すべてのおすすめ
夏休みになると自転車で旅に出る男の子たちがうらやましかった。
大きな国道沿いの集合住宅から、蝉のぬけがらを轢いて、
日差しに溶けないように黒くなる細っこい脚の駆け出す
立ちこぎの夏を横目に ....
{引用=

一、漕ぎゆく者へ


  明るいうたは明るくうたおう
  明るくないうたも明るくうたおう
  そうすれば
  必ず
  いつかどこかが壊れてゆくよ
  治すというのはそ ....
?.

(じーっとお空を見上げている
 僕の屹立)


寝過ごして
宿酔で
テラスにでて
サボテンと一緒に
太陽をあびて

磨いていたら
人前で裸になることは
特 ....
すぎていくものに吹かれて
川辺で季節におびえ
一掴みの名も知らぬ萱よりも
かほそくゆれ
ただ老いていくことに
腐っていくのでしょう

笹舟のように
未来にむかってちぎれていくものが
 ....
セルリアンブルーの本から
零れ落ちる音符のような
啓示
に搏たれつづける心が
1068番目の奇跡を通じて
うつくしく褶曲する地層のような
洞察
へと繋がるのならばと
今夜は違う窓に向か ....
思い出してみる

今では靴を入れる蜂の巣
時間では割れなくなった手帳
変わらないのは
万華鏡のきらきら

あの日
荒れ気味の七夕

何も聞こえないくらい大切にした
プリントで作っ ....
?.

ああ
オルテンシアがほんと楽しそうだ

あんなの日本語だとね、てんこ盛りって言うんだよ。
ひひ、てんこ盛りだって、おかしいね。
まあ、要するに、昨日の俺たちのパスタだ。あれが ....
彼の目は
像をまあるく切り抜いて

切り抜いたまあるの淵は
切れそうなほど鋭くて

(声)い


{引用=
夜中に眼球が旅をする話を知っているでしょうか。
主人が眠りにつくとすぐ ....
ドーナツの穴を食べて太る

この先には一体

何があるのだろう

何度も繰り返す朝が

少しほつれている

お気に入りの黒い夜には作り物の昼を

縫い付ける

あなたは絶対 ....
1週間毒に漬け込みます

時にロマンチックになったりする

自分だけ灰色になりたい
なればいい

最後の始まり
終わりの続き

味見をするのも計算だった

しょうがないって
 ....
バスに小川が乗ってきた
どこにも流れることのできない小川は
だらしなく床に広がった
立っている人は足を濡らした
座っている人は足を濡らさないように
座席の上に膝を抱えた
大学病院
 ....
夏に凍てつく

雨は胸をこして硝子玉になる

抱いている

空のように抱えきれない空を

わたしのてのひらも腕も

骨になり粉になり空中に舞った

雨は風鈴の匂い

哀しい ....
街十夜である

さびしさのかたまりとぶつかりあう
場所

たいしたことないと
みんなが強がり

たいしたことないと
みんなが慰め合い

たいしたことないと
これくらいどうにでも ....
もしかしたらがドアを叩く

耳から口からサイコロが
ふりだす
言葉を転がす
目があわない
めもあわない

烏賊に嘴があって
本当は空が欲しかったのではないかと
本当は飛びたかったの ....
服を買って着替える
着替えている途中にそば屋があったので
天ぷらそばを注文する
持ってきたのは昔の恋人だった
昔のように優しくしてくれた
着替えをしながら自分はそばだけを食べ
天ぷらは ....
南にむかって
角をひとつ 曲る
てのひらに 
陽の照るように
ゆっくり

あなたのほほからたちのぼる
あたたかなあめの 午後は
甘くて
空をむかえる地べたのように
五つのゆびを ....
わたしは感じてしまう
小綺麗に片付けられた部屋の
飾り棚の上で
あなたは仲間達と腕を組み
屈託の無い笑顔をこちらへ向けて
壁際に吊るしたドライスーツからは
泡立つ潮騒の音色がする
そんな ....
いつもと違う道を通った朝
雨にぬれるゴミ置き場
あこがれの大きなゲーム達が
まるで泣いているかのようで
立ち止まって
ドキドキした

帰りに傘はいらなくて
涙は乾いてたけど
笑っては ....
ある日とても落ち込んでいた私に鼻の長い象が話しかけてきた

君は空に継ぎ目があるのに気が付いてしまったのだね

私は空に継ぎ目があるのに気が付いてしまったの

苦しいの

それはすごく ....
男を好きになる度に
彼女の体から火薬の匂いがするの


情熱はジリジリと 
へその下から入り込んできて
体中を燃やして行くのよ
 だから いつも
骨の焼ける匂いのする
彼女の手を ....
駅前の商店街で産まれ育った
近くには八幡神社があって
お祭りの時には店の前の広い道路は
歩行者天国になった
ふだん車の往来が激しい道路を歩くと
何だかくすぐったい気持ちになって
誰 ....
わたしとしては早く終わって欲しいのに
あなたはまるで厳粛な儀式に望む
いんちきくさい司祭のような面持ちで
わたしのかたちを確めてみたり
わたしの知らないかたちで動こうとする
ふだんと違う表情 ....
大きなガラス扉
日焼けしたブラインド
貸店舗、の白い貼り紙
コンビニになりきれなかった
角の、たなか屋

殺風景な店先のコンクリートには
ただひとつ
小さな郵便ポストが生えたまま
舌 ....
「えくぼ」


六月の風にゆれる
さくらの葉っぱ。
よく見たら
ぽつぽつ 穴があいている。
虫に食べられてしまったのだろうか?

穴は どこかの虫の命を みたして
穴は みずみずし ....
行基さんでの
待ち合わせは飽きたので
采女神社でって
君がいうから
僕は池をぐるりと歩いて
時計回りで君を待って

興福寺の夕暮れに
見上げると
和紙に漉かれた
六分の月

君 ....
おっぱいなんて所詮脂肪のかたまりで
手のひらに余る重量感にホッとしながらも
そのすぐ下に控えるくびれに
そこはかとない微妙な崩れを見つける恐怖
脂肪も依る年並に頑固になっていくようで
ち ....
嵐の夜、だったらしい
水底を叩くように
爪先立ちで歩く恋だったらしい
苦しくない呼吸で、まだ淡い空を見ていた

今、街は静かに水没して
新しい水面を探している
六月の底辺は、眼鏡なしで目 ....
5月の天空の傘は雨漏りばかり

途中下車してコインロッカーで

制服を脱ぐのも板についた頃

初夏の爽やかさを置き去りにして

入梅前の隙間を夏空が我が物顔で占拠中

教室の片 ....
自分と向かいあいすぎて
時折その界面をとおりぬけて
向こう側の自分と
いれかわってしまうのだ
砂浜で小さな砂山が削られている
誰かの作った小さなでっぱりだ
波は届いたり
届かなかったり
白かったり黒かったりしながら
砂を暗い海に流そうとする
流れていく流れていく
泡のような名残に ....
tonpekepさんの自由詩おすすめリスト(1074)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
国道- 河野宏子自由詩15+06-7-12
小詩集【水没ハーモニー】- 千波 一 ...自由詩32*06-7-11
夏の裸- 水在らあ ...自由詩23*06-7-10
揺れもせず、ただ君と- たりぽん ...自由詩14*06-7-9
1068番目の奇跡- 塔野夏子自由詩10*06-7-9
- 自由詩2*06-7-8
あ、じ、さ、い。- 水在らあ ...自由詩67+*06-7-5
- ふるる自由詩17*06-7-4
- 自由詩7*06-7-4
- 自由詩5*06-7-2
最初に- たもつ自由詩1806-7-1
たけぶ空- つきのい ...自由詩1006-6-30
- 自由詩6*06-6-30
- 自由詩3*06-6-28
着替え- たもつ自由詩10*06-6-28
夕餉- はな 自由詩1506-6-26
Star_Ship- 恋月 ぴ ...自由詩30*06-6-26
- 自由詩4*06-6-24
- 自由詩7*06-6-22
戯れ- 千月 話 ...自由詩22*06-6-22
赤い自転車- たもつ自由詩1306-6-22
可愛い女- 恋月 ぴ ...自由詩30*06-6-21
たなか屋の角- 佐野権太自由詩54*06-6-20
なにもないうた。- まほし自由詩48*06-6-14
駅・近鉄奈良_〜猿沢あたり- たりぽん ...自由詩9*06-6-10
*武装*- かおる自由詩11*06-6-8
誕生日- 霜天自由詩1506-6-7
*平日の亡命*- かおる自由詩11*06-6-5
存在しない鏡- 塔野夏子自由詩12*06-6-3
流砂、風ではなく波に- たりぽん ...自由詩1006-5-30

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36