妹


珈琲の苦さも世界のおしまいもかみさまのサディスムだからごめん ....
嗚呼雨だ 明日も雨だ 羽犬塚 ああ犬が羽 空からこぼれる朝

浮くあばら 五十四kg 煎り胡麻の 香り嗅ぐとき 何にあくがる

ネクタイは「洒落たポーズ 俺は坊主」 首輪の名残「パチンコにゆ ....
ありもせぬ幸せなんか求めても満たされぬまま死んでゆくだけ

ありもせぬあるべき様があるように振舞う術はありえないから

ありもせぬ心とやらに囚われて花の香りを忘れてしまう
鱗粉を 撒く蝶々を 姉が追い「もう帰ろうよ」「行かないでよ」 ねぇ

死してなほ国歌と定めし売女を罵った兄 頬の引き攣れ




抗菌の ボールペン握り 立ち尽くす 書くこと以上の理由を ....
追いかけた音符につまづく舌のことレモネードをくむ夜のきらきら



圏外のサービスエリア出る頃に公衆電話の黄緑おもって



蜂蜜をかけて闇夜に置き去りにした君の名がかなしんでいる
 ....


珈琲の苦さも世界のおしまいも飲み干せばやわく浸透してく


* *


爪を噛み 吐き出してみた そのかたち すべてこの世のひらがなみたい


鱗粉を 撒く蝶々を 姉が追い ....
抗菌の ボールペン握り 立ち尽くす ぐいと 書いた その字 珈琲




珈琲の苦さも世界のおしまいもさっさと突っ込む君の引き出し




引き出しのなかでちいさな人が読む「・・こ ....
本物のダイアモンドもカーナビも諦めもらうに未だ足りない
 
 (そのいしもひゃくばんねむればただのはこになうえがおもままならぬ)



くたびれた靴の底から生えた羽無くした小石しばし世を見 ....
「うもれちゃう!」 砂浜、君は はしゃぎだす その内水平 線に重なるや

猫好きの 人間この世に 増えすぎて 黒猫の牙 シャープになりぬ

すすき野や田んぼのあぜ道 ふるふるり いち、に、 ....
4年分ふたりの過去を巻き戻しあの日と違うバイクでデート

デートとは果たして言ってよいものか指輪は無言でふてくされてる

風を切り向かった先は思い出か国道1号秘密駆け抜け

吾纏う香りは前 ....
マイク投げ ガッツポーズに 毒舌も ヘアケアポスター 可愛い素顔

二週間経った卵を食べていた 過去事もなげ 人気司会者

芸人の 真似はずしてる 合コンで 笑いで口説く コツほのめかす

 ....
記憶さえなくすほど酔いたくなって赤ワインに手を染めし吾

法王の小箱と名づけられし酒とりあえず買い駆け抜ける帰路

滲む赤アルミの蓋で指を切り思い浮かべる最後の晩餐

この酒を飲み干すため ....
腕を手にとって くずれる千鳥足 星はあそこに 私はここに

ただ猫と 話がしたい 冬の日に 男の気持ちは わからないねと

囁きと RedJeans まだ香る 指先重ねた 夏の終わりに

 ....
小鳥には季節が1つありません 彼らの羽の色にまぎれて




ぼくの好きなあの季節なら放置したサドルが先に知ってしまった


音楽の授業で歌う君が代の歩みで雪が降り出していた


 ....
{引用=僕らって何億個もの細胞を失う為の焼却炉だね
                          ピッピ}

                                


天 ....
寒い夜暖房よりも暖かいあなたの温もりほしがる身体 義父方の祖父の従兄弟の名を忘れ日がな一日オスカルの刑


慣れもせず言う事聞かずつちふまず必死で探す猫の住む家


「ナタデココ下から読んでチェブラシカ」守りたくとも解らぬ家訓


 ....
血の雨か破れこうもり叩くのは(違うわ)(違うの)こぼれる椿よ


万華鏡きれぎれになる私たちあなたはわたしわたしはあなた


万華鏡きれぎれになる私たちキッスを五回で魔法は解けるわ

 ....
{ルビ蒼水面=あをみなも}浮かび流るる赤き葉も沈みたゆたう淡き葉も秋 


紅葉を閉じ込めている秋の川浮かぶ{ルビ椛=もみじ}も沈む椛も
                
香織Blendaさんの短歌おすすめリスト(54)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
きみは東京に住んでいる- 簑田伶子短歌25*08-2-13
【短歌祭参加作品】青の墓場- 一代 歩短歌11*06-7-30
【短歌祭参加作品】こちら冷夏- 容子短歌1006-7-27
【短歌祭参加作品】ナナナナ- たたたろ ...短歌6*06-3-31
【短歌祭参加作品】教えて、エロい人- 合耕短歌406-3-8
【短歌祭参加作品】_ガール- 簑田伶子短歌13*06-3-7
【短歌祭参加作品】背徳の時間の女たち- 逢坂桜短歌6*06-3-5
【短歌祭】エロは心のクスリです- ピッピ短歌1106-3-3
【短歌祭参加作品】キッチンではだめ・・・- ふるる短歌16+*06-3-3
証拠はない- 第二次テ ...短歌206-2-22
「MIX&REMIX」__二月のうた- 山田せば ...短歌706-1-30
【mix&remix】かみさまのサディスム- ピッピ短歌1006-1-11
てるてるぼうずと待っていてよ- 第二次テ ...短歌106-1-9
31音の散文- 比呂正紀短歌2*06-1-9
【MIX&REMIX】白日夢- 一代 歩短歌8+*06-1-6
【MIX&REMIX参加作品】_一過性の月をみている- 簑田伶子短歌11*06-1-3
『MIX&REMIX』浸透率- 汐見ハル短歌8*06-1-2
MIX&REMIX_「抗菌」_(短歌祭参加作品です)- ふるる短歌10*06-1-1
スタッカート- ヒビノナ ...短歌105-12-5
住吉神社- 第二次テ ...短歌1*05-11-30
シンデレラ- 一代 歩短歌3*05-11-30
笑いについての感傷- ナオ短歌4*05-11-27
LA_CHASE_DU_PAPEを飲む間に- 一代 歩短歌3+*05-11-24
それでも日々は移りゆく- ナオ短歌5*05-11-23
w_-_(inter)_(hite)- ピッピ短歌11*05-11-20
Aquilo- 本木はじ ...短歌9*05-11-20
温もり- 夏川ゆう短歌205-11-20
新妻カナコ(仮名)- ヤギ短歌16*05-11-20
乙女椿- ミゼット短歌3*05-11-17
流秋- 一代 歩短歌2*05-11-15

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