散歩の途中で
くしゃみをすると
塀の向こうから犬に見つめられて、困った
立ち止まって見つめ合ってみるけれど
悪いことをした
わけではなく

少しだけ難しいことを
難しく考えてしまうから ....
ゆびさきを、したさきを。するりと、ふれるかふれないかで、はわせるぼくら。しろいからさ。くろいからさ。いきつもどりつをくりかえして、どこかとおくへいこう。「あとじゅうねんたったら」っていって、そしていっ .... わたしは何かを見に来ていた
一匹の蝿
一羽の鳥
空は空に
海は海にひとつずつあり
遠くも近くも聞こえずに
陸へ陸へと近づいていた



ひとつがひとつのまわりをまわり
 ....
まず手前、そのぎりぎりに
ふちどるように ほしい

こぼれおちるまえの
なみだの ばしょ
たくさんの
ちいさな ゆれ
それはためなければいけない

だえん は まんべんなく
ちりば ....
ひげも、へそも、
神さまからもらった。
ティシャツの下に隠れた、
へそ毛も、のびるまんまだ。
流しに放ってある大根は、青々と育ち、
あした、三つ指ついて嫁にいく。
堪らない。
夜は、窓か ....
乾いても艶のある 路面のまどろみ
その古い染みが 曖昧な午後の一部を
停留させている


触れる路面の端
時折覗いていた窓硝子割り砕き
尾長はばたばたと喘ぐ


徒然と ここに
 ....
九月の台風のつむじに
ぼくがキスをする
彼が好きになる予定のあの子は
申し分の無い足で歩いている
今もきっと歩いて
今朝からずっと続く廊下でぼくは待っている
照明写真の角度を気にしなが ....
夏はいつも消化されない、花、を、まとい、非常階段、の、やさしい螺旋のような、身体を締め付けるいくつかのものを、ていねい、に、緩め解きながら、ささやきは枯れながらもつづく。

これは出口なのか

 ....
透明に
張り詰めた
ガラス窓から
朝日が零れているよ
覗き込むと
昨日が
音も立てずに沈んでいくところで

空間
四角く区切ったそれを
大勢の息で共有しながら
積み上げられている ....
天根の辻で水をもらう
日の暮れるには早い刻で
このまま休みたくもあり
まだ行くかとも計り
いつまでもたばこをのむ

新開通の鉄道がここいらを
過ぎ越してさびれた土産屋
小唄の焼 ....
トゲトゲの木という
スピッツの曲があり、

うたうことは、流れ、聴くものは、
薄闇にゆれ、ここの部屋の落ち着いた形
溶けていく

ぼくのはりめぐらす気分は、とげとげで、
いつもしつこく ....
八月の背中を歩いていると
目の前で空気が寝返りをうち
その色にその場に立ちすくむ



秋のそばの道を歩いていると
水のようで水でないものが
いくつもむこうからやって ....
宵闇、
五線譜の電線 で
輪郭のぼやけた影だけの鳥たちが奏でるのは
誰かの
失くしてしまった、声
あるいは、足音
にも 似て
道しるべにするには あまりにも
不たしかな

風通しの ....
>カムチャツカの若者が
>きりんの夢を見ている時

カムチャッカはロシア極東の海軍と水産業で知られる地域である。
そのようなカムチャッカの若者がなぜ「きりん」の夢を見るのか。
当然ながら ....
傘をささずに帰ってきたら
ぽつりぽつり、と、前髪の報復
それがしょっぱい涙じゃないこと
かなしいのかしらね

おまえは3よりも4だよな、と君は言います
もしかしたら心配、なのかもしれなくっ ....
あいにくと
今朝は
雲母の雨

レイゾウコに
証券市場線の傾きで
保存されたキャベツが
笑う

そう
どうでも
いいことだった

遠いNの遠足に
かかる雲のあいま
母さん ....
なにもできない夜でした
膨大な量、足りなくなって 急に
大きく。大きく、吸い込むのです
膨張する一方で 血管に指先からの、キス
ぶうわ、からだ中をめぐる網 ひとえに
とじこめられるわたし、が ....
 
結局また

こんなとこに戻ってまうねん

て とむ が言う

ほんまの自由は

ここにあるさかいに

て じむ が言う

ぼちぼち が一番や 

て言いかけた はっく ....
骨は透明にならない
あかりがほしい
培養されるあまい箱が
朝焼けにとけ
からだがいなくなる
そんな日のため
骨を磨いて
手をあらって
近くにいても
遠くにいても
あるなら
 ....
ミシシッピ・ブルーを忘れてしまった
2台の古いラジカセから
サラウンドで流れるサーフロックの隙間に


今日はなんだか涼しいね

違和感とマージして さようならも言わずに
歪んで照り ....
さかなにはさかなの
けものにはけものの
くらい、影があって
さかなにはさかなに
けものにはけものに
それぞれのくらしと
それぞれのねむりが

境い目の波に
夜の月明かり
揺 ....
つぶやく君の言葉
両手で すくって
ひとつひとつに付箋をつけてゆく

数字も混じっているね

拾って大切にとっておきたいけれども
写真には収めきれない すべて

汗がひざの裏をつたう ....
からだが どうん、まばたきしたときの
あのせかいが まっぷたつ から、ゆうぐれて
頭から 地球の中心に ぐん、と押されると
わたし、いつも きまって あやまってしまう
ごめんなさい、ごめんなさ ....
あまりに懇願されるので
試しに小指を与えてみた
男は急いで口に運び
コクリと飲み込むと
生あたたかい求愛がわたしに届く
唾液に光った男の喉をうっとりと通りぬける
わたしの小指

満たさ ....
あいつはとても優しい
プラスチックの歯ブラシが風呂場で
ふいに落ちたときにおもうくらい
それくらいさみしい
大阪で

散乱する破片を踏んでみてから
それが言いたいことだと気付く
僕 ....
罪をあがなおうとは言わない


空は青い。
青くなくてもいい。


来る途中に蟻を踏みつぶした朝だ
うまれいずる君へ
もしくは、ほろびいく君へ
すべてがみえたとか
ウォール街で計算がうまくいって勝負に勝った
或いはマセチューセッツでしのいだ
顕微鏡でみえた、だとか
あたらしい細胞や組み合 ....
こんばんは
泊めてください
って
うちは旅館じゃ
ないんですけど
帰ってください

と言いつつ
かわいそうなので
戸を開けると

彼が入ってくる

なんでこのひと
毎日みた ....


るるる
時には名もないあなたを「あなた」と呼んでみる
「あなた」 あなたはふりかえる 顔のあるあなたは
時として 「あなた」ではあるものの あなたではなくなってしまう
時がある 「あ ....
わたしのからだは
出来損ないのモンタージュで
つぎはぎのでたらめの
パッチワークのモザイクで

ちゃんと機能しないもんだから
子宮にできるはずの内膜が
肺にできちゃったりして
月経の時 ....
よさんのおすすめリスト(253)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
そこに当てはまっていく、そのために- 霜天自由詩2604-9-7
ゆびさきを、したさきを- nm6自由詩1204-9-6
ノート(埠頭)- 木立 悟未詩・独白404-9-6
らんたん- あみ未詩・独白404-9-4
- 青色銀河 ...未詩・独白304-9-3
曇天- 掛川かる ...自由詩304-9-2
タイフーン- 船田 仰自由詩104-9-1
そんなふうに夏が(仮題- あみ未詩・独白504-9-1
記憶に並んで- 霜天自由詩1104-9-1
天根の辻- 田代深子自由詩704-8-31
とげとげタイフーン- 石川和広自由詩4*04-8-31
ノート(日常雑記)- 木立 悟未詩・独白404-8-30
地図夜- 望月 ゆ ...自由詩10*04-8-27
積極的誤読のすすめ_:朝のリレー- がらんど ...散文(批評 ...16*04-8-26
君の部屋- 船田 仰自由詩804-8-23
草笛_弾く_キャベツ- 青色銀河 ...自由詩704-8-22
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淀川ブルー- AB(な ...自由詩1004-8-21
まだ透明じゃない- 石川未詩・独白404-8-20
ミシシッピ・ブルー- nm6自由詩14*04-8-20
シルエット- いとう未詩・独白26*04-8-18
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大阪で- 船田 仰自由詩1004-8-12
サンデイ- フユナ携帯写真+ ...13*04-8-12
点にて- 馬野ミキ自由詩8*04-8-11
おかえり- チアーヌ自由詩904-8-10
あなたが_るるる_そこにあるということ- ピッピ自由詩804-8-3
わたしのからだは……- 佐々宝砂自由詩804-7-30

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