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ぐるぐるまわる世界で
立ち止まるなんてこと
しなきゃよかった
空が広がって
何人もの君への想いを
愛しているかもしれないこと
と唇から綴 ....
しりきれとんぼの君に
まる
いつもあたらしいおもちゃの方を向いて
振り向くこともなく
ぽいと捨てられた君のおもちゃに
まる
おけらの君にまる
最初の意気込みと
投げ出す言い訳の愛し ....
うみねこはねこじゃない
うみうしもうしじゃない
うみぶどうもぶどうじゃない
うみほたるは魂じゃない
そのほたるも海には帰れない
漁り火はほたるじゃない
燐光もほたる ....
結局また
こんなとこに戻ってまうねん
て とむ が言う
ほんまの自由は
ここにあるさかいに
て じむ が言う
ぼちぼち が一番や
て言いかけた はっく ....
猫が逃げました
ボヤが出ました
便所は汚すな
と
親切な貼り紙のアパートの
隣の部屋の人の顔
まだ見たことありません
のような午後の世界に
河川敷の花火
の音が聞こ ....
かるぴすの おと
ひぐらしの こえ
かげろうの はね
おばさんの かげ
うたたねの ねこ
みあげれば ここ
すいそうの そこ
てんかわの そこ
....
守られないことを知りながら
またひとつ約束をする
もう切る指をなくしてしまったらしいので
嘘つきなのは僕のほうだよ
と
嘘をつく
今日はしゃがみ込んだ君の足もと ....
いつの日かの憧れであった
本郷で道に迷った
しめしめと にたり顔で
坂道
のぼるとお稲荷さん
帰りたい
帰れない
僕の場所でない場所に ....
キルクルとスコットは僕の見える場所にいるはずなのに
忘れようとして忘れられるものは
そんなにあるもんじゃない
すぐに忘れることなんて別に忘れたくて忘れるわけではなく
キルクルはそん ....