すべてのおすすめ
銀の柄を握って
車輪を回していました

沢山の貝が車輪の下から生まれてきたので
焼いて食べたり
髪に飾ったりしたのです

髪は細かく編んで
魚を獲るのにつかいました
魚のヒレはいつま ....
  イーサ・ダラワの七月の浜辺には
  遠い国の浜辺から
  いつのまにやら波が攫った
  いくつもの言葉が流れ着く
  

  嵐の後にそれを集めて歩くのが
  灯台守のワロの ....
父と別々の家に住むようになってから
ときどきは会いに行こうと決めていた

小さい頃から
一緒に暮らした記憶などなくて
なのに父は
僕との思い出話を聞かせようとする

うんうんと
僕が ....
毎日毎日
いろんな詩が

生産
されて

目の前を
流れていく




その圧倒的な
物量を

見ているだけで

なんでだろう
訳もなく

メデタイ
気持ちに ....
久しぶりに実家に戻ると
父はまた少し小さくなっていた

質量保存の法則というものを
信じるのであれば
生真面目に生きることを止めようとしない父は
きっと
何処かで
何かを
与 ....
毛むくじゃらの家猫が出かけて行ったきり
帰って来ないものだから
庭の木で啼くスズメの声が
遠慮なく鳴る目覚まし時計で
最近は、誰よりも早く窓を開けて
新しい風を味わう

あめ色の古机の上 ....
忘れない
高い小さな窓から覗き込んだ時間を
校舎の隅、零れていた笑い声の隙間に混ざった寂しさを


夏だった
世界がゆっくりと溶けていくまでの時間を
知らない、知ることもない
あと少し ....
わたし
猫好きやねん
本間に
大好きやねん

この前
小学生が木の上の猫に石投げててん
許せへんから
わたし石拾って力一杯投げたってん
そしたら小学生の前歯と猫
一緒に落ちてきてん ....
遠くはならない
それ以上はどこへも
窓辺に並んだ椅子は
白く塗り変えられていた
捕まえ損ねた手は誰のものか
白く塗られる前も
その前も
そこに在るだけで
忘れていくことばかりで
遠く ....
使い方も覚えた
ようやく
夏が乾き
昨日へと遡ってゆける余裕が生まれる
抱えたことのない問題によって
ひとは計られるとするならば
誰も 誰一人として
濃い青空や
水に濡れた感熱紙に
 ....
あのころ
あなたの優しさに包まれて
ふたりで歩いた一本道

あなたが消えてから
ずっと近づく
勇気がなかった
この通り

寄り添った肩の
あたたかさ
出会ったことを
大切にしよ ....
強くなると言う事は
自分の弱さに
うまく付き合っていけるようになる事。
中野の図書館のプラネタリウムで
部屋が真っ暗になって
お星が一度にたくさんあらわれた時には
吸い込まれて泣けた
銀河は悲しいから
それで知らない隣の人と手をつないだ




洗濯槽 ....
えりちゃんのにおいがして
雨がすこしふった
きれいなえりちゃんはふきげんで
ようふくの襟を
ひんまげて

おとうさんはとかげを撫でて
まどを 
すこし開ける


えりちゃんの隣に ....
玄関のドアを引く
駆け込むようにして進入してくる朝は
少しだけ暗い白
今日も天辺まで積み上がった世界で
濡れたままの人たちが歩いていく

傘を忘れたわけでもなく
濡れることに気付かないわ ....
わたしは、ほんとうは楽譜なのです
と 告げたなら
音を鳴らしてくれるでしょうか
指をつまびいて
すこしだけ耳をすましてくれるでしょうか
それとも声で
わたしを世界へと放ってくれるでしょうか ....
家具屋に行った
広いフロアを丹念に見て歩いたが
家具はどれも高くて
困ってしまった
結局小さな置時計をひとつだけ
買って帰ることにした
また時計を買ってきたの?
呆れ顔でそう言う妻に ....
雨に濡れるのを忘れた人が、信号の前で返り血を浴びている。どんよりと、ただどんよりと生きていけ。おまえの夜の病はいまだ進行中だ。魚群探知機に映る影の人びと。探そうとしてもけっして探し当てられない影の呼吸 .... 悲しみが生まれた頃は
見えないものなのです

それは
徐々に姿を現すのです

時間が経つにつれ
小さくなることはありません

同等の質量を維持したまま
心の真ん中に居座り続けます
 ....
{引用=
向かいの棟の
ベランダに
煙草をふかしている
女がいる

赤ん坊が
蝉のように鳴いている

今日の
空はとても青い



手摺に掛けられた
赤 青 
幾色かの ....
からっぽだから
蒼いの

とうめいな翅を
ふるわせて
飛んでいったから
からっぽなの

埋めようとして
あなたが
抱いてくれたとしても
満たされないの

満たされない ....
ワイパーが傷んでいるから
拭いきれない水滴で視界がぼやける
思わず停めたパーキングで
いらだちが募り空をにらみつけた

そう これが私なんだ
些細なことに感情を左右されて
 ....
ムーニールーがありんこを相手取って
裁判をしているころ
お日様は林檎を
真っ赤に染めて
林檎はムーニールーに食べられるのを待っている

カタツムリが雨の中
小さくくしゃみしたけれど
ム ....
紋切り型の
モンゴリアンと
もんどりうって
モンゴル相撲
問答無用の
もんじゃ焼き
悶々としながら
門を叩くの
問診してよ
モンアムール
文盲の
文部大臣に
問題の
モンター ....
池袋のスクランブル交差点
ど真ん中で俺は
釣り糸をたれる
ジョニー にぼしのジョニー
おまえはどこか
白い皿の上で美しく
干からびている
ジョニー にぼしのジョニー
おまえもかつて ....
腕いっぽんでどこででも食っていけるほど
確かな自信はないのだけれど
右の人差し指の付け根にはホクロがあって
昔、好きだったひとの胸元にもホクロがあって
宮沢りえの右目の下にもホクロがあって
 ....
ジガバチの奇怪な姿は
奇妙な収入を約束するが
キカイダーの端正な顔は
個性の平均化と罵倒されて
大いなる
リストラを保証される

初夏のよく晴れた日に
フニクリフニクラと
ゆらゆ ....
少女は壊れた人形を抱き、
死んだように海底を歩く

行き先などないのでしょう
目的は?夢は?憧れは?
と、そんなものも当然なく

穢れなき君の容姿
傷だらけの君は

穢れだらけの僕 ....
目覚めると昼
時計はない
窓を開けると海
ただいま部屋ごと漂流中

はぐれたおかげで
今日も日差しが暖かい
雨の心配はないから
とりあえず歌う

たまに我が家が見えるけど
そこは ....
じっとしているかかしさん。

かんがえごとをしていると

だれかがいっていたけれど

それじゃしごとにならないと

ほんにんだっておもっている。



じっとしているかかしさん ....
tonpekepさんの自由詩おすすめリスト(1074)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
車輪- ふるる自由詩15*05-6-27
イーサ・ダラワの七月の浜辺- 嘉野千尋自由詩14*05-6-27
会話- ベンジャ ...自由詩10*05-6-27
回転寿詩- 043BLUE自由詩4*05-6-26
法則- たもつ自由詩1305-6-26
_臭う家- 千月 話 ...自由詩18*05-6-25
あの日、飛び越えた五線譜を- 霜天自由詩705-6-24
猫を救った日の事- 月山一天自由詩15*05-6-23
そこに佇む- 霜天自由詩505-6-23
ボート・デイズ- 吉岡孝次自由詩805-6-22
曲がり角- フォマル ...自由詩6*05-6-21
つよさ- 月山一天自由詩13*05-6-21
銀河- 馬野ミキ自由詩1205-6-20
なぐ、じかん- はな 自由詩11*05-6-20
雨が積もると- 霜天自由詩1205-6-20
アンダンテ- 望月 ゆ ...自由詩53*05-6-19
- たもつ自由詩1105-6-19
蒸し焼きの雨- 岡部淳太 ...自由詩37*05-6-18
悲しみの輪郭- フォマル ...自由詩12*05-6-18
団地妻ブルース_- 043BLUE自由詩405-6-18
うつせみ- 落合朱美自由詩11*05-6-17
通り雨- 落合朱美自由詩11*05-6-17
ムーニールー- ふるる自由詩35*05-6-17
もんもんもん- 大覚アキ ...自由詩105-6-17
にぼしのジョニー- たもつ自由詩14*05-6-16
きゅうくつはいらない- 服部聖一自由詩505-6-14
キカイダー- あおば自由詩4*05-6-14
歌声は海に響かない- 完食自由詩3*05-6-14
断絶- りょう自由詩105-6-14
かかしのじゅなん- ブルース ...自由詩3*05-6-14

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36