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誰にだってあること


こんなに淋しい
ひとりきりの昼間は
妙にアイスクリームが欲しい


  ときどき部屋の時計が
  止まってるけど、それは
  数えるのをやめただけで
   ....
室外機 夏のプロペラ ぶんまわし 飛ぶんだいつか ビルのボルト引き抜いて 緑の木々がゆらめいたり
遠くのコオロギが聞こえるということ

低い雲が重々しく北へ向かったり
小窓でレースのカーテンがはためくということ

白い水鳥のひと群れが南へ進路を取り
黄色い砂粒 ....
嵐はつれて来た

雨や風

悲しみや空虚

そして、季節も動かして



ああ、人間は無力だ



西の空、月までが

埋火に

焦がされている
中央改札を出たら
階段の手前にいくつかの柱がみえる
その陰にぼんやりと
いつも誰かが待っている


少女だったり、サラリーマンだったり
学生服だったり、主婦だったり
日替わりで、何かを ....
  もっとも遠く、旅した者が
  偉大な旅人なのだとすれば
  それは
  鉄路の地下に
  埋もれた大路を
  使者に運ばれて通った
  ペルシア細工かも知れない

この駅を出て
 ....
 風景だけが投げ出され
 約束だけが投げ出され
 虫の音だけが湿っぽく
 すごした風景を箱庭に
 閉じ込める


もう春、 桜は見ない
もう影、 五月雨を待たない
もう夜、 日光の鏡 ....


おいらはみてのとおり ただの灰皿だよ

なんにもしちゃいないのに

おいらを目の仇にする奴に

とう ....
{引用=
約束しないのが
封印された決めごと
矛盾を越えるのが
愛の役目だと思っていた


わたし
ひそかに
日記を付けてたんだ
携帯メール打つふりして
あなたがくれた
ちっ ....
あなたが卒業して

もう半年

今も

クロスシートは

太陽でいっぱい

あなたの影すら

みつかりやしない
奇跡は待つものじゃない
起こすものだ

先輩はいつもそう叫びながら
改札を出るといつも
マニエルの打球のように
球場にむかいましたね

でもね先輩
僕は待ってしまったんです
大切な ....
全てのいろが

変わっていく

はざまで、ふたり

確かな、ぬくもり

感じながら
奴は
山に登るのだ
そう言っては、ニコン党のくせに
私のオリンパスを借りに来る
高山植物を撮るのだという


いつも汚い日焼け顔をしわくちゃにして
稜線を越えていくホシカラスの夫婦
 ....
天王寺動物園に
桜が咲いて
カラオケの音量が
最大になった日

僕たちはアポロの前で
待ち合わせた
どこに行く当てもなくの約束
ただ一緒にいたかったから

もっとたくさん、桜がみた ....
昨日からの雨雲が切れて

西風は少し強く

夏が、燃え尽きていくようだ

明るい夕映え

僕の影だけが黒い
夕日を映した紅色の花を、永遠にするために
透明な棺桶にアクリルを満たす

飼っていた犬の面影を、永遠にするために
AとT、GとC・・・塩基対の配列を玲瓏の棺桶に刻む

光の秘密を刻んだ虹色 ....
逆上がり
出来たのは
低い
鉄棒でした
君と僕がいない 海が見える草っぱらで
どーんとひっくり返って
雲に手を伸ばす

生きているんだなって、思うんだけど
その正体がわからない
漫然と心臓を動かしたり、理念を唱えたり
そんなことじゃないみたい ....
僕の部屋からは
プラットホームが見下ろせる

知らない人ばかり詰め込んだ準急を
この窓からいつも見送る

ここは始発駅だ
短い旅程の百度参りを
飽きることなく繰り返す
乗車率427% ....
涙がつたっていた
朝のことだ
見ていたのか
夢を

(思い出せない)

遠くから鈴の音
昨晩のことだ
届いたのか
手紙が

(治らない)

涙がつたっていた
朝の風が
 ....
窓のむこうに
降るのは
あかるい雨
夏の日差し
真っ白な雪

網膜の向こうで
立ちつくし暗転する
背中の音

いつも風景に
変移を求めていた。
わたしが変わっていく事になど
 ....
かざぐるま
自分では回れない
竹とんぼ
自分では翔べない

( 風を起こし風にまわる )

風鈴
自分では歌えない
三日月
自分では輝けない


夏の終わりを待ちこがれ
飛 ....
鳴き終わったわけじゃない

力尽きたわけじゃない

(季節が移っていくだけだ)
望遠鏡で
反転する
数え切れない銀河と星たち

僕は「無限」と詠んだが
ほんとうは遙かに及ばないのよと
君は流れ星だって数えたりしない

  夜空に両手を広げて
  星を切り取る
 ....
捨てても
突き放しても
打ち寄せる時が
押し戻す





もう逃げるな
星の照らす薄明かりをたよりに
君の存在を曲線でみつめる

ぬくもりは確かにそこにあって
通い合うものもあると信じられるのに
息遣いも、髪のほどける微風も
すぐ隣にあると、心が証明しているの ....
皮膚が邪魔だ
熱だけが祭りのようで
街灯までが青白く貫く

ああ、皮膚が邪魔だ
この世界と私を
容赦なく隔てる

この外套を捨て去ってしまえば
多少は見苦しい液体を
ばら蒔くかも知 ....
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