ねこ。
 
いつも

かえろうかな

という顔をしている

でも

うちにいる

うちにいるけど

かえろうかな

という顔をしている

わたしに気のない顔で

 ....
その道は
街灯の小さな明るみの中に
白く浮かび上がっていた

様々な思いが通り過ぎていった
その白い舞台の上を
今日は
消え残る足跡がひとつ
闇の中に後ずさる

風が
粉雪と共に ....
姉さ姉さ 何故に我が前 生まれやる

我が姉ざれば 憎まざるらむ


曼珠沙華 折々重ね 心埋める 

未だ剥がれぬ 彼の人の香
たった一度の


『I LOVE YOU』





ドラマティックな{注出来事=きめて}があれば


君と

僕は



二人っきりの明日が作れるだろう
冷たい壁の手触りを確かめながら
第十三使徒
死都
ネクロポリス
暗い地下道をたどって行くと
薄汚れた鏡に
見知らぬ男の姿が映し出された
肩をすくめた黒マントの中に
密かに呼び出される空 ....
海岸草原のみどり
はまなすの赤
萌たつ草の焔の中に
風露草のうすもも色

原生花園をぬけると
落ちていくように
空がりょううでを広げて
濃紺の海がひろがっている

道東の海は冷たく ....
      ■■■■■■■■■■■■■■■■■■
     ■箱とは、隠すための手段だ。箱とは■■
    ■、入るための手段だ。箱とは、入れ■こ■
   ■るための手段だ。箱とは、遮るため■の ....
*
目覚めると音のない世界
カーテンの隙間から灰色の光が射している
明けていくカーテン越しの光のなかで
青磁の肌が鈍く輝く

この部屋はこんなふうに朝を迎えるんだね。
僕は君を置き去りに ....
残業もそこそこに
今夜もいそいそと帰ってきた
玄関のすぐ脇の部屋で
かつて母だった生き物が
また呻いている


父の三回忌を済ませた頃から
母は溶け始めた
ビデオテープのように過去を ....
半起ちの牛若丸が駅前にすべり込むのさ黒塗りのクラウン

バロックと不感症との相関をチャイナドレスで教授されたし

祈っても駄目ならでっちあげるのよ神様からの着信履歴

何度でも生まれ変 ....
あまりに水ばかり垂れるので

くしゃくしゃに、こころ絞りました

春風に当てて乾かしたら

ふうわりと空へ逃げました

僕はことり、と胸が痛んで

こころの風船追いかけました

 ....
群生している 視神経 の 野原 を、ひとり で 歩く [骨のように 白い、雪 が] 記憶 の 断片 を つなぎあわせ [花 が、咲く] ひと の かたち を つくる [礫死体 の ような 人影] それ ....
さきさんのおすすめリスト(622)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
だから私も冷たくしよう- 辻野克己自由詩505-3-27
冬の旅人- ダーザイ ...自由詩22*05-2-21
姉さ- きとり短歌405-1-17
二人- YAMA ...自由詩205-1-14
探索者- ダーザイ ...自由詩1204-11-5
- ダーザイ ...自由詩26*04-11-2
ブラックボックス- ピッピ自由詩1404-10-18
ANOTHER_GREEN_WORLD- カワグチ ...自由詩50*04-10-1
肉じゃが- 窪ワタル自由詩60*04-7-31
病にロック- 石原大介短歌23*04-5-8
うしなう心、咲く桜- ロク自由詩3*04-4-2
ささくれ立つ、視神経、の、- ななひと自由詩403-7-31

Home 戻る 最新へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21