生まれたばかりの君は
まだ数えるほどしか
ものを
もってない

まだ ものを 欲しがらないし
きっと わからない
でも、「これを君に。」ってあげるとき
僕はとてもドキドキする
君 ....
マニラでの仕事は十分で終わった
事務所に顔を出しただけで終わらせたのだ
日本の社長の心ない言動で
まったくやる気を失っていた
まあ自分で指示を出しておいて
途中で梯子をはずしてきたということ ....
すうっと堕ちていくような感覚と
鈍いしびれがあるという
それでいて苦痛ではないらしい

幼なじみのあの子も
隣の席の委員長も
さらにはわたしのママまで
患ったことがあるらしい

大人 ....
くるぶしを浸した
海の底の
遠ざかる砂に
裏返る
また少し君のこと

舞いあがる
風のゆくえに
どんな不自由をみたの
何もない空に
探してる
君の糸口

いくつかの土くれは
 ....
いつだって窓は
逆光に黒いコンクリートを四角くくり抜いて
冷たさと
まだ見ぬ町と
まだ起こらない出来事と
未だ語られない言葉と
遠い町の中を走り抜ける音で彩色された
真っ青な空を映してい ....
大きな音楽のくぼみに
海洋の裸体は何故有るのだろう、
ぼくといる
光る種は、美しいとは以前に
何て億劫で
すかすかに目詰まりした頭髪が
金星の毛玉を噛み込む、
これを着ては
もう外を  ....
人は一人では生きていない
細胞や細菌と共に生きている
分裂したり動いたり色んな仕事をする彼ら
ある細胞は数日でさようなら
ある細胞は場合によって外敵と差し違え
ある細胞は場合によって自爆
 ....
今生は空虚すぎて
箱庭の内から出る事さえ
何か意味が有るのかと
問いたくなる青空

底は何処までも深く
青が淡く深く時を刻む
流れる時間の虚しさを
どう遣って伝えれば
届くのかと
 ....
 
 
月工場で
おじさんたちが
月を作っている
その日の形にあわせて
金属の板をくりぬき
乾いた布で
丁寧に磨いていく

月ができあがると
ロープでゆっくり引き上げる
くりぬ ....
爪を立てないようお気に入りのレギンスを下ろしながら
一瞬の冷たさに身震いなんかして

いまどき珍しいよね
ウォシュレット付いていないなんてさ

ちろちろと可愛い音させるのも粋よねとは思いつ ....
 詩も書けへんのか


 人けなす言葉はようけ 知ってるのに

 自分の不幸の理由はたくさん語るのに

 
 ただの言葉のカスタマイズや

 捨てられた言葉のリサイクルや

 ....
冷んやりした部屋の
窓際に椅子を置いて座る

裸電球に照らされた
オレンジ色の壁に
魚の形の滲みが付いている

じっと見つめていると
風が梢を揺らす音に混じって
足音が聴こえてき ....
竹やぶ輝くきらきらん
おじいさん竹切り驚嘆
小さき姫現る忽然
大判小判もどんどん
家屋敷豪華絢爛
大事に育てる過分 

かぐや姫の美貌 皆賞賛
三人の男持ち込む縁談
姫突きつける難問 ....
ちょうどいい
をさがしてて
ちょうどいい
をこえました

もどるのか
ちょうどいい
もうにどと
ちょうどいい

さがしすぎるから
ちょうどいい
すりぬける

うごかない
 ....
 
軽やかな装いの男が
日がな一日長椅子に座っている
うららかに、年老いた象の目回りに皺が刻まれ
陽気に溶ける大袈裟な風船どもを
バービーたちが追いかける
とりわけ足の速いバービーが
長 ....
桜咲く

胸痛くなる

木蓮がそれを告げる

傷つく準備かたくする

君と再会してしまえば


宇宙の碧まで連れてゆかれる

暗闇のような碧まで

堕ちてゆくように舞い上 ....
夜中の2時半頃目が覚めまして
閑散とした部屋の床に
月が煌々と
其の明りを灯しておりました

わたくしは喉の渇きを癒すべく
水道の蛇口を捻り洋碗に水を注ぎます
泡を含みながら溢れ出す水を ....
あらためて

そんなものどうでもいいって
おもいながらも
あえて思うのは

恋愛、のぐあい

恋愛ってそんなことば
はずかしくて
なんともはや
いいづらいけど
いまだ夢見ている ....
 
掌は舟
温かくて何も運べない
体液を体中に満たして
今日も生きているみたいだ
塞ぎようのない穴から
時々漏らしながら

階段に座って
ラブソングを歌ったり
駅前の露店で
プラ ....
書いてしまって、また後悔するかもしれないんだけど。
まずはお礼から。
詩学社の破産、廃業の折は、「詩学社を救え!(http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=136 ....
という問いには自分なりに一つの結論を持っている。

「現代詩は難しい?」
と聞かれたら、いつもこう答えるようにしている。
「難しいものもあるよ」と。


以前こんなことを書いた。 ....
一。

 バスは坂に入っていた。眼を閉じると、からだが傾き、後ろに引かれる、背中が軽く、座席に押し付けられる、わたしのからだは軽いので、座席はゆっくりと、わたしを押 ....
アンドロイドは、呼吸する



ラマダーンに輪廻を解説する

入道雲が1座、
カオス理論に途方に暮れ、ても


光あれと叫ぶ


光あれ、と叫ぶ



そうし ....
もうおやすみ とつぶやく こえは
あなたに とどいたのでしょうか
まぶたを とじる しゅんかんに
あなたは なみだをうかべていた きがしたのですが

ろくがつむいかの あめはふりつづいていま ....
 なつの朝に
くりかえしくりかえし
泣きながら、うまれる
声と声と声が
遠くの地球
むこうにしろいくも
横ばいに漂う

 わたしたち
くりかえし生まれて
体操して
朝の匂い
 ....
そっと
腰を下ろし
いつものひとりに戻るとき
うるおいじみた
乾きがあふれ

ぼくは
あわてて
目をとじた


思い出はいつも
胸に痛い

握れるものの少なさが
はっ ....
8月の射手が海から畝へ遡上する



だれもいない猫と風鈴がラジオの号令を聴くのも(もう、)



ニュースキャスターが告げる赤とお決まり



サンダルの熱は浮上 ....
この枝は弱い羽ばたきでも揺れて言の葉の妙聞かせられすぎ
たくましく羽ばたく鳥を嘉すれば何時もと同じ仕事行う
隠れ無き部族の長よ今宵こそシュガーフリーな秘儀の数々
たとえるなら君は大根 私が絶望を書いたら
君は不味さを描く様に 青と脳しか視えていない

ラッパを掲げ ラッパを吹き 口ずさむ
少し ありったけ 少し ありったけ では 
意地悪な百問を 感 ....
空っぽ だよね
歌うために

まぶしい緑の
そのはざ間から
降り注ぐ 生きる意味よ
せみの命よ

蜜を吸う
歌うために

その
けたたましい鳴き声の
中にまぎれて

誰か ....
さきさんのおすすめリスト(622)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「僕/君/くじら」- 日朗歩野自由詩609-5-25
マニラでの数日- 吉岡ペペ ...自由詩1109-5-24
はやりやまい- あ。自由詩21*09-5-22
貝むらさき- 佐野権太自由詩20*09-5-20
そのころ、それを聴いた僕たちは- 水町綜助自由詩809-5-5
化身- 梶谷あや ...自由詩709-4-27
人は一人では生きていない- ふるる自由詩609-4-27
私は空虚、空は青い- AKiHiCo自由詩609-4-23
月工場- たもつ自由詩3809-4-7
ですなひと- 恋月 ぴ ...自由詩17*09-4-7
きょうかしょりんりいいんかい- 山崎 風 ...自由詩5*09-4-5
潮騒- 壮佑自由詩31*09-4-5
韻を踏むかぐや姫- ふるる自由詩4*09-4-5
ちょうどいい?- 木葉 揺自由詩3*09-4-4
春、摘まれたとして- 嘉村奈緒自由詩809-3-23
桜咲く- 吉岡ペペ ...自由詩609-3-23
月と部屋- AKiHiCo自由詩109-3-23
よくわかんね。ねむい。- 水町綜助自由詩3*09-1-31
空の匂い- たもつ自由詩4308-10-29
詩学社、そして寺西さん- 角田寿星散文(批評 ...54+*08-10-10
現代詩は難しい?- いとう散文(批評 ...23+*08-9-16
「_空白、の。_」- PULL.自由詩4*08-9-13
ライフ- うわの空 ...自由詩4*08-9-13
猫唄- 梨玖自由詩3*08-9-12
なつの朝- 唐草フウ自由詩16*08-8-11
微炭酸- 千波 一 ...自由詩4*08-8-9
晩夏- エスカル ...自由詩5*08-8-9
鳥の羽ばたきと秘儀- 間村長短歌2*08-8-9
鼓膜- 十二支蝶自由詩108-8-9
そらせみ- umineko自由詩9*08-8-2

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