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茶柱が立った、と言う
その声が
柔らかな水分のようで
会議室の会議の最中にも
誰かの幸せが
どこかにはあった
特急列車が通過する時の
数え切れない風圧
議長さんが小さく
手を ....
あっ
それ、何
引っ越し祝い?

あはっ
ありがとう

でも
よくわかったね
ここが

それに
こんなに朝早く

休講だったの?
そう  ....
白と青の季節の{ルビ甲斐=はざま}に{ルビ栞=しおり}のようにはさまれた
すきまの日々
{ルビ冠=ちょうじょう}の下に
七曲がりの川と村落のつらなりを望む
茅葺き屋根の民家ですごす

好き ....
静寂を沈めた海が、満月を映している

白い泡を浮かべた幾度目かの波が、
今夜も踊らない砂浜を濡らして、
ひとりの足跡が、塔のある岬までつづいた

打ち寄せる羽ばたく声と、
幼い飛沫が果て ....
某太郎は盗人だ。盗むのは村の子供たちであった。子どもを盗むと汚物を塗りたくって家に返した。するとその家の者は全員病に冒され、死んでしまった。村人たちは某太郎に憎悪した。ある家の男が某太郎を憎むあまり自 .... 昔読んだ本を思い出した。浜辺に死体が打ち上がるんだ。人間の死体じゃないよ。怪物の死体だ。腐った死体だ。次々に打ち上がる。どこからきた死体なのか誰も知らない。浜辺を歩きながらそんな話をする。磯の匂いは腐 .... 道端の花壇の端に老人が腰掛けて苦しそうにしていた。止まって声をかけることができなかった。通り過ぎてから老人が重病だったらどうしようと思い振り返った。老人はまだ座ったまま。戻って声をかけることもできたは .... 滑走していく冬の夕空を
概念が凪いで金魚と泳いでる
熱の籠もった長靴下、
そろそろ君ともお別れだ
糸が引き千切れた 
正月凧、
風に流され遠く  
とほくすきとほりいき
春へと 遠くか ....
さいきん
JR鶯谷駅界隈に
老婆を愛好する若者たちが
増えて
突然死と救急車も増えて
鶯谷がかれらの聖域になってしまった
아이고!(アイゴー!)
紅顔をぱんぱんに張り詰めて
赤や青のネ ....
最初の出だしはこうよ。
ポプラ並木に寒すずめが四羽、
正しく話してると、
うつくしい獣たちが引き裂くの。
クレープが好きだと言ったわ。
魚座の男が好きだとも言ったわ。
鉄分の多い多汁質 ....
名も無い荒野に
小さな篝(かがり)火だけが
いまだ燃えている
なんとまあ
いっそ全滅すればいいものを
どんな発言の末尾にも「クソ」をつけなければ
すまない男がひとり
燃え残った草葉の陰で ....
線を引いていたら
昔の友だちがきて
一緒に手伝ってくれた
昔の友だちは
昔と同じように
慣れた手つきで
丁寧に線を引いていった
相変わらず上手いね
と言うと
はにかんで笑う
 ....
チョコレートにリキュールで
モーツァルトらしい

モーツァルトを聴かせて作られた
蔵粋らしい

酒にモーツァルトを聴かせたものらしい
くらしっくと読ませるらしい

生きてる間に聴くも ....
朝、着陸があった
生き物のような
小さな音
おだやかな
さざなみと
草の下敷き
わたしは子供だった

片言の陽射しにも
なれなかった
一粒の海
古いゴム管の
隣に腰掛け ....
無限遠に目を細めれば
縮尺の都合上
ちいさな羽虫の亡骸も
ぼくのこの身体も
だいたい同じくらいの大きさです

土に還るための段階は
どうにも煩わしいから
いくつか端折ってみる
飛ばな ....
チンポコをぶるんぶるん
振り回して相手を攻撃する競技で
ルールは剣道と同じだが
面を決めるには
途轍もない巨根かジャンプ力が必要となるので
なかなかお目にかかれない

振り回し過ぎて
 ....
もう二度と会えないなんて
思いもよらず
雑な態度や言葉
思いだすだけで
苦い水が込み上げてくる

たらればに縛り上げられ
堪えることができずに
弱音を吐くよ

さようならを喉に詰ま ....
あたまの中
波打ちながら
増幅していく
思考のうねり

最中でわたし
奈落への悲鳴
只聴きながら
ひゅうひゅう
風吹き渡り
増幅していく
うねる思考
手懐けながら

奈落へ ....
あべこべにくっついてる
本のカバー、そのままにして読んでた、ズボラなぼく。
ぼくの手には{ルビ蹼=みずかき}があった。
でも、読んだら、ちゃんと、なおしとくよ。
だから、テレフォン・セックスは ....
君はまだ歌を歌っている
 

昔から若かりし頃の君のことを知っているし
場末で歌う今の君の姿も愛おしく感じるけど
舐めるしかできなくなったバーボンのオンザ
ロックがこんなに辛いとは知らなか ....
帰り道のスーパーの駐輪場

彼だったかもしれないそれを

彼女であったかもしれないそれを

無遠慮に踏みつける

サクッサクッザクッ

白く盛り上がったふわふわが

黒く固くぺ ....
くたくたに
何度でも落胆して
繰り返し繰り返す意志、
それすら忘れていき
只々瞑目し続ける
意識の視界に
いきなり
くわっと
眼を見開き
聳え立つ巨城 、

崩れ落ちる時進の
 ....
ずっとむかしの
波しぶきの化石を並べて
もう聞こえない声の数々は
糸を曳くように飛び交う

白く露出した骨は
もう痛みを感じないから
少しずつ折り取っていく
日記みたいな作業

遠 ....
鶏肉を食べた
美味しくいただいた 
鳥、なのに空を飛べずに 
生涯を終えた
鶏の悲しさも一緒に
余ったお肉を 
冷蔵しようとしたけれど
開け放った窓から 
飛んでいったのは
 ....
下は可愛い
上は消す

下は愛する
上は消す

下は子分
上は消す

何かあれば
全部上のせい
ベランダに出て
すっぽんぽん
思いっ切り伸びをして
そら仰ぎ見れば
青く青く色づくただ青
気高くも艶やかに
天真爛漫にして
包み込まれ包み込み
見えぬままに力強く
脈打つ思考生命
 ....
 一度とりとめもなく書き込んでみようと思った。散文詩と言えるものなのか独白詩と言えるものなのか、掴み所のない読み物として、もちろんあとで推敲することもなく、かといって顕かな誤字が有れば手直しもする .... 灰白のコンクリート剥き出し
絶えざる空爆に崩れ落ち
ひたひたと歩み入る
自らの内部の裸形の現に
善きもの美しきもの
霊性の花束を
自らの意志を以て投げ入れんと

破水し獣声荒れ狂う乱打 ....
ひと知れず去る為(ネット詩サイトの活用)

入学も組割りも
自分で決めて良い
ネット詩サイト

強制力は(全く)何もなく
先輩も後輩も同じように
うなじ(急所)を見せていて

 ....
少しがさついた指先が冷たくて
それでも「有り難う」という言葉が
何だか妙にあたたかい

特に大それた事をした訳ではない
ただ、世知辛い社会から追い出され
家も家族も失った人達に
水のよう ....
鏡文志さんの自由詩おすすめリスト(165)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
会議室会議- たもつ自由詩425-3-11
こんなふうに- 田中宏輔自由詩14*25-3-3
そよ風が吹く丘の上にて_- 室町 礼自由詩4*25-3-3
グィネヴィアとエレイン- atsuchan69自由詩15*25-3-1
疫、- 自由詩5*25-2-28
私達は仲良し- 佐々宝砂自由詩325-2-28
神様に試された。- 自由詩625-2-27
スプリング・カイト- ひだかた ...自由詩625-2-26
鶯谷- 室町 礼自由詩4*25-2-26
タコにも酔うのよ。- 田中宏輔自由詩15*25-2-24
祭りのあと- 室町 礼自由詩4*25-2-24
昔の友だち- たもつ自由詩9*25-2-24
チョコレートゴースト- wc自由詩12*25-2-22
クリームパン- たもつ自由詩325-2-20
葬列/下位次元展開- あまね自由詩11*25-2-19
チンポコ道- 花形新次自由詩325-2-18
おわかれ- 自由詩9*25-2-18
えーてるうちゅう- ひだかた ...自由詩7*25-2-16
泣いたっていいだろ。_- 田中宏輔自由詩13*25-2-16
君はまだ歌を歌っている- 足立らど ...自由詩525-2-8
消雪- 詩乃自由詩625-2-6
詩想、〈私である〉- ひだかた ...自由詩6*25-2-6
骨音- あまね自由詩1425-2-6
空を飛びたかった- たもつ自由詩5*25-2-6
上を排除する国- 林 理仁自由詩225-2-3
エーテルのこの朝に- ひだかた ...自由詩7*25-1-31
わたしに語りかける夢の話し- 洗貝新自由詩12*25-1-30
詩想、浜辺にて_- ひだかた ...自由詩10*25-1-29
ひと知れず去る為(ネット詩サイトの活用)- 足立らど ...自由詩425-1-27
人間の尊厳- 栗栖真理 ...自由詩4*25-1-15

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