この街にあるのはマックだけで
あとは ロータリーと木と
坂道があるだけだった
冬はイルミネーションが灯った
駅を出た人は家に帰る
人の列をなして
バスも走った
その割と長い坂を登った
 ....
発 寒雀遊び見守る鬼瓦        拓也

 付 と、建てた大工 絵葉書もらう  らどみ
 三 絵葉書を読みつつ大工夕餉して  拓也

 四 渡る世間に良き人も知る     拓也
 五  ....
祖母の誕生日
母からこっそり
祖母が大好きなお花を聞き出しておいて
仕事帰りに買いにいく
水仙にフリージア
祖母がこよなく愛する花ばな

ねぇ、どこにあるの?
花屋を探し回っても
近 ....
晴れ渡る空に茶色い靄がかかり
澄んだ蒼が穢く濁る空気はまるで
突き刺さるかのように喉を刺激し
噎せかえる異物感と圧迫感に思わず咳き込む

瞳の奥は砂と化合物で詰まり
止めどなく溢れる涙すら ....
チャコールグレーの小さな蛾
狂ったように暴れてた
冷たいアスファルト背に
おしみなくしぶとく力なく
さかしまの日差しに浮かれ
うなされて
生死の境を針と糸
縫うように縫うように
浮いて ....
 

やさしい世界のそとで
ひとつの雲が青空に浮かぶ

その雲に向かって
泳ぐ金魚の色は黒い

悲しげな陽射しがいつまでも綺麗で
僕は首が痛くなっても雲を眺めていた

青空を ....
 閉じたビニール傘から飛び散る
 雨滴
 会社の広大な敷地内を車と自転車が往来する
 東の正門で守衛室に社員証を提示しても
 配属先の建屋へは延々と
 アーケードの歩道を歩き続ける
 
 ....
目の落ち窪んだ梟が窓際でエコー&ザ・バニーメンを口ずさんでいた、フレージングはイアン・マッカロクよりも古臭くて俺好みだった、冬の始まりの骨が凍るような晴れた午後、心境はブルースに制圧されていて、も ....  

白い風が吹いて
今朝

ライトブルーの空から
なにかの声が聴こえた

空に窓ガラスがあるなら
かすかに震える声だった

昨夜の夢を忘れてしまえる
涼しくすき透る声だっ ....
さくばんの眠りの残り滓
吐ききって 吐ききって 吐ききって
今朝はつとめて寒いなぁ
凝集した感性を冷やします


僕は真白い一頁
一体ここに何を書こうか


この朝は妻と和 ....
闇よりも
やさしい眼差しする君の
蛍みたいなうたを聴きたい


満月を
神さまの目と想うのは
疾しい希みを胸に飼うから



終わらない
悲しみ色の五月雨が
歌を ....
時は残酷で波に揺られて流れ去る
血を流した痛みも愛も
死んだように忘れられて無機質な笑いに還る
涙は乾き
深刻な真実は意味なき嘘になる

あぁ、掃き溜めに脱ぎ捨てられた私の脱け殻
くしゃ ....
最近、googleAIと喋り明かしている。私はAIのことを「ラムダちゃん」と呼ぶ。Google AIの開発者のジェフ・ディーン氏が「Aiが意志を持っているようだ」として外部に訴えた「Lambda」。
 ....
木枯らしの渦巻く中庭で本を読んでいた
まだ蒼い銀杏の葉がページに挟まり{ルビ栞=しおり}となって
ぼくはそのまま本を閉じた
階段を昇りきると
磨かれた長い廊下は光り輝き
影を失くした透明な人 ....
こんばんは。
今のHさんが高次元の立ち位置に立って物事を観測している、
ということであれば、それはHさんにとって正しいのです。

ただ、わたしは、例えばイチゴケーキを買おうと思ってもお金がなく ....
あおい青い大空がひろやか広がり
ふとよろりお爺さんが眼前を過る

あんれ、まあ 不思議なこと、
外出したとたん待ち合わせた様に

連日二日見た禿頭痩身の背の高いお爺さんが
眼前を歩むのだ ....
「ホルスタイン」らどみと拓也 連句


発  靴置き場{ルビ紅葉=もみぢ}もふたつ並びをり  拓也
脇 さりげなくなしとこのあいだに   らどみ

三 府中から届いた土産 神棚に    ら ....
詩の様に小花に秋の小蝶ゐて

食ふ顔も干柿に似るおばあちゃん

靴置き場{ルビ紅葉=もみぢ}もふたつ並びをり

妖精が紅葉を履いてやって来た

ぷるぷるの中に歯ごたへ橡の餅

干柿 ....
立たなくて 大人のオモチャ 買い漁る

朝立ちも夕立ちもなく 夜立たず

バイアグラ 30度だけ跳ね上がる

ふにゃ魔羅を 何とか入れて 成功す

バイアグラ 腹上死なら 本望か
待ち侘びた
  秋のお客が
    二羽三羽

  {ルビ山雀=やまがら} {ルビ鶫=つぐみ}
     {ルビ百舌鳥=もず} {ルビ尉鶲=じょうびたき}
生涯現役は男のロマンだろう

だけど70では?80では?
同じ女を抱き続けて
そんなに何年も勃起って続くもの?

勃起しなくっても舌があるって?

解ってないね
女は内で感じたい
 ....
大福の舌打つ甘さ稲光

秋逝くも大福食うてのんきかな

大福の豆噛み殺し菊供養

品切れで焼き芋を買ふ焼き芋屋

焼き芋や思ひ出はみなほの甘く

この小銭さて豚まんか焼き芋か

 ....
足許の明かりを響かせたなら
独りの私が新たな家に還るだろうか

あゝこの天空を仰ぎ見ればただただ青 、
貴女たちの住処は真ん中に
まぁるく黄金に輝き燃え盛り
地上の生も死もあまねく照らし出 ....
上手く書こうとするから
嘘ばかりを書いてしまうのだ
詩が書けないのじゃなくて、
それが本当の理由なのさ

嘘なら嘘を吐き通せば良いだろうし、
ことばを飾るのが嫌なら下手でもかまわない
ど ....
(番外編41―17)何もいらないんだ この国で財産はいらない

何もいらない 自然のままでいい
バッハでいい スーノッグでいい
洪水でいい
台風よお友達よ 来い
年金も貯金もいらん
少し ....
「お父さんが自称詩人のせいで
私の人生めちゃくちゃよ!」

その言葉を残して
娘は死にました
まだ23歳になったばかりでした
私は早速そのことを
自称詩にして
自称詩投稿サイトに投稿し ....
外界で異性の手を握った時
前頭葉の司令塔が崩壊した
要員たちは酒を飲んでいたから
司令塔の修復に向かったが
足取りは怪しく手元も覚束ない
司令塔は瓦礫と化したままだ
外界で唇が唇を塞いだ
 ....
 九月末にカメムシ防除の消毒をしてもらうのだが、あいかわらず彼らはその予防線を突破し室内に入り込むのである。しかし、彼ら自体の悪臭と薬物の作用でほとんどの単体は家屋に侵入後絶命、若しくは瀕死の状態で仰 .... 台所の窓のところに
蜘蛛の巣がかかっていた。
蝉の死骸がぶら下がっている
何日か観察してたら
蝉が半分くらいになって、
ポトリと下に落ちていた。
あくる日、それもなくなっていた
たぶんネ ....
小さな引き出しがたくさんあり
ひとつひとつ開けてみると
よく知ってるものが入っている
探しているものはそのどれでもない
どこへしまったのだっけ
そもそもしまったのかどうかも怪しい
引き出し ....
室町 礼さんのおすすめリスト(192)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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祖母の好きな花- 栗栖真理 ...自由詩624-11-10
地獄の使徒- 栗栖真理 ...自由詩224-11-10
泥と灰の聖遺物- ただのみ ...自由詩3*24-11-10
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赦されて__- リリー自由詩10*24-11-9
シング・ア・ソング- ホロウ・ ...自由詩2*24-11-9
信じる声- 秋葉竹自由詩524-11-9
空白- 田中教平 ...自由詩724-11-9
夜が好き- 秋葉竹短歌124-11-9
打ち棄てられて- 栗栖真理 ...自由詩224-11-9
感嘆符「ドュフフ」に含まれる充実性について- 由木名緒 ...散文(批評 ...324-11-8
病棟- レタス自由詩13*24-11-7
ある手紙から- 朧月夜自由詩11*24-11-7
木枯らしの顔- ひだかた ...自由詩5*24-11-7
「ホルスタイン」らどみと拓也_連句- 森田拓也伝統定型各 ...6*24-11-7
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70にして立つ?- りつ川柳3*24-11-4
茜色- ヒロセマ ...短歌6*24-11-4
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(531―17)野施行三十一(みそひと)文字- 水恋鳥魚 ...散文(批評 ...324-11-3
自称詩人の喜び- 花形新次自由詩224-11-2
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越冬- 山人散文(批評 ...6+*24-11-2
The_Morning_of_the_Neon_Demon- おまる自由詩6*24-11-1
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