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バナナの十本に一本は
キリンでした
知りませんでした
その長い首を
その角を
その身体の中にある様々な器官を
たくさん食べました
たくさん噛みました
だから郊外の動物公園に行く ....
昇り専用のキャバレーでした
あまり感情を表に出さない女性に導かれ
私はどこまでも昇り続けました
彼女のうなじには
一匹のハエがとまっていました
その羽の見事な曲線から
昔よく下った ....
さよなら、ブラジャー
白くて
可愛い布切れでした
もう誰に着けられることもなく
誰に脱がされるわけでもない
ブラジャー
風に吹かれて
善光寺参り
日一日
刻一刻と
その時が近づいてくる

息苦しくなるほどの焦燥感と
凍りつくような戦慄に
襲われながら
なす術もなく
ただ砂時計の音を聞く

あなたが発つ日から
時間の経過をx ....
私という虚ろよ

未完成という名の陶酔を

響くように生み出しつづける

青白い坩堝と化すがいい
人さらいは人をさらったことがない
これからもさらう予定がない
けれど人さらいは人さらい
それは何の比喩でもなく
人さらいが人さらいであるということだ
何故人さらいは人さらいなのか
生まれた ....
わたしは大きな空を飛ぶ
見えているものは何も無くもしもぶつかれば死ぬ
背の高い草は鋭い葉先を持ちわたしの肉を突き刺す
この程度では死なないけどまもなく卵がわたしの胎内で増殖するから
うええええ ....
眼、鼻、耳、口、毛穴
すべての穴に私たちは窓を取り付け続けた
窓に明りが灯ると私たちはそれを街と呼んだ
街が体中に繁茂していく傍ら
明りの消えていく窓がある
その浮力により
私たち ....
好むところのものは人それぞれ
とにかく芋虫を愛でることにおいて人後に落ちない姫君あれば 一方
天守閣から身を乗り出し

城下の賑わいに消え去るまでは、ずーっと
虹を飽かず倦まず眺めつづけてい ....
始まりの声に耳をすませば
それは静かでも力強いことに気づく

あなたは
不確かな未来を希望にからめて
堅く結んだ約束を口ずさむ
こぼれたいくつかは落下して砕け散っても
受け止めたいく ....
病んだ春がせまい庭の片隅で
青ざめて弱々しい翅ばたきの音をさせている
だから
溜息しか出ては来ない

通りの向こうの古びた窓には
どこか見憶えのある白い顔
うすら笑っているような
うす ....
徴兵された兵士のように
寒い目をしてあなたは通路を行く
改札を抜け再び階段を降り
あなたの目が地下鉄に乗る
と、私の目だけが置き去りにされる
壁にはたくさんの色あせたポスター
その ....
オイルショック!
うら若き社宅住まいの母たちは
共同浴場のボイラー焚きを二日に一度にすべきか談義していた。

  モノクロの
  猟銃の暴発で湧き上がる油田の、アメリカンドリーム・・・

 ....
心地よい風が
あなたの頬を
やさしく撫でる

まぶしくなった光が
あなたのまわりに
陽だまりをつくる

一番やさしい季節の
あたたかさが
あなたにいっぱい届きますように

一番 ....
夕焼けの空を見て
「こんな色がすきなのよ」と呟きながら
筆を走らせて君は僕を描いている

寒さも感じなくなってきて
最近は雨もなくて
今日は絶好の日和だね

何かを描いてる ....
断崖のふちに
ぽつんと一つ置かれた白いベッドで
僕は目ざめた
僕の上には
途轍もなく青く明るい空だけが
広がっていた

僕はベッドの上に坐ったまま
何も考えられずにいた
すると
空 ....
お別れの日
どんな顔をしていればいいですか
最後に
どんな言葉を話せばいいですか

あなたがいなくなった後
思い出の場所を通りかかって
涙があふれそうになったら
どうやって止めればいい ....
ゴシック体で
明朝の予定を
書かれても

それで
洒落がわからないとか言われても

はみ出した一日の
ここいらが潮時
面識どころか 要は

そろそろ

冷蔵庫のライトも消して ....
計算機を裏返し
ドライバーでひとつひとつ
ネジをはずす
基盤が剥き出しになる
入りくんだところで
ラーメン屋は既に営業している
のれんをくぐる
いらっしゃい、とだけ言って
寡黙 ....
またね
春風から一番遠いところで
皆でそうつぶやいたら
誰かの下唇に
名前の知らない花が咲いた
なあ、せっかくだからさ
もうしばらく
楽しいおしゃべりをしよう
とおくへ
たびだつ
そのまえに

わたしを
ちからいっぱい
だきしめて

ちからいっぱい
ちからいっぱい
ちからいっぱい

わたしのからだが
くだけちり
とうめいになって
 ....
出会うのが遅くてごめんね
なんて
あやまるのはやめてください

たとえそれが
ほんの束の間でも
気の遠くなるような数の
偶然を重ねて
ここに
ふたり
寄り添えた奇蹟を
今はただ
 ....
妻と二人で梅干を漬ける
台風が近づいている
空はまだ晴れているけれど
窓から入る風は生暖かく蒸し暑い
梅の実の良い匂いがする
水洗いした梅の実をタオルで一つ一つ拭き
ヘタを楊枝でほ ....
頭の中で囁く声は


拳銃不法所持で学生二人が捕まった


「死ねよ。」「死んじまえ。」
囁く声が聞こえるが
今は死にたくない


拳銃が目の前にあったら
余興程度のノリで引き ....
キミたちに未来は任せた
なんて言えるわけない
世の中が日々変わってゆくから

未来を担う子供たちは
最早 ゆとり教育の実験台だ
なんでおとなはこーひーをのむの?
おいしいからさ
じゃあのみたい
ダメ、これはとても苦いよ

なんでおとなはおさけのむの?
おいしいからさ
じゃあのみたい
ダメ、これはとても苦いよ
 ....
馬鹿ターボ
全開で帰宅する俺
髭をたくわえ少しワイルドな俺に
おかえり、を言う娘は少しワイルドな俺に少し慣れ
一番星が出始めた空の下で縄跳びの練習中
綺麗でしょ、綺麗でしょ
いや、 ....
ミルクが欲しい1歳は
男が欲しい21歳に
あっけなく捨て去られる

新しいゲームソフトが欲しい12歳が
プラダが欲しい32歳の
財布から金を抜き取る

夢が欲しい33歳は
安定が欲し ....
それは 破綻だった 小さな部屋で
はじまっていた 壁が不必要に白すぎて
かといって 何を置けば あるいは ただひとつの
窓に 何色のカーテンをかければ その白が
中和されるのか わからなかった ....
君にプリズムをかざして
分光する
白い壁に映るスペクトラムは
すべての色がほのかになやましく青らんで
僕をいつまでも
見つめさせている
tonpekepさんの自由詩おすすめリスト(1074)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
キリンバナナ- たもつ自由詩505-4-12
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病んだ春- 塔野夏子自由詩4*05-3-27
失踪- たもつ自由詩1505-3-26
二十世紀少年- 吉岡孝次自由詩205-3-26
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夕焼けの下で- YAMA ...自由詩105-3-20
- 塔野夏子自由詩5*05-3-19
質問事項- フォマル ...自由詩2*05-3-17
明日、和える- 吉岡孝次自由詩305-3-16
後悔- たもつ自由詩1005-3-16
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おねがい- フォマル ...自由詩3*05-3-9
いっすいのゆめ- フォマル ...自由詩5*05-3-9
梅干- たもつ自由詩32*05-3-9
Mrアムステルダム- 虹村 凌自由詩3*05-3-7
未来を担う子供たち- 自由詩4*05-3-4
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団欒- たもつ自由詩2505-3-1
滑らかに廻り続ける欲望の輪- 大覚アキ ...自由詩126*05-2-27
カーテン- 塔野夏子自由詩8*05-2-25
放課後_ひとけのない踊り場で- 塔野夏子自由詩8*05-2-21

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