すべてのおすすめ
死に
たかる蟻たち
夏の羽をもぎ取り
脚を引き千切ってゆく
死の解体者
指の先で抓み上げても
死を口にくわえてはなさぬ
殉教者
死とともに
首を引き離し
....
酸っぱいだけのレモンに
灼熱にカーヴを纏いつかせる陽の火と
溶け出したとろりと粘る濃いアカシアの蜂蜜垂らし
舌に滴り落とし
規則正しさや均一 ....
あめんぼうは、すばらしい数学者です。
水面にすばやく円を描いてゆきます。
ばかだったことがばれて、すべてのぎぜんしゃたちに、おおあわてでみはなされたおにいちゃんへ
おにいさん、しんでくれてありがとう
おにいさん、しんでくれてありがとう
すべてのきずついたこどもたちのた ....
真夜中、夜に目が覚めた。
凄々まじい羽音に起こされた。
はらっても、はらっても
黒い小さな塊が、音を立てて
いくつも、いくつも纏わりついてきた。
そういえば、ここ、二、三日とい ....
とっても有名な蠅なのよ、あたいは。
教科書に載ってるのよ、それも理科じゃなくって
国語なのよ、こ・く・ご!
尾崎一雄っていう、オジンの額の皺に挟まれた
とっても有名な蠅なのよ
....
僕が
必要以上に
欲しがるのは
けつけつけつ
な
わけだから
お前はくだらんでさ
まさ
今朝
わさ
あさ
いさ
てさ
こさ
てめーどーした?
ぶりぶりドーナツの
ま ....
朝、目が覚めたら、自分のあそこんところで、もぞもぞもぞもぞ動くものがあった。寝たまま、頭だけ起こして目をやると、タオルケットの下で、くねくねくねくね踊りまわるものがあった。まるであのシーツをかぶ ....
きみは海を見たことがある?
(パヴェーゼ『丘の上の悪魔』10、河島英昭訳)
ぼくは
(サルトル『アルトナの幽閉者』第一幕、水戸多喜雄訳) ....
『ジイドの日記』を読んでいて、ぼくがもっとも驚かされたのは、友人であるフランシス・ジャムについて、ジイドがかなり批判的に述べていることだった。ジャムがいかに不親切で思い上がった人間か、ジイドは幾度 ....
『英米故事伝説辞典』で、「handkerchief」の項目を読んでいると、こんな話が載っていた。「ハンカチの形はいろいろあったが、四角になったのは、気まぐれ者の Marie Antoinette 王妃 ....
学校の帰りに、駅のホームで電車が来るのを待っていると、女子学生が二人、しゃべりながら階段を下りてきた。ぼくが腰かけてたベンチに、一つ空けて並んで坐った。「こんど、太宰治が立命に講演しに来るねんて」「そ ....
二年くらい前、ある詩人に、萩原朔太郎は好きですか、と尋ねられた。嫌な質問だった。というのも、この手の質問では、たいていの場合、好きか、嫌いか、といった二者択一的な返答が期待されており、それが、詩人の好 ....
小学校四年生のときに読んだ『フランダースの犬』が、すべてのはじまりだという。実際、彼の作品は、神を主題としたものが多い。二十代までの彼の見解は、サドが『閨房哲学』の中で語ったものと同じものであった。「 ....
2025年5月6日(火曜日)
私の住んでいる地域では、雨が降っている。今日はGW最後の日
利用者サービスとして、送迎でお出かけ
私は一人で本来どこへでも行けるのだが、その力のない利用者と同じ ....
■同じ少女■同じ男の子■同じ世界■同じ場所■同じ小路■同じ国■同じ地方■同じもの■同じ言葉■同じ見方■同じ人間■同じ問題■同じ階段■同じ手段■同じ方向■同じドア■同じ形■同じ理由■同じ意味■同じ場所■ ....
近くの公園で
詩集を読んでいると
小さい虫がページのうえに
で
無造作に手ではらったら
簡単につぶれて
ページにしみがついてしまって
で
すぐに部屋に戻って
消しゴ ....
あさ、仕事に行くために駅に向かう途中、
目の隅で、何か動くものがあった。
歩く速さを落として目をやると、
結ばれていたはずの結び目が、
廃棄された専用ゴミ袋の結び目が
ほどけていくところ ....
わたしはサイくんのおしり
おしりにできたぶつぶつのおできです。
でもサイくんは、どんなにかゆくっても
てでかくことはできません。
(だって、てがとってもみじかいんだもーん)
あしでか ....
ああ、神様、
私は煮詰まっています。
午後の週末です。
それは非常に活発な議論です。
あなたのひげに会えて良かったわ。
長い間、会議に来なかったわね。
主人は自分の携帯電話で滑って眠りに落 ....
Who’s in your heart now?
誕生日、おめでとう。ぼくはあなたに言った。
全身がおれのストレッチだ! ははははははは!
陽気な日だ、きのうみたいに、特に憂鬱なことはない。 ....
わたし
何も考えずにぶちまけた
ペンキ柄のTシャツが好きみたい
メッセージもくそもない
星とおなじ だって
あんまり 喋らないほうが
いいんじゃない?
でも 猫のおじいさんがはじめて ....
去年の秋のことだ。
老婆がひとり、道の上を這っていた。
身体の具合が悪くて、倒れでもしたのかと思って
ぼくは、仕事帰りの疲れた足を急がせて駆け寄った。
老婆は、自分の家の前に散らばった落ち葉を ....
ボーナス制度とは搾取ではないか。
封建制度の名残である。
賞与は褒美として渡される。
縛りつけるつもりなのだ。
(ボーナス入るまで、やめないでねって。)
給与だけなら12回の手 ....
高級官僚になれますように
七夕の短冊に、そんな願い事が書かれてあった。
デパートの飾り付け。
ユーモアあるわね。
それともユーモアじゃなかったのかしら?
ひばリンゴ。
ひばりとリンゴを ....
やがて白銀の景色は薄桜に染まり、
雪風は砂風となってアフリカの砂漠へ移り吹く
ぐにゃりとした冷たい肌のやつは、
サハラ西岸の浅海で捕れた後、冷凍されて
TAKO と記された紙箱に詰められ海 ....
私たちが暮らしてゆくのに、
米を買うのにも窮するような毎日だったら
きっと憲法第25条は守られていない
ご飯と納豆だけの朝飯を食べ、
お昼は抜いて、
夜はカップ麺を食べて眠る
そん ....
千人の仙人、殴り合う。
それが、最初のヴィジョン。
笑っちゃうだろ。
もちろん、「僧侶」のパロディさ。
有名な詩人たちが殴り合うのも面白い。
だれが、だれを殴るのか、興味があるし、
殴り方 ....
『詩人の素顔』という本を買った。
シルヴィア・プラスのことは
ガスオーヴンに、頭を突っ込んで死んだ詩人
ってことくらいしか、知らなかったけど
読んでみたいと思った。
死に方にも、いろいろある ....
あなたは
とうに知っているだろう、自由に書くということの{ルビ荊棘=けいきょく}を
はるかにふかいふかい穴の奥底から
虐げられた名馬たちのいななきが聴こえる
ではただちにそれを装備し また外 ....
室町 礼さんの自由詩おすすめリスト
(208)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
蟻。_
-
田中宏輔
自由詩
14*
25-7-21
完熟レモン
-
りつ
自由詩
4*
25-7-19
あめんぼう。
-
田中宏輔
自由詩
16*
25-7-14
おにいさん、しんでくれてありがとう
-
鏡文志
自由詩
6*
25-7-9
羽虫_。
-
田中宏輔
自由詩
16*
25-7-7
とっても有名な蠅なのよ。_
-
田中宏輔
自由詩
18*
25-6-30
そんなとこなら見れ
-
林 理仁
自由詩
3*
25-6-28
蚯蚓_
-
田中宏輔
自由詩
14*
25-6-23
HE_HAS_JUST_BEEN_UNDER_THE_DAI ...
-
田中宏輔
自由詩
13*
25-6-16
_TWIN_TALES。
-
田中宏輔
自由詩
13*
25-6-9
STRAWBERRY_HANDKERCHIEFS_FOREV ...
-
田中宏輔
自由詩
11*
25-6-2
LAUGHING_CHICKENS_IN_THE_TAXI_ ...
-
田中宏輔
自由詩
15*
25-5-26
MELBA_TOAST_&_TURTLE_SOUP。_カリカ ...
-
田中宏輔
自由詩
15*
25-5-19
百葉箱のなかの祈禱書。
-
田中宏輔
自由詩
13*
25-5-12
音遊び日記
-
鏡文志
自由詩
3*
25-5-6
SAME_OLD_SCENE。
-
田中宏輔
自由詩
10*
25-5-5
100人のダリが曲がっている。__
-
田中宏輔
自由詩
13*
25-5-5
THEN。__
-
田中宏輔
自由詩
15*
25-5-5
ぶつぶつ。
-
田中宏輔
自由詩
11*
25-4-29
いま一度、いま千度、
-
田中宏輔
自由詩
14*
25-4-27
ぼくは、あなたの大きなおっぱいで終わりました。
-
田中宏輔
自由詩
11*
25-4-23
流線形のせかいとわたし
-
みぎめ ...
自由詩
1
25-4-18
横木さんの本を読んで、やさしい気持ちになった。
-
田中宏輔
自由詩
16*
25-4-17
懲らしめてやりなさい。
-
田中宏輔
自由詩
16*
25-4-10
DESIRE。
-
田中宏輔
自由詩
12*
25-4-3
桜飯
-
atsuchan69
自由詩
19*
25-4-1
憲法第25条
-
atsuchan69
自由詩
18*
25-3-27
亀の背に乗って帰る。
-
田中宏輔
自由詩
12*
25-3-27
WHOLE_LOTTA_LOVE。
-
田中宏輔
自由詩
15*
25-3-24
荊棘
-
ふるる
自由詩
11*
25-3-22
1
2
3
4
5
6
7