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彼女は振り向いた
おかしな顔をして
僕は何も言えず
苦笑いをした
愛することなんて星の形のようにうまくひっつかないんだ
いくら輝いていようとも
いくら見えていても
僕はうつむいた ....
東京という大都会を目指して
悲しみに彩られる列車に乗り込んだ
車窓の外は漆黒の闇
隣の空いた席が反射して見えた
夢に向かって走った僕は
代償に君から引き離された
それは試練
神様が与 ....
熱に浮かされた熱い体を持て余している
脳はもう溶けてしまったに違いない
そうでなければ
ぼやけた視界に誰も映ることが出来ない
助けてほしくて泣いてみた
この体に有り余るほどの痛みを吐き出 ....
午前10時の光が
この星の
この国の
この街角の
小さな女の子を照らしています。
午前10時の風が
この星の
この空の下の
このおもちゃ屋さんの
....
てとらぽっとは海につながれて
夕日が燃えて琥珀に変わるのを
見ていた
さよなら
さよなら
さよなら
夏
駆け足で過ぎようとしている夏の
スカートの裾 ....
光アレルギー
シンメトリー標準的にうつ
常に、こぼれ落ちる血液のように
害虫が
熱風に舞い、撹拌され
私たちの肉体に被弾し続ける日常には
何の特徴も見られなかった。
それは完全に ....
まっすぐ
は
横からの風圧で
....
シャン シャン シャン
私の心は銀の鈴
あなたが付けてくれた
銀の鈴
どんなに遠く離れていても
お互い呼び合えるように
お互い思いが伝わるように
いつ ....
きのうのかけらが
とぎれそうないきおいで
僕のからだをとおりすぎる
ひらいた おやまの
むこうの おそらに
ちいさく てをふる
おにのこ つちのこ
とんとん とんのに
とうせん はなおに
とんから とんから
とうそう はなおに
ひらいた ....
幼い日々
などというものは
これまでも
これからも
全く変わりありませんので
特筆いたしません
或るときから
うたに喜ぶようになって
泳法はままならずとも
流れゆく日々 ....
鼓動と光が
落ちてきて
あい わず ぼぉおん
おぎゃと 生まれる前に
ほんとうの始まりがあるんだ
それが解ったよ
わたしのお腹は おもわず ぼぉぉん
鼓動と光が
落ちてきて
....
溜まったものの排出先がありますか?
捨ててしまえば二度と目に触れぬ場所がありますか?
出しそびれたゴミ袋で渦高いベランダのように
心に溜め込んでいませんか?
澱んだ空気で身動きがとれぬ ....
金八先生の股下が
あと3センチ長かったら
どことなく銀八先生
101回のプロポーズが
あと3ミリ男前だったら
がんばって91回のプロポーズ
かっこうよさの
遥か遠 ....
闇の中で
もう眼も慣れたというのに
きみは眼を瞑れと言う
憐憫を乞う少女の真似をして
外は月の夜
カーテンの隙間から
差し込む我が味方は
白い ....
目隠ししてるかわいこちゃんも
盲目のギタリストも
すやすや眠るあなたも
暗闇じゃ同じであるはずさ
光の下はどれほど心地良い
一度 背を向けても
大きく息を吐き出したなら
....
すくわれている
すくわれていない
せかいと わたし
あなたは せかいに
ゆるされていますか
あなたは せかいを
ゆるしていますか
かたときも てばなせない
こころ と ....
くやしくて
くやしくて
だれかれかまわず
きずつけたかった
じぶんのはいた
きもち
ことばが
ぐさぐさ
だれかをきりつけ
だくだく
ちがながれればよかった
ちくしょう
ちく ....
俺は雨に咲く花でいい
誰の目にもとまらなくても
誰にも愛でられなくても
雨に咲く花でいい
お前は今
どこで何をしているか
わからないけれど
俺は
....
眠っていた水面に
君の目から月の雫が一滴
やさしく体中を駆け巡る波紋
その振動は血管を伝い
僕を熱くさせる
ただ上だけを見つめて
僕らはスイレンのベッドに浮いている
君は ....
灼熱の夏のうらがわで
たいようがかなしげにゆれているのを
みのがすひとにはなりたくなかった
カラフルなひよこがちいちいと泣く
こどもがそれを買ってとねだる
ゆかたのわたしはそれをみて
....
ウソを付くコツは
ホントを少し織り交ぜる事
ホントの気持ちは鏡の中にある
遠くから
くっきりと見えてたはずなのに
近づくと
吐息や体温で鏡が曇って見えなくなっていく
だから ....
狂っていると
おじさんはぼくに言う
ぼくはじぶんのほうが狂っていると言いたいのだが
おじさんのからだがどんどん捻じれてくるので
怖くて言えなかった
そうだおじさんが今死んだら
捻じ ....
じめんにぶつけて
かどをおとし
いわにこすりつけて
かたちをととのえ
すなでみがいて
ひょうめんをならし
どろでこすると
やっとぴかぴかになった
さっそく
むねのおくにしまって
....
闇夜のなかで
怯えて震えるひとのとなりで
その闇に目が慣れるまで
ただただ一緒に目を凝らそう
闇夜のなかで
それでも「なにか」はあるのだと
気づいてからでも見上げること ....
容赦ない夏の
どこかの軒下で
わずかな風を拾い集め
リンと鳴ったところで
気休めなのだろうけれど
気休めに救われる
瞬間もある
声にならない声が
遠くから鳴り ....
ああ
どうして
女の子と
おしゃべりするだけで
こんなに
心が
うるおうの
二人をうたう歌が聞こえてくる
つらいとき側にいてくれたねって
悲しいとき一緒にいてくれたねって
歌っている
今日も僕は知らぬ顔をしている
寂しいことに気づかぬふりしてる
今日も1つの仕 ....
しっぽしっぽしっぽしっぽ
おまえはしっぽ
俺は
おまえの意志に全く従わないそのしっぽを
ぎゅって掴んでやるぜ
しっぽしっぽしっぽしっぽ
おまえはしっぽ
しっぽという名
....
腕の中で燃える子供を
抱きしめながら歩いてく
私自身が
すでに 廃虚だ
それでも
生きていくこと
人は
人である前に
影かもしれない
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