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1997年東京都港区

写真の題名はただそれだけだった

あの頃東京に住んでいた


写真に切り取られた街

あの頃の自分の

横顔や肩を幻視していた

清純だったけれど
 ....
あなたがしんとしてるとき

あなたのことばかり考える

考えすぎるといっぱいになるから

目のまえのするべきことをしてる


どうしてるかなと思いながら

次のレポートの準備をし ....
星が鳴いている

ちいさないのちが鳴いている

何億光年かけて

星は

秋の虫になるの

ちいさないのちが鳴いている

星が鳴いている
金木犀をトイレの匂いと感じるほどに

ぼくは素直に毒されていた

ちいさなオレンジの花をあまり綺麗だとは思えないほどに

ぼくは自我に満たされていた


撒き散らされる匂いを

 ....
広い道のうえには

太い夜空が延びていた

商店街を脇にそれて

焼き鳥屋で腹をみたして

通りにでると風

風が吹いていた

外灯がまだ優しくなかった

宇宙基地に取り残 ....
さいごの蝉が

真夏のふりをして鳴いていた

この坂は高校のときあがっていた

風が吹いていて

UFOみたいな雲がどきどきした


ぜんぶはぐれ雲だ

ぜんぶひとつの空だ
 ....
きょうもいくつか裏切られ

それでもきょうは平穏だった

この夏スーツで通した俺じゃないか

たとえ悪意があろうとも

悪気はないんだ仕方がないんだ

日々の試されに

逃げず ....
黒いアスファルト

赤と白

テールランプとヘッドライト

淋しい魚はどこにいる

愛しいあの娘はどこにいる

あなたのメルヘン雨に濡れてる

夜は暗いよ朝が辛いや


 ....
一枚の言葉たちが生んだ

大人だから言えないことって

表面ってどこにあるの

そんな甘えたり擦り寄ったりは

大人だから

大人だから


傷つけたくなかった

さよなら

もしもし

またね

じ ....
画廊でブラマンクやユトリロやルオーを眺めた

地下鉄と環状線を乗り継いでやってくる女を待っていた

待ち合わせ時間が迫っていた

しかし慌てて地下駐車場に向かった

ダッシュボードからコンドームを四つ ....
きょうそとは

キンモクセイの匂いしている

それだけが湿気のように


こすれあう肌が

お花屋さんの冷蔵室の匂いだ

植物みたいな悲しみに

ふたりはじゃれあい

た ....
すべてがあなたの声だった

忘れたいってもがいていた

ときどきあなたが

自身のことをよく言わないとき

ぼくはあらゆる悲しみになっていたよ

すべてがあなたの声だった

忘 ....
ぼくには反抗期がなかった

反抗する対象がいなかっただけかも知れない

童貞で女の子にも興味がなかった

ビートルズやオフコース

中島みゆきやYMO

それと流行っている洋楽をひ ....
あの温度のなかで

溶け合いたい

すなおな声出したい

それを聞き合いたい

溶け合いたい

あの温度のなかで


指が触れると濡れている

質問に頷かせて愛おしむ
 ....
雨が降る

そこは傘をさせる場所になる

悲しみがある

でもぼくにはもう

感情をあらわせるひとはいない

雨が降る

そこは傘をさせる場所になる
俺?

俺はぼろぼろになってあの街から追放されたんだ

え、泣いてやしないよ

この泥があるからこそ蓮の花も咲くらしいから、大丈夫だよ


こころの問題じゃない

脳の問題だ
 ....
どうせひとりじゃないから

ひとりぼっちだと楽しい

どうせひとりぼっちだから

大切なひとがいるだけで寂しい


さだめと打って宿命の変換を探していたらDgsが出てきた

存在 ....
マッサージから帰る道すがら南国の落日の光景にお客さんは皆さん感激してくれた

今夜は今回のマレーシア企業視察団の第ニ陣との交流夕食会だった

第ニ陣にはイガタアヤコがついていた

職場のように挨拶をす ....
こんや納涼アフロパーティーに参加する

さいきん流行っている例のパーティーだ

真夏にかにすき鍋をアフロをかぶって食べる

リンボーダンスゲーム、クイズ大会、寸劇、etc

かにすき鍋は完食しなければ ....
恋とはそうだ

宇宙の実相

そのカラクリの

甘美なものまね


わたくし以外の魂に固着した肉を

わたくしのように感じる

それはひとつのテキスト

わたくしのように ....
東野から山科への地下鉄は銭湯の匂いがした

紫色のシートに座り狭い車内を見渡していた

自由だ

自由だ

運がいい

夢から醒めたらそうするように

これからの気掛かりを探すのだった

自由だ

自 ....
夏のひかりがきらきらしている

微風にみどりが揺れている

存在には影が寄り添っている

音だけが聞こえない

空の水いろが黙っている

雲がこころのように浮かんでいる

外界まであとすこしの

白い ....
汗だくのからだを冷やしながら

なんだか陶然となっていた

想いの振り子がぐわんぐわんいっている


いつでも泣けそうだ

いくらでも泣けそうだ

目をつむり

咳込むように名を呼べば

いつでも泣け ....
学生のころかなりの額を投資して

UFOキャッチャーの鬼と呼ばれていたことがある

きのう健康ランドに前泊した

ゲーセンにUFOキャッチャーがあった

スヌーピーが気持ちよさそうに寝ていた

ぼくは ....
暗闇にいのちを

おもいっきり

ぶつけて

しまい

たく

なっ







それを静かに

ざわざわ見つめている


ぼくはあの誘惑にとりつかれている

こころが溢れだして

収拾がつかなく ....
百日紅の咲かない夏という小説を読みながら

ことしの蝉は鳴かないことに思いあたった

鳴かないどころかぼたぼたと地面に落ちている


地震のせいなのだろうか

それとも放射能だろうか ....
気持ちをコントロールできなくて

ぼくらはおかしくなるのではない

気持ちをコントロールしようとして

ぼくらはおかしくなってしまうのだ


いま喫茶店をでた

のこり少ない珈琲 ....
じぶんの柔らかなところや

じぶんの弱いところを知ってしまったひとを

それでもいいのだと教えてくれたひとを

うしなってしまったら

僕はどんなふうになってゆくのだろう


七年まえから

六年くら ....
愛はある

愛は重力のようなものだ

引力と遠心力と慣性の力

愛はある

愛は力だ

引き合う力と離れてゆく力と包み込まれた力

愛はある

重力とおなじくらいある

 ....
ときどき考えることがあるんだ

ぼくは河童で

きみがぴよぴよひよこだったら

いろんな緑と黄色がまじりあう

そこにはジャングル

ぼくらのおめめは密林の暗がり

恐竜は鳥に ....
恋月 ぴのさんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
1997年- 吉岡ペペ ...自由詩811-10-12
しんとしてて- 吉岡ペペ ...自由詩211-10-10
秋の虫- 吉岡ペペ ...自由詩1811-10-6
金木犀- 吉岡ペペ ...自由詩611-10-2
外灯- 吉岡ペペ ...自由詩511-9-28
ひるまの星- 吉岡ペペ ...自由詩611-9-24
それでもきょうは平穏だ- 吉岡ペペ ...自由詩411-9-23
夜は暗いよ朝が辛いや- 吉岡ペペ ...自由詩211-9-20
大人だから- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...411-9-14
中秋の月- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...411-9-12
キンモクセイ- 吉岡ペペ ...自由詩5+11-9-7
素直にこころを- 吉岡ペペ ...自由詩211-9-5
あとであなたを知るまでは- 吉岡ペペ ...自由詩411-9-1
あの温度のなかで- 吉岡ペペ ...自由詩311-8-28
雨が降る- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...311-8-27
この泥あるからこそ咲け蓮の花- 吉岡ペペ ...自由詩1611-8-24
Dgs- 吉岡ペペ ...自由詩411-8-21
音のない洞窟(_落日編)- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...711-8-19
納涼アフロパーティー- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...311-8-13
恋とはそうだ- 吉岡ペペ ...自由詩111-8-11
山科にて- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...311-8-8
音のない夏- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...311-8-4
想いの振り子- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...311-8-1
出張の夜- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...3*11-8-1
あの誘惑- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...211-7-28
蝉の鳴かない夏- 吉岡ペペ ...自由詩511-7-26
寄り添うことだけが重要やねん- 吉岡ペペ ...自由詩611-7-21
助けて下さい- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...811-7-16
愛はある- 吉岡ペペ ...自由詩1011-4-24
河童とひよこ- 吉岡ペペ ...自由詩711-4-22

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