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飴玉みたいにゆっくり溶ける
息を吐く事が出来なくて
目の前がちかちかする
魔法使いになりたい
そうしていつまでも溶けない
飴玉を作りたい
言葉に溶かした微かな薬
甘く香ってすぐ消えた
だのにどうした訳だろう
僕の胸が痛むのは
生きている世界に
足跡を遺して月の影の扉をあける
小さな扉は静かに傾ぎ
永遠の世界に繋がる

旅人は僕
月の虹に立つのは君
寒いさむいと閉ざした扉
どうやら外がぽかぽかと
暖かくなって来た様で
窓辺に小さな陽炎が昇りました。

長いあいだ閉じていた窓を、少し開け
つくしや蝶々や
たんぽぽなんかが咲いているかし ....
ねぇ、キャロライン
僕らは何の為に物を作っているのかな
僕らが作ったものたちは
いつか消えて
見えなくなってしまうのかな

ねぇ、キャロライン
僕らが作った物たちをいつか
次の時代 ....
雨の匂い
やわらかな思考
霞んだ記憶
眠い風景
もうじき雨が降る
遠くの山が白金に染まる
絡み合った雲との領線の
なんと美しいことか
インコが、ぴーちくちちちと鳴きます
空には大きな雲がゆっくり流れて行きます
風はまだ少し冷たいですが
日は少しずつ暖かさを増しているようです
さわわ、と風が街路樹を撫で
どこか遠くの懐かしい ....
仕事の帰り
寒くって走りだしたらさ
どこからかシチューの
少し
焦げた匂いがしてさ
暖かい部屋と
スープと
それから
それから
いろいろ
いろいろ

伸びた髪が邪魔だけど
足 ....
オルゴオルのような声で歌いたくて
声がかすれるまで喉をつぶし
氷のように静かな目を持ちたくて
人と接する事を拒んだ
そうしていつの間にか
何も見えず
何もしゃべる事が出来なくなった
ただ ....
その先には何か有ったのだろうか

線路は緩やかに弧を描き
まぶしげに白く光る

僕は改札を後にする

何と言う悲しい道だろう
駅前のロータリーは同じ場所を回り
出口を見つけ出した人だ ....
小さな糸を手繰り寄せて
さきっちょにある
小さな輪っかに蝶ちょうを繋ぎます
そうしたらばその蝶ちょうはひらひらりと
飛び上がりそうして
そうして
どうしたのだろう
そう
菜の花にとまる ....
つくしの帽子は何色帽子
何を夢見て冬に編む
きのこの襟巻き何ガラ襟巻き
何処に繋がるその首の先
木の芽 木の又 何の殻
硬い木の皮なぜ避ける
今日は日差しの射すがまま
明日は春が来るかし ....
土が匂う
そうして僕は小学生になった

昨日より暖かな陽射し
冬休みの明けた教室の
油引きの床の匂い
ジャングルジムや鉄棒の冷たさ
授業中に見えるグランドの眩しさ
雑草の中には小さな白 ....
遠くに見えた星が余りにも美しいので
僕ははっと息が止まった
小さな光はいつの間にか大きく空を包み
遠い筈なのに余りに近くに見えた

僕は一人で立ち上がらなければいけない
僕は顔を上げて進ま ....
ささくれに軟膏を塗った
塗った指はべとついて
ついでだから他にも探した
したらばどうやらしょぼくれた
ささくれ心に気が付いた
傷が付いてもこの心
ころころいつも転がって
勝手が判らず手が ....
明日は少し優しくなりたくて
右手に小さな飴を握り締めた
飴が溶け出して
指と指とをくっつけてしまった

僕は優しくなれるだろうか
空には小さく魚が泳いでいった
あの筋雲は何処に行くのだろ ....
言い訳にしか聞こえないだろうから
伝えるだけ伝えるよ
空があんまりにも白くて
まるで呼吸が出来なかったんだ

一人になってみてさ
初めて解ったんだよ
馬鹿だね今更ってさ
聞きたいんだよ ....
僕は悲しい
とてつもなく
無力を感じる
勢いにまかせて
自分の出した手紙は
もうポストの中で
出来るならただ
彼女の元へ
届かないで欲しい
ただそれだけを祈り
ただそれだけを祈る
 ....
君の心を溶かしてしまうほどの哀しみは
僕には少し大きすぎた
君の目に映る小さな波は
僕には少し哀しすぎた
だけれども
いや
出来れば君のその波に呑まれ
出来ればその中で溶けてしまいたい
 ....
食べる物があり
寝る場所があり
やりたい事があり
少なくともそれに触れ
五体満足に風邪もひかず
昔より少し親密な友達と
少し酒を呑める

僕は自由になりたい
わがままだけれど
そう ....
電車が動き出す
もうすぐ地下を抜け
地上にでる
在るはずも無い風景
白い曇り日
多摩あたりに向かう
神社や商店街
見慣れた居酒屋
風の匂い
空気の湿度

ガタン

風景が一つ ....
泣かないでジョージ
素敵だよジョージ
もうすぐ幕引きだけれど
世界は終わらないから

だけれどジョージ
目を開けてジョージ
車に跳ねられるなんて
あんまりじゃないか

幕引きだよジ ....
彼女がいた
いく度も抱きしめた
東京を去った僕は今ここにいる
送られたままの荷物をひも解くと
数ヶ月前の君がいた
僕は深く
深呼吸をする
そうして昔そこに在った
君の体と、口づけ
甘 ....
荻窪の町には昔ながらの駄菓子屋がまだあり
自分の足音がちゃぁんと聞こえてくるのです
ゆっくり道端の雑草や花に目を向けたり
空を音もなく区切る電線に止まるすずめを数えたり
荻窪の町には年老いた夫 ....
俺ぁね、鼻毛をね、抜いたんですよ
そうしたらばさ
なんともまぁ可愛らしくない
小人がぶら下がっていてね
それはもう凄い剣幕で怒るんですよ
お前は何だぁ
何様のつもりだぁ
わしらの住処がぁ ....
僕らはそっと歌い出す
僕らが作ったその歌詞で月を見ながら独りごと
私はあの星取ってきてピアスにするの
そう呟いた妹はあははと笑って輝いた

海辺で私たちが散歩する
私たちの歩いた足跡で浜辺 ....
毎日大層綺麗な服で
物憂げな瞳で空を見上げる
日中は動かずに
ただ静かに仕事に励み
他の事には一切関与しない
回りの仲間からはきっと
付き合いが悪いだとか
彼氏いないんだってとか
好き ....
透明な硝子の向こうで
君が生み出した
緩やかな憂鬱
透明な硝子に当たって
白く砕けた

ちかちかと世界が明転するのは
まばたきのせいだろうか
睫毛が捕まえた蝶のせいだろうか

プレ ....
夜中に遊園地に忍び込んだら
観覧車の箱はすっかり片付けられていた
仕方がないのでその骨を登って
遠くに浮かんだ月を見た
丁度あの下辺りだろうか
君の住む町は

風がえらく強い日で僕は
 ....
あなたが私を食べたいと言うものだから
服を脱いで綺麗にクリームを塗りつけて
真っ白な皿の上に乗って待って居たのだけれど
なかなか来ないので
これじゃ余りに色気がないのかなと
レタスやらキャベ ....
恋月 ぴのさんのプル式さんおすすめリスト(235)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
小さなキッスと大きなハート- プル式自由詩3*07-3-10
明かりの消えた空の下で- プル式自由詩14*07-2-27
月の影と僕の轍- プル式自由詩5*07-2-26
蝶々の影が白い壁の中を飛ぶ- プル式自由詩3*07-2-25
キャロライン- プル式自由詩2*07-2-21
呼吸- プル式自由詩8*07-2-17
丘の上の小さな気持ち- プル式自由詩10*07-2-11
シチューとパンとそれから- プル式自由詩9*07-2-10
今、月が咲いているから- プル式自由詩4*07-2-8
コンクリートに花は咲く- プル式自由詩5*07-2-6
お花かざりの指輪をください- プル式自由詩2*07-2-2
春の足音、雪のさよなら- プル式自由詩8*07-1-30
しろつめくさと野の花と- プル式自由詩4*07-1-30
溶け出した空に犬は笑えるのか- プル式自由詩3*07-1-28
blue_lover_ball〜軟膏は塗るもんだ〜- プル式携帯写真+ ...3*07-1-26
草は風の道を示す- プル式自由詩6*07-1-23
波間に魚が見えました。- プル式自由詩3*07-1-21
郵便はポストに投函された- プル式自由詩2*07-1-19
透明なガラス瓶は波間に消えた- プル式自由詩4*07-1-19
月夜は小さな祈りの窓で- プル式自由詩4*07-1-18
泣く子は誰だ- プル式自由詩8*07-1-16
スボットライトは静かに- プル式自由詩3*07-1-15
残り香に犬は吼える- プル式自由詩3*07-1-14
ないしょのお話。- プル式自由詩8*07-1-13
悪い事ぁ言わねぇ- プル式自由詩10*07-1-11
金魚が溺れ死んだ- プル式自由詩6*07-1-8
マネキンに恋をした- プル式自由詩11*07-1-8
角砂糖の積み木- プル式自由詩10*07-1-5
ばかだなぁ- プル式自由詩8*07-1-4
フィッシュ_オア_チキン- プル式自由詩3*07-1-3

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