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まるで息の音が止まったみたいに
音楽が終わった
僕はCDを取り出して
適当に歌ってケースに戻して
他の何かを聴きたがる
音楽に身を浸して
全て忘れてしまおうか
微かな浮遊感と共に ....
歪んでいるこの音が心地よい

衰えた左手の指が
強く弦を押さえられなくなっていても
コードが濁っていても
GAINを上げれば
心地よい歪んだ音が出る
フレットと弦がカスれてビビっても ....
梅雨を仰ぐひととき 燦をご褒美に置いておく
今は灰色が銀色と柔らかな同盟を結ぶ 梅雨が前髪に透明な雫を創る
弾き出す紫陽花の衣に 新鮮な時代を吸い込むように 前を向く

天然に無意識に私の魂は ....
強過ぎる日ざしが
真上から
直接脳に突き刺さる
そよ風が
熱風に変わり
日傘を裏返しにしようと
襲ってくる

バッグからハンカチを取り出して
涙をぬぐう
何度立ち止まって
ハンカ ....
滞ることなく継続していく時間
の中に縒り込まれ生命
いつかは剥がされ
抜け落ちるとしても 
まだ先のはずであった

だが 
左足小指の
先に出来た米粒ほどの腫瘍は
細胞を溶かして ....
ピーマンだった朝
ごぼうと言われた昨日の昼
もやしっ子と中学時代揶揄され
これまで
土の匂いが抜けたことは一度もない
ハウスに移り住んだのは妹と義理の弟
僕は小さな畑の端っこで
売り ....
十畳ワンルームのアパートに
台所と風呂場の蛇口をひねり清流をつくろう。

そこへバイガモを活けてヤマナシを浸したら、
クラムボンがやって来るかもしれない。


「クラムボンはわらったよ。 ....
血管を流れる血のように
岩を滑る垂水が
ぼくの中に流れていたころ
ときどき 桃が流れ着く岸辺で
老女が野菜を洗い米をとぎ
男の子が笹船に乗って
都の方へ出かけて行った

川の畔の小さな ....
雨が降っている
雨が降ると私はいそがしい
家の中が子どもでいっぱいになる
まるで空から降ってくるように
子どもがどこからか現れる
つぎからつぎから
家のすきまから入ってくる
窓もドア ....
 
風船をふくらませる

ギリギリまで、ひといき、またひといき

これが、わたしの 愛



 
萎んだ心に息を吹き込む
空気のように目には見えない
大切なものが漏れて往く
紙屑の皺を伸ばすように
 歌い出す 
いのちの輝きは遥か
記憶の地平の彼方
燃え落ちる花のように笑っていた ....
咥えた指が、ガラス張りの胃袋の中で蠢き、
吐出したいグニョグニョの悪夢を掻き回してる
肘からゴボゴボと沈んでいった頬杖

まばたきをしても何も変わらない
絶え間がない
そう気がつく

 ....
孤独じゃないと 言い聞かせては
孤独でいようと 必死だったよ
いつかどこかで 出会いなおそうと
思えるくらいには 時が過ぎたよ



荒れ果てた町の 荒れ朽ちた部屋は
一人分だけの  ....
私は知っていました
あの林檎に毒が入っていたことを。
隣国の王子様が
私を見つめていたことを。

私は知りながら食べました。
毒の入った赤い林檎を。
倒れた私に王子様が
キスをくれ ....
空は薄暗いのに
色とりどりの看板や
揺れる木々の葉を
濡れた舗道は律儀に映し出す

冷たく滲んだ風景画を
靴やタイヤが
踏んでいく

ブラインドの隙間から
見ている私の
雨の記憶 ....
トイレットペーパーの芯で
1/10000のスペースコロニー模型を作る
125万平方メートルに1万人が居住するスペースコロニー
1万人がいる狭く閉じた空間は精密な環境下の秩序で成り立っていて
 ....
足跡を捨てながら
帰り途を急ぐ
 その歩数と
  掛け算するように
夜の密度が
 濃くなっていく

粘度を増して
重く絡みつきはじめた
暗闇の
後ろ姿しか
見えない

姿の無 ....
<僕らの本当の誕生日>

はるか年上の 僕の友達へ
敬語を使うなと言って 跳ねるように歩く
話したくもないという戦争の話を
僕にだけは 話してくれた

家出した僕を その日の夜に
君が ....
雨が降りやみ
風も吹きやんだ

笑顔のままで
濡れそぼる重たい旗を
強風に煽られながら支え続けた
孤独な旗手の闘いも終わった

鈍色の空が少しずつ明るくなると
どこかで小鳥の ....
愛して欲しいと嘆く
私は淋しい薔薇の花
きっと嫉妬で燃えたぎる
炎のような黄色い薔薇

本当は清楚にたたずむ
白い薔薇になりたかった
やわらかくはにかむ
ピンクの薔薇の花でもいい

 ....
沸々と煮えている過去が
億光年の果てから
這って来るような
ソノ音がふつふつと
耳に辿り寄せるたびに
白くなりかけた記憶は
徐々に泡だって
蒸気のように巻き戻され
瞳の前にあらわれつづ ....
裏から表までの30メートルに世界があった


国道1号線を命かけて 一目散に横切るのだ


安楽の幅2メートルは ユートピアへの出入り口


たった20センチメートル背中の側をかすめ ....
人間になった理由を歩きながら 空に求める応えてと
知りえない宇宙を腕で括って 流れる星のオーラ

人間になった理由を風に溶け込みながら 尋ねる胸に叩く胸は無言
知りえない彼方を眼力が泣きながら ....
沸騰させた水が
マグカップの中で
常温を目指している

まだ
ひりつく
くちびるに
おそらくとても
優しく
同化していくことだろう

情熱だとか
とがりだとか
叫びだとか
 ....
だれもしらない庭にだれもしらないあなた
わたしたちは夢をみた
はつ夏のひかりのなかで
あれはあなたの花
ジャスミンのむせる匂いに
秘密めいたあそび くちびるの感触をおぼえた


だれも ....
コーヒーカップを持ち上げただけで走る衝撃
要はこんな時にも陰で働いていたのか?

くしゃみでもしようものなら
まるで電気ショック
要は体中に回線を這わせて
あらゆる身体活動を統率していたの ....
決まった道を 決まったように帰る
いなくてもいい自分
ならば 通らなくてもいい道

同じドアを今日も開ける
帰らなくてもいい家
ならば 置き去りの孤独

明日は何かいいことがあると ....
すべる 若葉の上を
果てしのない空の歴程を越え
円い揺りかごに大地を包む

はねる ピアノのように
ひび割れた思想の冷たい黙示の上を
目覚めの兆しを死者の鼻先で踊る

はじける 終わり ....
静寂の中唐突にドアのチャイム
途端に息を殺す私
いないことになりたくて

配達人さんごめんなさい
留守だと思えば許せるでしょう
許して

私いるけど
ほら眠りこけて気づかないの
だ ....
言葉と言葉を繋いで紙の上
裏返しにしたらもうあなたはいない
見えないところで
優しさといのちを繋いで
載せる人差し指は悲しく踊る
詩に説明はいらないとは
誰かが言った言葉だが
ここにある ....
tamamiさんの自由詩おすすめリスト(771)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
プレイヤー- 凍月自由詩6*14-6-28
心地よい歪み- ichirou自由詩7*14-6-28
灰色と銀色の梅雨- 朝焼彩茜 ...自由詩16*14-6-27
熱風の街- Lucy自由詩21*14-6-27
喪失ー友へー- イナエ自由詩15*14-6-26
野菜生活- 乱太郎自由詩23*14-6-25
机上の入水- 城山裕子自由詩114-6-25
ボクの中を谷川が流れていた頃- イナエ自由詩15*14-6-24
雨の子ども- yo-yo自由詩6+*14-6-23
風船- 殿上 童自由詩20*14-6-23
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一つの現代詩- ハァモニ ...自由詩3*14-6-22
十九歳迷路- クナリ自由詩8*14-6-17
童話- chiharu自由詩11*14-6-16
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1万人が住むトイレットペーパーの芯で考えて楽しむ- ichirou自由詩8*14-6-13
樹晶夜_【横書Ver.】*改訂版- ハァモニ ...自由詩2*14-6-12
僕らの誕生日_/_永遠- クナリ自由詩12*14-6-9
祭りのあと_(よさこいソーラン祭りに寄せて)- Lucy自由詩17*14-6-9
私は美しい薔薇の花- 未有花自由詩25*14-6-3
黒い星に生まれた女の謌- ハァモニ ...自由詩1*14-5-31
突き抜けるまでの秒針- 芦沢 恵自由詩22*14-5-31
人間になった理由- 朝焼彩茜 ...自由詩10*14-5-30
常温- そらの珊 ...自由詩23*14-5-30
だれもしらない庭で- 石瀬琳々自由詩14*14-5-27
私の要- 夏美かを ...自由詩32*14-5-25
一人の帰り道- クナリ自由詩15*14-5-17
_雨- ただのみ ...自由詩22*14-5-17
留守の番- 森川美咲自由詩6*14-5-17
詩的なあなた- 乱太郎自由詩24*14-5-16

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