こうえんから
おばけのこえが
きこえました

おばけじゃなくて
ぼくのこえだよ
おばけはいいました

やっぱりおばけだ
みんなは
わらっていいました

そういうみんなも
 ....
俺はビールにしろ冷えたのが好きで
居酒屋などで冷えてないビールが出てると若干静かに腹が立つ
うちでは冷凍庫にコップを冷やしているので
うちよりぬるいビールや冷酒に金を払うと思うといろいろなものを ....
この日に
何度目覚めても良いことなんてないだろう


おぼろげに繋がった手足を
まばたきが裁断していく
畦道を歩きながら
すうと伸びた苗が風に傾れて
順々に光を浴びているのを見る
け ....
夕暮れ
赤い窓の外
見つめているわ
ほんとは待っているの
好きなの
とても

置いて来たのはわたしだわ
わかっているけど
ほんとは

もう忘れたかな
色が消えて行くね
日は沈 ....
十年前、通っていた英会話学校のパーティで彼は気さくに声をかけてきた。とあるミャンマー人との出会いであった。三十代半ば、日本人よりもやや健康的に焼けた肌をし、そのぶん白い歯が印象に残るその紳士は、人懐っ ....  われわれにとって感動が重要であるのは、それが日々のルーティーンで鈍磨したわれわれの認識や感覚をふたたび新鮮なものにしてくれるからである。これはとりもなおさず、感動とは非日常的な行為であって、われわれ .... 黒鳥が空を舞うのを眺めながら
空の青さに目を傷める
そのようにして
わたしたちのあこがれはいまだに止まず

いつ どこで だれかを殺してもいいように
理由を探し続けている
わたしたち ....
もう ラヴソングも描けないのさ
日の入りが終わった天空の
マゼンタがきれいでね
良い絵が描けた後の
水入れみたいでね
そんなことを伝える人も居ないのさ

眼球の奥でつくられる
とろんと ....
泣きはらした様な空が
広がり
あたしのうちまたを
細い暖かい体液がまたながれて
玄関の先の土を濡らしてる
うすぎたない腕を
切れそうな糸のように伸ばし
母が若い稲のようにふさふさとゆれ
 ....
 祖母は絵に描いたような大阪人でした。商売が大好きで、勝気で、たまに口が悪くて、酒屋でしたからものすごく酒には強くて、花は大ぶりの派手なものが好きで、ついでにヒョウ柄も大好きで・・・そんな人でした .... 「27時に旦那さんが帰ってくる」

25時と言う表現は当たり前になってきたけれど、
未だに週の第八番目の日は出てこない。
当たり前なのだけど、何となく苛っとする。

実際には東京の空が四角 ....
海岸線のガードレールでもなく
尾根を越えていく高圧線でもない
届こうとするものは
いつも不完全で ただ
どこか、まで続いていく

アルシオネの円周でも
火星が結ぶ軌道でもない
繰り返す ....
あいじょう
というものをたいせつにしてください、と
卒業式のとき
せんせいからいわれた
あいじょう
というものはこういうかたちをしています
これはサンプルですが
たいせつにする練習に ....
枯れ木が立っている
その凛とした立ち姿に
僕はしばらく見惚れる

花なんて
飾りなのかもしれない
カフェベローナ
カフェベローナ
深夜の丸太町通りで
ひっそりと灯ってる
カフェベローナは、
24時間営業ですよ こんなところで
あたしたちはいつも出会ってしまって
いい加減 気付かないふ ....
天井に 暗がりで光る星のシールをはりつけたのは
たしかにシェルターのつもりなのでした

天の川みたいにね
あたし あちこちにひっぱりまわされたくないから
みんなが勝手にまわってくれたらい ....
虹のようなところに
キャベツが生えている

抽選でもれなく
誰でも食べることができた

今日はマリーという人が
当選した

まだ生まれたばかりだった
 黒頭巾ちゃんは、電車で2駅の場所にあるケーキ屋へ、クリスマスケーキを注文するためにお出かけしました。
 もちろん、普段の黒頭巾ちゃんは緑の頭巾を被っていますので、黒頭巾だと見破られるようなことはあ ....
石井が死んだ
石井が死んだ

あの夜 僕と石井と巻田と藤原と4人で
火を囲んで はしゃぎあった

深夜の公園
ごおごお 燃え盛る炎を囲んで
いろいろな話を      した
グラビアア ....
宇宙が

言い聞かせに来る

すでに来ている

宇宙が

月のまわりに輪をかいた


東京の夜にも

坂出の夜にも

はんぶんの月

そのぐるりに

神戸の夜にも ....
見知らぬ人から500円を手渡され「これでぬいぐるみを取ってきてください。」と依頼される。目の前にはUFOキャッチャーがあり操作を始める。1回目失敗。2回目、小さなアトムのぬいぐるみ、3回目失敗。4回目 .... 1・メール子

 俄かには信じられないことかもしれないけれど、乳児を育児中の主婦というのは、自宅の電話線を抜いている場合が多い。こどもが昼寝をしている最中に、うるさいコール音が鳴ったりすると、何も ....
お母さんが種を蒔いた庭の土を
小さな女の子が
一生懸命踏み固めています
そんなに強く踏まなくてもいいのよ
なんて言いながら
お母さんは女の子の様子を
やさしく見守っています
やや離れた場 ....
きっちり塗っていたのに
反対車線にはみ出す
雲が蜘蛛が雲の隙間から太陽や太陽が鋭い爪を
刺す
差す
おおきなおおきな
くも
はみ出た者を串刺し
みんな応援している
手拍子が聞こえる ....
穴の夜に可憐な花を引きちぎる 心の底から憎まれたくて


『やさしさ』という字はとても丸いのでやわらかなものと誤解していた


ワンピースに西のワインがふりかかる とれない染みに焦がれど、 ....
(ゆっくりと わらった)



螺旋系に抱き合う
全てが終わった後のくらやみのなかで
遠くにいる小さな影が僕に向かって手を振るのが見える
生まれることさえ許されなかった無数の ....
鈴木が首を吊ったという知らせをうけて
テーブルの上を見てみれば
なるほど
胡椒入れの横で
鈴木が首を吊っているから
いたたまれない気持ちになって
伸びきった首を掴んでロープを外してやると
 ....
 アンリ・ミショーに「Aの肖像」という散文詩がある。以下、恣意的かつ部分的に抜粋する。

{引用= 青年期の入口に達するまで、彼は一つの球体を構築していた。密封され、充足した球体。稠密な、彼一人の ....
あなたのために
わたしの肌は温かい
沼の上で首を竦めて眠る
冬の水鳥みたいに

爆弾を仕掛けたビルが
崩れ落ちるときに降る白い粉を
振り払い
振り払い
必死で走るあなた
上など見ら ....
批評祭から遠くはなれてみる。
アフリカじゃ紛争が終わりそうもないし、パレスチナなんて終わりもまったくみえてこない。
一方で、キャンパスでメシ食ってのうのうとしてる奴だっているし…たぶん私だってそう ....
大覚アキラさんのおすすめリスト(837)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
みんなおばけ- 小川 葉自由詩7*08-8-3
落雷のイニング- 馬野ミキ自由詩35+08-7-29
パノラミック- れつら自由詩608-7-4
色の消滅- チアーヌ自由詩408-6-30
コイン/ゾウさんのこと- 石畑由紀 ...散文(批評 ...8*08-6-29
感動について- パンの愛 ...散文(批評 ...2+08-6-26
恋愛詩- れつら自由詩4*08-6-22
みかん(未完)- たちばな ...自由詩30*08-6-17
スローターハウス7- モリマサ ...自由詩2508-5-27
ただ捨てられるだけの日記- Rin.散文(批評 ...32*08-5-27
寒い日の朝に僕はホッカイロよりも暖められずに。- 虹村 凌自由詩3*08-5-8
ツォルキン・ステップ- たりぽん ...自由詩20+*08-5-6
サンプルのためのサンプル- 君の、自由詩208-5-1
凛と- ミサイル ...自由詩8+08-4-26
カフェベローナ嬢- 藤坂萌子自由詩6*08-4-13
スカイセブン405- 藤坂萌子自由詩408-4-12
キャベツのしくみ- 小川 葉自由詩908-4-4
黒頭巾ちゃんとクリスマスケーキ- チアーヌ散文(批評 ...3*08-3-27
石井が死んだ- 青木龍一 ...自由詩12*08-3-23
宇宙- 吉岡ペペ ...自由詩308-3-17
戒め- アザラシ ...散文(批評 ...7*08-3-15
メール/パッサカリア- チアーヌ自由詩4*08-2-27
種蒔き- Tsu-Yo自由詩308-2-26
虹について- 七味とう ...自由詩14*08-2-15
穴の夜に- 石畑由紀 ...短歌3508-2-10
死者たち- Utakata自由詩708-2-7
目の前でゆっくりと死んでいくあなたが、トーストにマーガリンを ...- Tsu-Yo自由詩208-2-6
球体がある- パンの愛 ...散文(批評 ...208-2-2
冬の水鳥- チアーヌ自由詩708-1-29
批評祭参加作品■You?- 2TO散文(批評 ...1508-1-29

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