綺想を詩文に纏わせる概念の一つとして、今回は「当て字」を見てみようと思う。

例えば「満月」の満を万として「万月」とする。
例えば「太陽」の太を帯として「帯陽」とする。
例えば「陽光」の陽を羊 ....
ある時
うさぎは
森の中を
大声で叫びながら
走っていた

「たいへんだ
 たいへんだ
 ぼくはおおきなゆううつに
 おしつぶされて
 しにそうだ」

動物たちには
「ゆうう ....
誰もいない練習場に行こうぜ。
フォワードになれなかった俺と、
ゴールキーパーになれなかったお前と。

みんな試合に行ってしまって、
クズみたいな俺達だけが残る練習場に行こうぜ。
ユニフォー ....
なんか今にも盗れそうだ
すぐにでも剥がして
あんたにあげられそうだ。


風景は無期限にあえぐ
霧のコンビニエンスストアで
何も切り取らずに
五感を放置する

人妻
首長竜はそ ....
ぼんやり東京をながめてた
ビルの匂いがした


いろ つや かたち
小瓶をさかさにして
こぼれおちるこげ茶色のおんしょくを
君にたむけて
ピンクの舌でふれる液体
冬の匂い

ぽ ....
とある屋台に座ると
目録には
 ラーメン
 日本酒
 ビール
そういったものの他に
 月
があって

「この月はなんですか」
と聞いたら
真っ黒などんぶりに
水を並々とそそがれ ....
今宵まわそう夜風のぶるうす
電気らいとをかきわけて
おそらおそらとくぐりぬけ
よそのくにからボンジュール
ろくでもない夜風のぶるうす
ふきぬけろ よ遊んでないで
シャッターのふるえるさむさ ....


あのお姫さまみたいにうそぶくあなたのその声の中では
死んでしまった方が、良いのですか
初めてそんなことを思いながら
今日もピンを刺します

このピンでは、手のひらを
1センチだけ ....
みしみしっと家が軋んで、喋りかけてくる
15年くらいの付き合いだ
話の最中、冷たい空気は
必然的に重く、暗く、足下によどむ
すきま風がせせら笑っている
洗面所でハンドソープをこぼしながら手を ....
豆腐の角に頭ぶつけて死ね
角の豆腐屋に頭ぶつけて死ね
豆腐屋の角に頭ぶつけて死ね
ピッチャーは、

孤独なんかじゃない。

孤独なんかじゃない。

直球をくらえ。
目の前にある箱を片っ端から開ける
どれもこれもいらないことを
確かめたくて
安楽と高揚を巻いて吸う再度のヘッドフォン
L(unluck)to(call you)Rの多声楽に
コップ一杯のミルクで溺れると
Dancing in the Sun!讃プリングは
雲間の廃校舎 ....
今日をキャラメルの日と制定します

晴天
ひるがえる白い洗濯物
何気ないラジオ放送から始まったキャラメルの日は
全国の老若男女を巻き込み
いまだかつてない展開をみせた
神棚には全てキャラ ....
時速180キロのスピードでしか、

癒されない悲しみがある。
古い体温計が、もてあそんでいた手の中で
音も立てずに割れました。

すらりと ななめに切れた指先から、
白いシーツに ぽたり と赤い血が滲みました。
体温計のガラスの管からは、夢のように美し ....
雨ィー℃の熱で育つ寒by燐寸の蕾
雪解けを麻つ草花の森ebを慰撫する手
指先color甘露、歓答の声々シジマ-地肢は赤
明かす三千夜ードのラードのen上にA嬢の踊り
大通りは鉄製霊の通り道、未 ....
3DKの家から
1トン車1杯分のゴミを運び出した

できるだけ静かに運ぼうとしたのに
荷台の上で何かが崩れ落ちる音がする

7年前の秋
そこで始まった生活が思い出せない
ゴミ袋に放り込 ....
またそんな見え透いた嘘をつくのか。
窓にもたれて、風鈴を揺らして、視線を上手く逸らすのか。

胸が、しくりとする。

青い魚眼を見上げる、この日陰の部屋で
こんな風に、輪郭だけ向き合う事で ....
待ち合わせの時間まで
僕は地下街の書店で時間を潰すことにした
詩集のコーナーで数少ない詩集を二、三冊めくってみたが
どれもこれもピンとこなくて他のコーナーにある書籍も
黙りこくったまま ....
つづら坂のてっぺんが赤く燃えて
曲がり角のそれぞれに暗がりが生まれる
それがくねくねと蛇のように眼下の町へ
影法師が一組
手前の角の煙草屋の暗がりからあらわれて
穏やかな夕日にそっと目を伏せ ....
指のあいだからこぼれてゆく、
アルファベット、
ひらがな、
漢字、
カタカナ、
見覚えはあるけれど読めない象形文字、
もしかしたらヒエログリフ、
言葉になる以前のかけらたち、
さりりと ....
本屋で新任女教師が注文したのは
「夫婦交換SP」だったのに
地元の中学生にみられたので
「コレジャナイデス!」と焦って店員にしゃべりながら
その辺にあった適当な本を取ってこれだと言う
「 ....
今日も君にお付き合いしてアニメ「ドザえもん」を見た
ひ弱な少年が未来からやってきた溺死体型ロボット
「ドザえもん」の秘密道具を使って
自分より屈強な者や裕福な者に立ち向かい
勝利し ....
どうしたんだろう
今夜はひとりがさびしい
よくわからないけど
鍋焼きうどんでも作ってみようかな
彼とは別れちゃったし
次の合コンは新年明けてから
友達は彼と一緒みたい
やっぱりうらやまし ....
 ぼくの手のひらにお皿があってずっと回ってる
 切れ目のついた流れ星が
 次から次へと不時着を繰り返す
 どうしてぼくは逃げ出したりしないのか
 紺色と茶色のあぶくで ....
9月27日からの
朝からの、
おとなの時間では沸かれない
とぉっても長い一日は
犬なの 猫なの  その仲間

なのかな。

じゃなく、 ぼく
未来の夢をみた

ビルは水に沈んでい ....
妻を
刺して
妻が
うずくまってたが
ブラウン管には
志村がフォークで
リンゴ刺し失敗し
小さく踊っていた

観客にそそのかされ
元気に踊り出す
俺もまねして
恐怖の笑顔 ....
娘は将来アイス屋になりたいと言う
好物のアイスを好きなだけ食べられるから
ではなくて
沢山の人を幸せにしたいからだそうだ

いっしょにお風呂に入ると必ずその話題になって
バニラ ....
ビラビラの花内部は空想の迷路
瞬時に変化する明滅色のコビトタクシー模様
遙か北部の山岳地帯にある自殺者の頭脳を
ブロック崩し的色彩で抱き留めるピン留めの肉体

丘の滑り台から
春の雪解 ....
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