足許の明かりを響かせたなら
独りの私が新たな家に還るだろうか

あゝこの天空を仰ぎ見ればただただ青 、
貴女たちの住処は真ん中に
まぁるく黄金に輝き燃え盛り
地上の生も死もあまねく照らし出 ....
(番外編41―17)何もいらないんだ この国で財産はいらない

何もいらない 自然のままでいい
バッハでいい スーノッグでいい
洪水でいい
台風よお友達よ 来い
年金も貯金もいらん
少し ....
「お父さんが自称詩人のせいで
私の人生めちゃくちゃよ!」

その言葉を残して
娘は死にました
まだ23歳になったばかりでした
私は早速そのことを
自称詩にして
自称詩投稿サイトに投稿し ....
外界で異性の手を握った時
前頭葉の司令塔が崩壊した
要員たちは酒を飲んでいたから
司令塔の修復に向かったが
足取りは怪しく手元も覚束ない
司令塔は瓦礫と化したままだ
外界で唇が唇を塞いだ
 ....
 九月末にカメムシ防除の消毒をしてもらうのだが、あいかわらず彼らはその予防線を突破し室内に入り込むのである。しかし、彼ら自体の悪臭と薬物の作用でほとんどの単体は家屋に侵入後絶命、若しくは瀕死の状態で仰 .... 小さな引き出しがたくさんあり
ひとつひとつ開けてみると
よく知ってるものが入っている
探しているものはそのどれでもない
どこへしまったのだっけ
そもそもしまったのかどうかも怪しい
引き出し ....
なんせすべてが朽ちてしまうのに、(――手をあげて。)柔らかいまばたきが 非情な拍手を熾していた。とぷんとくれた凪に、過ぎた谷間の火蓋も日当たりは欲、痩せた風もなく、あらゆる臭い そして、揃えた色もなく .... 腹水が溜まって
入退院を繰り返してためぐちゃん
北方派五分楽団の
解散さよならコンサートにも
参加できなかったから
五日前に会いに行って
初めてご両親とも会えたのに

今朝早く亡くなり ....
冬の気配を感じて


こないだ香った

金木犀を懐かしむ


何か答えた気もするけど


香りとともに消えて




それで





それから


 ....
ちん毛に白髪が混じるとき
私も老いたと涙ぐむ

ちん毛に白髪が混じるとき
妻に笑われ激怒する

ちん毛に白髪が混じるとき
抜いてなるかと我慢する

ちん毛に白髪が混じるとき
あの娘 ....
急激に季節が変わった
狂ったように暴食した
食べ過ぎ警報発令
ゲップ ゲップ
胃酸が大量に滲出
食道を遡上しようとする
油断できない
ゲップ ゲップ
喉元に上がってきたものを
慌てて ....
友情を讃えて寂寥を
人差し指で薄く引く

青空は地中にもあるんだってさ
波の月、海中の星

先輩、今日は快調ですね
田井中さ、今日は、快調じゃなくて
今日も、快調なんだよ
想像してみ ....
冷たい雨が降っている
冷たい雨が降っている

髪の毛を昨日カットしたから
なんだか寒い、秋なのに

冷たい雨が降っている
冷たい雨が降っている

昨夜みた夢のかたちを ....
くだらねえ、キャバクラに行ってきた
くだらねえスーツを着て
くだらねえ国の管理に飼い慣らされた状態で
くだらねえ仕事の一つも出来ないことになっている俺が
くだらねえ小言をちまちま言っている
 ....
 いったいどれほどの月陽が流されたことでしょうか
 砂を蹴る彼がまた花房を垂らす眠りについてから
 異臭ともとれる斜交いは闇夜を抜け出し光が斜めに走っていく
 のぞみは少しばかりの顔を覗かせてい ....
こんな冷たい雨降る夜は
夢を見ないことがある

こんな冷たい雨降る夜は
とても寂しく人恋しい

濡れたアスファルトに街灯が映り
水溜まりのありかを教えてくれる
傘をさしては手のひら擦り ....
人類と金の行き先はどこでしょうか
この国を乗せた船の行く果ては?
スノーデンが語っていたことを
知っている人はどのくらいいるだろう
彼の国の言いなりにならざるを得ない
仕掛けは今も有効かもし ....
「君の名は。」

 
 {ルビ秋=アキ}といふ選手の名知りボディビル


「バック・トゥ・ザ・フューチャー」


 どん兵衛に五分待たされ秋愁ひ


「羊たちの沈黙」


 ....
水面(みなも)きらやかに
空は蒼いまま

子供たちの笑いが声に
街の風が色付く

覚えているのよ
全部覚えてる

夢のままで 愛のままで
目を閉じて笑い 泣く
 一つの丘に対し駆け上がる、息を整えては姿を思います。野草の強さを願うとき 目を凝らせば姿も浮かぶような、ぽつと明かり ともり ぼぉと照らしだす未知に沿って、拍動は抑えきれず漏れた声色はどこへ届くとい .... 吉田拓郎は『今はまだ人生を語らず』と歌った。
未だ未熟者が人生を語るのはみっともないという考え方がある。
批評家と言われる類の表現者の多くは、人生を語らずに詩を語る。映画を語る。音楽を語る。なにか ....
書きとめられることのなかった言葉は
綿毛のように目の前をただよい
掴もうとする指の間をすり抜け
風に流され消えていった

明け方に見た夢を思い出そうと
目を瞑っても白く掠れていくイメージ
 ....
星の砂の上を歩いて亘る、洋館までの距離は計り知れないほど、遠く。線路上をとぼとぼと征く、男の姿は朧げであったが、なにがご機嫌なのか調子外れた鼻歌なんかがよく似合っていた。

その片手には黒く小さな ....
朧月
いっそ星ない夜空に広がり
コーヒー牛乳みたいになれよな


欠けたのは
月かそれとも愛なのか
わからずいつも満月を待つ


今生の
別れとかいうことばにも
近 ....
 夢から夢に架けて羽ばたくときに、ちょっとの壁と扉をなくした出口は褪黄色の海が、いや世界が、フチだけ 描いてある光景で、今いるものがみちで届かない場所とすれば、水域はすこし背丈が高く、ここから下ってく .... そして医者がわたしのカルテに新しい病状について書き込んでいる
その手元を盗み見るがあまりの悪筆でまったく読めない
日本語ではないのかもしれない

秋が失われて久しいのだけど
秋のことは覚えて ....
恋の前兆の前兆の前兆の前兆のようなものを発見して、わたしいつの間にこんなとこに居るんだろうとかがんだら全部落としてしまった。それで一文無しになった。

何で気を紛らわすかってことだけど、仕事と ....
光バイト 銀行口座は以下の通りです。貴殿が数ヶ月の余命宣告を受けたならその1割でも良いので振り込んでください私たち家族の生活が楽になります。私たち家族が幸せになれます。よろしくお願い致します。

 ....
「僕には語るほどの人生は、ありませんでした。
パソコン、CD、映像、テレビ、ゲーム、勉強、読書。人生のほとんどを頭の中の遊びで過ごしてきました。人生のほとんどの欲望は、妄想で済ませられるものです。そ ....
片足に秋の小蝶の影淋し

野良猫の影のか細く冬隣

基次郎レモンをひとつ置く書棚

さつま芋ご飯をつまむ{ルビ新=さら}の{ルビ箸=はし}

金柑を中心に秘めお饅頭

ふた口で終は ....
室町 礼さんのおすすめリスト(333)
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季節のせい- 自由詩6*24-10-31
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