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心の中で呟いてみる
それは音にならない
透明な言葉

だのに君は振り向いて
どうしたのと聞いた

僕は嬉しくってさ
何でもないって言いながら
笑っちゃったんだよ

どうしたの

何でもない
たったそれ ....
深いねずみ色の雲の上に
薄ネズの雲は所々に白く
さらに遠い高層雲は青く浮かぶ

月の虹は丸く
流れる雲が生き物で無いと示す

止まった呼吸がすっと吐き出され
僕はこの世に帰ってくる
 ....
電車を待っていると
どこからか風鈴の音が聞こえてきた

チリリン
海は楽しかったな
今年は二回も行ったっけ

チリリン
花火きれいだったな
毎年見てた場所また行けるかな

チリリ ....
黒と白のダンスが始まり
君と私が交互に入れ替わる

私が君で君が私
君が私で私が君

くるり くるり
くるりり くるりり

いつの間にか気がつくと
暗いなかに一人きり
白い私が一 ....
赤いシーツを見て
ただ
あぁ良かったと

恐く無いって
思ってたのに

朝になって
夜になって

時間が過ぎる度
あなたの力を
痛みを
思う度

ただそう
大人になりた ....
一・何処までも泳げるだろう

遠くに見える島を目指して泳ぎだした
泳げども辿り着けないその島は
蜃気楼なのだろうか
それでもまだ
辿り着けると信じていた

二・振り返ってはいけない
 ....
まだ
手を伸ばしたならば
間に合う

まだ
目を見開いたならば
見える

走れ走れ 風より早く
泳げ泳げ 魚の様に

そこに一粒の星が
光るなら
見えるなら
諦めるにはまだ ....
どうしてあたしに いじわるするの
と聞いても
あなたはただただ 小石を蹴った

どうしてあたしが来ると でていくの
と聞いても
あなたはただただ そっぽを向いた

だからなのかな

 ....
愛してるも
好きも嫌いも無い

僕には君しか居ない

そうして

僕には君が必要なのだから

愛してるかと聞かれたら
僕はこう言うのだろう

愛しているとは言えない
だけれど ....
隣を歩いていた君の右手が
隣を歩いていた僕の左手と
ごっつんこしたから
僕らはそのままなんとなく
手を繋いで歩いた

映画を見ていた君の手が
映画を見ていた僕の手と
ごっつんこしたから ....
ずれ出した世界に身を潜めて
静かに世界を見つめる

少しずつ
凍てついた世界が溶け出して
流れ込んでくる

気持ち悪い
いつの間にか汗にまみれて
平穏は消える

湿度は腐食する
 ....
遠くに見える軒先の明かりは
線香花火の様に見えました
それは小さく {ルビ朱=あか}く
瞬きをする度に{ルビ滲=にじ}んで
まるで線香花火の様でした

どこかで歌う声は{ルビ囁=ささや}き ....
その時モグラは変だと思いました。
目蓋をつたう涙を止める事が
出来無かったからです。


彼はその土を一生懸命に
生きがいをかけて
まっすぐに掘り進んだと
心の底から信じていたのでした ....
太陽となりて君に熔ける
太陽となりて君に混ざる

荒がうな

爆ぜるな

太陽となりて君に焼かれる

それはとても熱く
それはとても狂おしい

あぁ今日は雨が匂う
太陽にはなれない
流れる川の様な風の中で
月は太陽に嫉妬する
光があるから陰があり
太陽があるから月は輝く

あの子はじっと目を細め
息を殺す様にして遠くを見つめる

まるで
そこに何かが居る様に
 ....
愛し方など忘れてしまった
僕は少しばかり
酔っ払ってしまった

君がもしも困っていても
僕はもう
笑って大丈夫だよなんて言えない

僕は君に何か伝えられただろうか
君はいつだって
 ....
夕暮れの 空を見上げて ただ一人
らららと唄えば ただ一人

お星さま 夕焼け空に ただ一つ
きらりと光れば ただ一つ

田の蛙 蜩の声 ただ一つ
いつの間にやら ただ一つ
いつの間にやら ただ一人
住んでいるアパートの階段で
小さな蜘蛛が巣を張っていた

それは何処にでもいる小さな蜘蛛で
だけれどもその姿は初めて見るほどに
頑なに黙々と同じ動きを繰り返し

{ルビ蜩=ひぐらし}の声 ....
どこに居ても君が見つけられる様に
僕は世界の中に居続けるよ
負けない様に
空を見上げる様に
手を伸ばすよ

嘘だ
そんな綺麗事じゃない
僕は
忘れられるのが怖いんだ
ただ
一人に ....
昔は全ての言葉を追いかけていた
だのに僕と来たら
一つの言葉すらまともに喋れない

昔は全ての思いを伝えられると思っていた
だのに僕と来たら
一つの思いすらまともに伝えられない

そう ....
透明な筆箱につめた夢は
いつも僕のポケットに入っていた
どこへでも持って行ったし
どこででも開く事が出来た

だのにいつの間に
筆箱を使わない年齢になったんだろう
気が付くと筆箱はどこに ....
透明な空にそっとストローを差し込んで
ちうっと吸ってみたらば
なんとも言えず暖かな味がして
僕は悲しくなった

空よお前はそんなにも
人恋しいのか
なんて思って

優しくなんてしてみ ....
世界が終わる
何も言わずに
世界が終わる
全て隠して
世界が終わる
嘲笑うかの様に
世界が終わる
祈りを溶かして

だのに あぁ
見よこの世界の美しさを
果てしなき地平を
何と ....
からりとなった空っぽのグラスに
何をそそげばいいの

透明な空には小さな朝があり
世界が少しだけ遠くに感じる

ここにはまだ きっと
やり残した事がたくさん たくさん

世界なんて大 ....
さようなら
しばらくのお別だ
私の事が気になたら
星にお聞き月夜の晩に

さぁさぁ
少し早い呼吸を整えるように
ふぅっと細く糸より細く

右手をおだし
記憶の旅はこれにておしまい
 ....
泣きたいほど
貴方に伝えたい言葉が有ります
私ごときが
貴方に言えた義理では無いのですけれど
どうか笑って許して下さい

一歩前に進んで

貴方に声をかける

呼吸が

止まっ ....
記憶の湖に小船を浮かべる
揺らぎの中を覗く

湖の底で幽かに白く
蜃気楼の様に
魚の影の様に
消えた世界が見える

あれは何処
あれは何
あれは僕
あれは誰
 ....
父が僕を
食べる夢を見た

いやらしい目で
汚らしい指で
僕を食べる

なんて美しくない
なんて汚らしい
なんていやらしい

僕はどうやら
まだ幼すぎて
手も足も出ない
出 ....
アナタノ様ニ強ク
アナタノ様ニ優シク
生キテ行キタイト願イ

アナタノ様ニ儚ク
アナタノ様ニ美シク
死ンデ仕舞イタイト願イ

雨音ノ中デ彷徨イ
土煙ノ中デ{ルビ蹲=ウズクマ}リ
日 ....
そうさ
僕らは迷いすぎたんだ
取っ手の無い扉は
押せば簡単に
開くかも知れないじゃないか。
恋月 ぴのさんのプル式さんおすすめリスト(235)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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夏の宵_秋の気配- プル式携帯写真+ ...10*06-10-4
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右手の力__左手の涙- プル式携帯写真+ ...4*06-9-30
月の夢もしくは花の香り- プル式自由詩5*06-9-27
透明な水たまり- プル式自由詩3*06-9-25
狼の手を取って笑う少年は目が見えない- プル式自由詩5*06-9-23
月とは踊る事が出来ない- プル式自由詩5*06-9-23
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思い出の街には犬が笑う- プル式自由詩8*06-9-16
盲愚螺- プル式未詩・独白7*06-9-12
希望の朝だ- プル式携帯写真+ ...13*06-9-9
あの子は遠くの星を見ている- プル式自由詩9*06-9-5
僕は愛し方など忘れてしまった- プル式自由詩7*06-8-31
らららとウタウ- プル式携帯写真+ ...11*06-8-29
潮騒を包む風は優しく- プル式自由詩9*06-8-28
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透明な筆箱- プル式自由詩6*06-8-23
思い出タンゴ- プル式自由詩7*06-8-16
世界が終わる- プル式自由詩5*06-8-12
それでも- プル式自由詩5*06-8-11
星の鍵を探しに行こう- プル式自由詩5*06-8-1
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影のカタチの蜃気楼- プル式自由詩11*06-7-27
蜘蛛ん子- プル式未詩・独白3*06-7-24
アナタノ手ヲ振リ払ウ- プル式自由詩5*06-7-22
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