ぽつんぽつんと
白骨の砕け
戻る地から
魂魄を離し
いってらっしゃい
いつかまたと

ぽつんぽつん

時の刻まれ

浮き立ち在るもの
また在るもの、
白骨のうたを歌い

 ....
響きの光りの雪崩れ打ち
流れ来ては絶えることなく
滑落していく我のわたし
光響の中に入り込み
光響もまた入って来る
明度増す意識のなかの
張り裂ける想いそのもの
響き光りに打ち刻まれ
 ....
この世から
宇宙へ還りゆく
人のその肉身 、
夜から夜明け迄
強いられ絶えず
浮いて沈んで
沈んで浮いて

どすんふわっ
ふわっどすん

余りに酷薄な光景を
あなた方が当たり前 ....
朝に起き外に出でれば
新緑の色付き青々と
彩の輝き優しく滑って
ひろがるひろがる艷の野辺、

血の流される彼方此方で

自らの内に宿る宇宙の
外なる宇宙と同期して

抱える哀しみ歓 ....
拡がりゆく色々模様
意識の瀬際に滲み現れ
無限無限 、透きとほり
光響を放ち輝き逃れ
入れ込む力みを柔ら解く

 △

たまぁにあってたべあるきして
てをつないだりののしったり
し ....
はらはらひらひら
花びら落ち来る
環境に取り巻かれ
緑の揺れ動き
何時の間にか
増幅し彩を増す
新緑うねる森林に
感興しつつ入り込み 、 

ぽつねんと見上げる
私の頭の奥処の響
 ....
くすりと笑う君の
世界はとっくに
喪失されていたんだね、
くすりくっすり ひっそりと
剥き出しの硝子窓の枠組み震え
余りに露骨なままそのままに
外界に曝された君という
漂白され切った世界 ....
吹く風の光り

抜けてゆく想い

水際に佇む女の子が
泣きべそ顔で向こう側へと渡って
いった

精一杯力を振り絞り生き抜いて
苦く甘やかな時の既に過ぎ去り
撃ち落とされたバタフライ、
掴み取りにいくこの場所にて

複雑に絡み合った人生因果を
少しずつ解いては閃光走り

(クスリはもう効かない
自らがクスリに成 ....
とほひ日の思ひ出
未来未知から波打ち
到来するその時に 、

もうクスリは効かない

自らが薬にならなければ
死者の舞う 、
生者の歩む、
途を照らして
逝く生く
ヒカリ

  ▽

あなたの
なかに
はいった
ときとても
あったかかった

  △

背景に退き
ながら拝啓と ....
紅の葉々の揺れに揺れ
或るもの或るもの
余りにありあり
在り始め 、

 光響いて響く光
苦痛 、
深みの静かさの
脳髄貫き 鈴の音の
閃光放ち響き続け

ウチュウ夢中 踊る躍る 、

私はいったい誰だろう
ひかりのうみの
かぎりないひろがり
ひかりのおびとなり
のびひろがりいき
わたしなるもの
眠り目覚めのわたし
しだいしだいに越え、

瞑目する意識の奥処の声を聴く

ひかりのうみひ ....
第七の封印を解き給いたれば、凡そ半時のあひだ天静かなりき。               
                  ヨハネ黙示録 八・一



自らの肉身の消滅、
確と心に織り込 ....
ぽかんと丸月の
薄雲る空に浮き出でて、
また不思議に甘やかな
にほひ辺りから漂い来て 、

 あゝこの意識に時空の 
 溶ける融ける、蕩けゆく
おとなうもの
波打つ光の流れに
私のいっとき入り込み

ヌメる肉の黄金、
宿る生命の身悶え、

光滴の飛沫ひびき立ち
時の一刻み伸びひろがる

意味の喪失された場所で、
私のとっ ....
部屋の灯り消し
ぽつねんと 

響くもの 聴いて居る

此処からすっと
出ていきながら

美しい沈黙 重ね合い 

ふっと
寄り添うもの
現れ消えて
また現れ

響き輝く ....
白璧六畳の小部屋から
ふとベランダに出れば
やはらかな光射し込む
この夜半 、
想わず見上げた瞬間に
輝きの半月 ぽっかりと
包み込まれる静かさに
この肉身の深く息を吐き
出した音色の ....
あかい花々の色
あおい空の彩
あけて仰いで
自ら掴んで

らんらんらん、
だんだんだん 、

瞬きした瞬間の
貴女が観えた
世界に入った
来たる涼風 、
包まれ包み込み
内な ....
白銀の光滴、幾つも幾つも
黒い轍に導かれ生まれ
大きく膨らみ透過され
やがて鈴生り勇み立ち
己を誇示し生き始め
落ちていく、沈み込む
俗世という時流に
内なる死の流れに
犯され犯し捉え ....
ゆっくりゆったり
頭もたげる私である声 、
灼熱するもの冷え切るもの
只その双方の均衡の最中に

地の向こうから群れなして
ヒビキのコトバの響き愛、
形造らんとした意味合いの
塵埃の粒 ....
「美とは理念の感覚的残照であるのに、人はそうは言わない」。  ゲーテ


外的感覚享受を
ひとまずしばらく
排する最中 、
訪れ包みこまれる静かさに
瞑目のうち思索し続け
直に観るに至 ....
宏大なグルーヴ、
意識の内に
打ち鳴らされ
揺れ響く

ひとりヒトにのみ開示される
思考瞬間 直観の光輝 、

無限に拡がりゆく意識に
裸形のこの世界の現れ

すべて透きとほり遠 ....
そして夜毎の
苦肉の始まる、
神経障害性疼痛
脳髄から脊髄へ
脊髄から脳髄へ
慢性的に走る激痛、

 けれども 、

感覚を超える直観に
生かされ体験される
思考ノ本質、
内な ....
天国を喪失した
哀しみの刻印を糧に
天国を取り戻しに
還る途を自ら歩む、

ギリギリと残余の生に 、

自らの意識の内
永遠 ぱっくりと
口を開き響き、
ヒビキそのもの
もの云い ....
桜木の下を通り抜け
覗いた春空

森林の隙間に
るるるるる 、

揺れて震えて 水の青 
瞑目する
意識の内から
ヒビキの交響
次から次に

沸き起こり来て 、

ゆっくりゆくり
先行の後続となり
後続の先行となり
くるりぐるりと
円環なせば

時の空と化し 、
 ....
春の日和のうっすら青
微笑むかのよう靄がかり
やはらかふかい無言のなか
自ら孕むもの差し出す如く

今日の私の呆れられ
いつもの我意を忘れ去り
気付けば青緑の瀞に佇み
響き来る言葉ひた ....
意識の内に
波頭の次々と立ち
自らの音響木霊させ
思考を形創っていく

在らんとして或るもの
この世に在るもの達、
在らしめて居る原音響 、

わたしの意識の根底にも潜むを

わ ....
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