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きみを書かないよ
すでに詩なのだから
きみを喩えないよ
すでに風なのだから
きみを想わないよ
、できるわけがないじゃないか
今日もみあげるよ
ミモザの日きみから届いたポン柑が ....
コンピュータルームの生徒 0と1 ATGC、パソコンの中
まだ流れ体液運ぶ窓の外まで融解し青の余白に
島々の内耳捲れるスカートに散った銃声 終わりの合図
なめると息がすこし透き通るのが夏なら冬はなんなのだろう。きみの肌、しろくて少し怖かった。わたしたちのセックスは不定形、終わることをわかっていながら望むことは、わかってて驚くドッキリみたい。ねえ起きて。 ....
夕方にカレーの匂いをもらすほどボロい家屋に棲んでいたよね
キャラメルの紙の折り目の白ずんだところを銀河Aとしてみる
吐く息が重なるだけで君の顔ぼやけてた 厳冬の壁ドン
み ....
芝桜いっぱい咲いた花畑淡い紫心に灯る
写真撮る目に映るもの全て撮る脳に蓄積された絶景
すぐ馴染むアメリカ人の転校生日本語が好き陶芸が好き
沢山の種類の薔薇が咲いている「妖精の森」とい ....
一冊の恋愛小説読み切った部屋を満たしたアンハッピーエンド
曖昧な季節を過ごす人々は汗をかいたり寒くなかったり
白い月浮かぶ青空海のよう飛ぶ飛行機が小舟に見えた
逢いたいと願えば必然的 ....
誰とでも出会えるわけでないこの世タンポポの綿毛風はどこから
石ころを何とはなしに蹴ってみる蹴られるがままのきみは星屑
きみの時をおもうときそれは高速でときどき届いてわんって鳴るよ
わたしはさわれる展示物よく動く指を持ってるきみの恋人
ultraを辞書では引いたことがないわたしのものだうるとらちょー ....
新しき文庫本をば繰るときの糊のぺりりを聞きたく購う
古本に「著者謹呈」の栞あり 著者の代わりに憤慨してみる
積年の手垢に朱き愛詩集 眼にて撫でつる活字にも朱
色々の付箋貼 ....
だれもいないひとりじゃないんだそこんところよろしく
オリンピック前日譚の日々にいて夏の電話は手汗がひどい
いきるために踊ったりしている人がラジオで話すとりあえずくしゃみを我慢する
地下鉄の出口にあつまる虫の写メあなたに送れば日記 ....
夜空に貼られては剥がされる黒よペーパームーンにうさぎはいないよ
しているあいだにしているあいだけがぼんやりうかぶ空、春の一分
出かけたかったんだマーブルに忘れものを混ぜた虹の伏線
....
ささの葉がささやく夜にうちあけるほんとはねほんとはねほんとは
ごほんといったら流星群ごくんとのんだら甘い夜のあまのがわ
願いはせつないはなしはなしにしてふたりで食べる熟した ....
大雪の警報出され寒さ増す雪だるま見て心が和む
スキー場のコース外には出ては駄目危険と隣合わせの場所
数日後また雪が降る予報出るここ数年は雪がよく降る
地球の全ての場所に行き渡る目立た ....
「私」でも「ワタシ」でもなく「わたし」です、「あなた」のそばに寄り添えるのは
許さない、許したくない、許せない、あいつに宛てて最終校正
「きみのため」「きみだけのた ....
街頭の演説の声高すぎて野良犬ばかり集まってきた
セロファンを越して会いたい真実も嘘もおまえの言葉なら良い
存在が薄まるきみが遠くなるパーカーの(柄)(色)(かたち)さよなら
先生は、いヽえなんでもありません
くっき ....
星空が天井の家に住むことを前世で願いわたし宿無し
朝が来て名残の月におはようと言うためにだけくちびるはある
蝉時雨の中に 「ただいま」を探す 「おかえりなさい」が言いたくて
夕空に ひぐらしの声 吸い込まれて 夜になれば 花火に変わる
記憶にはもう無い日々が朝焼けの目眩の底に浮かんで消えた
どうしても死ぬと言うなら良いけれど 貸してたCD返しに来てよ
みとめよう 夏は終わってしまったし あなたをぜんぜん愛してなかった
溶けているアイスクリームの傍らで 吹けばとぶような恋をしていた
場所なんてかまわなかった 季節なんて名前なんてかまわなか ....
化膿した傷口をさすり続けている 夕焼け、風のにおいがしている
奥まったところに隠しているような恋だったからいけないんでしょう
{引用=
冬枯れの薊に右目かるく触れ 「さ」からはじまる手紙を書こう
忘れないことでまもった初恋があなたを毎日、毎日千切る
やわらかい雨にせかいを ....
駆け引きはうまくないからいつだって失敗するからうまくなりたい
ぽっくりと死んでもおかしくない恋を守っているからさわらないでね
本当はこわい いつまであのひと ....
何だっていいからはしゃいでいただけの夢だったから振られたのかなぁ
なつかしいにおいの雨だと思ったがなつかしいのは雨の日だった
あられもない願いだったね 流れ星消 ....
「ここではないどこか」って場所 この世には沢山あるけど私にはない
唯一の救いのようにさよならをいう文のなかに誤字をさがす日
うそつきは大嫌いだっていううそを ....
手と指が触れあうためのそれだけのために旅した十代の頃
どこへでも行ける気がしたどこへでも去ってしまえるわけじゃなくなった
屋上のドアが開いていることを行かないくせに期待していた
空に ....
紫な気分がつづく5日間
青い週末 雨降る心
*
ただでさえ細い目をもっと細くして
笑うあなたをずっと見ていたい
さようなら ただそれだけを繰り返すために頼んだレモンティーの味
さよならを窓にうつして発車する 出会いと別れがこの中にある
宇宙食がいっぱいあればいいのにね きっとどこかへ行けちゃうのにね ....
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