ハイド・パークから
   少し離れてそのパブ
   はあった
   にぎやかっだった
   椅子はなかった
   みんな立って飲んでいた
   仕事帰りの労働者ばかりだ ....
  

   仔犬の
   ももちゃんがいない
   (たんぽぽの綿毛のような

   蟷螂のように
   さみしかった


   *


   仔犬の
   ももちゃんが ....
どうしても空を飛びたいらしいので
象が踏んでも割れない筆箱をあげると
「二郎さーん!」と言って地面に投げつけた

私は冷や汗をかきながら
「確かに弟ができたら二郎と名付けるつもりでした」
 ....
  

  裏ビデオ穴の深さにたち塞ぎ

  こころから穴の深さのらっきょかな

  やわ肌の燃える蝋燭消しがたし

  乳飲み子と共有している乳房かな

  祈らずにいられはしな ....
今回の台風で人が死にました
前回の台風でも人が死んだにもかかわらず今回の台風でも死にました
僕は事前のニュースで、前回の約4倍の規模の台風が来るというのを聞いた時点で
「今回も何人か死ぬだろうな ....
誰とでも寝てしまうのには理由があって、
彼女のおなかには蛙が棲んでいた。
蛙にも理由があって、
彼女のおなかに、紋黄蝶を獲りに行った帰りみち、
たまたま彼女の恋人のキスをもらってしまったので、 ....
三人きりのアパートの飲み会では、
ダンボールがテーブルになる。

いい加減に酔っ払ったダンボールの周辺に
いい加減散らかったつまみが散乱している。

終わらない夜に、注がれた日本酒の香りが ....
 

  白いレースと
  モスグリーンのカーテンの外は
  朝焼けの予感
  大学校舎の壁に映って
  小鳥たちの目覚めをうながす
  日本列島幾つの目覚まし時計が鳴るのだろう
   ....
君の町まであと何百年かかる?
僕は宇宙服を着込んで銀色の砂漠を
君の町まであと何百年かかる
目を閉じて考えようとする愚か者
横浜に雨がふっていて
新宿に虹がかかる
そう あのデカい蜃気楼
 ....
 


  獅子唐を収穫した
  裏山の畑で
  猿が荒らしに来る
  ちいさな田畑
  青い実が籠に
  入れられ
  赤い鋏が収納された
  斜面を下る娘たち
  ススキの穂 ....
窓拭きの人が来たのに
誰も返事をしないから
僕が部屋に通したんだよ

窓拭きの人は窓だけ拭いたよ
窓より汚いものは拭かなかったよ

窓拭きの人が行くのに
誰も見送らないから
僕が見送 ....
詩の批評をしている人と
虫の気持ちを批評をしている人を
交換してみましたけど
これといって何も起こりませんでした
と言ったら
詩を批評している人が怒りました

起こりませんでしたが
怒 ....
どうにもならない
といいながら
いつもおもうんですよ

あらゆるてをつくしても
どうにもならない
なんて

いってみれば
かんぺきなはっぽうふさがり

えいごでいえば
ぱーふぇ ....
貞子先生は蓄膿で

昼休みや
授業中も突然居眠りを始めて

じっと見ていると
貞子先生のとがった三角の鼻の先から
鼻水がポトリ..落ちた

先生の思い出は
いつも穏やかな晴れた日
 ....
ももももも
と地べたから不安が
盛り上がってきた


ししししし
と思わず僕の足は
竦んでしまった


ややややや
と不安は僕の足元から
身体を這い登ってくる


こここ ....
 行ったことないけれど海の家のかき氷ののれんを突然思い出したわけで
 砂浜に置いてった夏にしか笑えないジョークを
 水道の水が冷たくなりかけのころ思い出す
 海になんか一度も行か ....
なんでかな
夜の匂い
ひとが生きてて
家の明かりの中で
しゃべったり
だまったりしてる
感じが小さい頃
匂ってて
帰ったら僕は
ぼーっとしてた
こうもりもたくさん
飛んでたなあ
 ....
電車に乗ってるやつらの膝を砕き週刊プレイボーイの中吊り広告を見て勃起する
終電前の電車だ
吊り革の円がほんとに丸くて
消費者金融の広告の女のくどいほどの笑顔とホームの青葱まじりの大量のゲロ
役 ....
This is private

きみだけが判ってくれていた気がするけれど
それは錯覚だったかもしれない
きみはこんなところまで来なくていい
きみは温かい部屋で笑っているのが似合う  ....
もう少ししたら
貴方はきっとねむってしまうから
ひとりで町に出ようと思う
あかるい黄色のみじかいワンピースを着て
下着はつけないで

雨の夜なら

私の足に
白い粘液が伝って落ちても ....
 ぐったりのびた豚の死体を担ぎ上げて
 好きな方角に向かって投げる
 車の後輪タイヤは空気が抜けてて
 地面にホイルがめり込む
 大切な約束をしたはずが
 赤 ....
 

  悲しいかいと尋ねたら
  悲しくなんかないと答える
  なぎさではイソシギが波打ち際を歩いている
  ペルーの鳥だ
  ぼくが見た映画のなかで一番なのは
  シベールの日曜日
 ....
3丁目の煙草屋の
3軒隣に住んでいる
3人の悪魔に魂を売ると
素敵なワルツを
3曲ばかり
ご指導願えるそうだ
そんな話を聞いたので
僕は喜び勇んで行ってきた
ところが どうだい
教え ....
まぶたをとじると
見えるまど
ぽかりとうかんだ
はんみのつきの
かなしいつきの
ひかり
廃校の机のうえ
はねるつややかな表音文字
琥珀色をした聴こえぬ
音のしずく

まるまるせな ....
 
 改札を抜けた人びとの足元に散らばった夕日の残骸を
 数えきれないうちに死は桝目の地面を漂い始め
 人びとは疲れ切った無表情で
 詰め込まれた電車の中と何も変わらな ....
 


  怖かった
  (殴られることが
  なんにんもの教師が
  (殴られた
  誰が殴られても不思議はなかった
  荒れていた
  荒れ狂っていた
  教育なんてもんじゃな ....
 目覚めたのは何時でもいいだろ
 パンの朝食でコーヒーを飲んだ
 新聞を読んだ
 もうその記事など一つも覚えてない
 世界が反転すると何色だ?
 反転する ....
与作さんやーい
こっちだーよー

元気をだして
さあいこうや

気持ちのいい汗を
かこうよ

気持ちのいい屁を
ここうよ

世の中は暗い
時だども

いいことばかりじゃ
 ....
  もも
  トイ・プードル
  ちいさなわんちゃん
  かわいい舌で
  ぼくをなめ
  匂いをかいだ
  美貌の顔だち
  ぜんしん茶髪の
  女の子
  あかい首輪
  ふさ ....
ずいぶんたくさん
きんいろのいろがみをためこんでいると
おもっていたら
いもうとはにちようのあさはやくから
いろがみをこまかくちぎって
まるいだんぼーるにぺたぺたはりはじめた
あちこち ....
初代ドリンク嬢さんのおすすめリスト(634)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ハイド・パークから少し離れて- 天野茂典未詩・独白204-10-23
ももはアイドル- 天野茂典自由詩204-10-23
飛行訓練- 木葉 揺自由詩24*04-10-23
つれづれに- 天野茂典川柳304-10-23
今回の台風で人が死にました- span未詩・独白6*04-10-22
紋黄蝶- mott未詩・独白2*04-10-22
売れ残ったみかんの甘い匂い- チャオ自由詩2*04-10-22
キャンパスから- 天野茂典自由詩304-10-22
君の町まで・使い古したアナザー- 示唆ウゲ ...自由詩604-10-22
ちいさな収穫祭- 天野茂典未詩・独白204-10-22
窓拭きの人- ミサイル ...自由詩1104-10-22
おこりませんでしたがおこりました- ミサイル ...自由詩404-10-22
ぱーふぇくと- ミサイル ...自由詩204-10-22
貞子先生- 蒼木りん未詩・独白2*04-10-22
だけど- 松本 涼自由詩5*04-10-21
台風スプレー- カンチェ ...自由詩4*04-10-20
帰り道- 石川和広自由詩7*04-10-20
ハズバンドの処刑- カンチェ ...自由詩5*04-10-18
プライヴェート・エンド- 佐々宝砂自由詩5*04-10-18
雨の夜なら- 佐々宝砂自由詩504-10-18
視覚神経- カンチェ ...自由詩4*04-10-18
夜があけたら- 天野茂典短歌104-10-18
3月33日に- 鏡文字自由詩9*04-10-18
月あかり- 青色銀河 ...未詩・独白3*04-10-17
夕日の残骸- カンチェ ...自由詩3*04-10-17
国際線- 天野茂典未詩・独白304-10-17
袈裟懸けメロウ日記- カンチェ ...自由詩6*04-10-17
おーい与作さん- 不老産兄 ...自由詩104-10-17
もも- 天野茂典自由詩204-10-17
きんいろ- アンテ自由詩5*04-10-17

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