でわでわ
道草次郎

なんか書くと
みんな自分よりよくものを知っていて考えてもいます
なんかを書くとだからのこるのは
こんなでも書かせてもらえるのだなあということだ
うわべを撫でてるだけのは見抜かれてしまい
泡銭でプレゼントを買って
中世の農奴の風俗を図書館で閲してきょうは日が暮れた
となりには豪華版のナウシカにうもれた中学年
顔を赤らめました
かれのみらいをうらやむきもち、隠せないよ
かえってコンロのツマミをひねったら
もう
気力もないので
きらきら星をききながら
かくだけはかいてみます
ありがとう
書くことは無いけれど
かけるだけの乏しい語彙やらを持ちうること
おもえば
詩とは制限と未熟の無智のごった煮か
おれはこれを速記したけれど
おれは推敲はせず
ここに
錐であけたあなのような言葉の端材をつめこむのさ
そうするのには
じつに勇気というのが要るからです
だれかしらが
ながめてくれたら
それってまったくたいへんな幸せで

やれやれ今日は
土曜日だったかな
でわでわ


自由詩 でわでわ Copyright 道草次郎 2021-06-12 09:24:54
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