すべてのおすすめ
滑り込みセーフ! って言っちゃうあなたって 幸せ

だってね 明らかにアウトだもの

ほら 入口からセーフのアチラが観えない?



「ふーん」



(ふーん )は負 ....
「今日アッキー帰って来るって知ってた?」

「知らない」



わたしからメールをしてみると
近所のマックから
パパにメールをいれたよう
「突然で用意していないだろうから ....
【乾期】

鉢植えが日ごとうらぶれていく
朝顔はもう咲かないだろう
ふたたび未来をつなげる種だけを残して
それでいいじゃないかと
乾いていく
ほんの少し私も そこで
足踏みしている
 ....
ひとかき
ひとけり
その分だけ進む

ひとかき
ひとけり
私の力の分だけ進む

ひとかき
ひとけり
私が今出せる力の分だけ進む
それ以上でも
それ以下でもなく

しなやかで ....
 ブランコ


息を吸って
息を吐いて
息を吸って
息を吐く
いつも意識の片隅で
緊張している
生きるために

前脚を出して
後ろ足を出して
前脚を出して
後ろ足を出す
 ....
澄み切った青い空の真ん中で
誰かがきっと泣いている

私はいつも測れずにいる
空想の両手を天秤にして
小さくついた溜息と
少しだけ擦り切れてしまった
透明な羽毛の内包する
輝くよう ....
広すぎる狭い部屋の中ほどで

行方不明の娘と将来を語り合えば


音信不通の息子と向かい合って

パスタを食べるから


見切りをつけたアノ人と

リンネと言うレト ....
あなたのような人は長生きしてほしい
そう素直な人あってのひねくれ者だから
だから九十四歳は悪くない 悪くない
これでも献花のつもりなんだ

アンパンマンを見たことがなかった
なのにアンパン ....
その生き物に色とりどりのガラス玉をもらった
それはよく見ると一個ずつが脈動してそれぞれの色で輝いている
ときおり澄んだ音色で囀る心臓のようだった

ふしぎな生き物は美しかった
息が止まるぐら ....
 
みずいろの雨をききながら床に入ると、雨がふる

ぽっかり空いた穴を補完するように、雨がふる

決して満ちることはないんだけど、それでも雨がふる





*YouTube み ....
たくまずして誰かの憎しみをかってしまう
ほどこうにほどけない結び目
ただそれが君だっただけだ

おそらく罪状はかぎりなく
妥当な理由もあればやや不適切なものまでさまざま
あえてぬれぎぬとは ....
風が運んできた花の匂いにまみれたら空想に囚われて
飛行船で七つの海を制覇する旅を始めてしまうけれど

真夜中に目覚めた時のあの浮遊感が忘れられないから
雷雨の中を駆け抜けて迷い込んだ街で君を思 ....
雛菊をみていた
毛氈のような緑に
ところどころ陽に照り映えてある白

海をおもいだしていた
流木の漂白された肌が
曇天に無色をそえる

時間の重さをはかる
手のひらの中の一握りの ....
あのさぁ

ひどく個人的なんだけど

僕が最近思っている事がある

君の糸を僕にくれ

強く結んで離さないから

君は毎日笑ってろ
愛情を裏返すと

憎しみに変わるという

それはよく聞く常套句

けれども。

憎しみを表返すと

愛情に変わるとは

何故かとんと聞いた事がない
今日は静かな夜ですね
冷蔵庫がぶぅーんぶぅーん
小さく小さく口ずさむ
一人っきりでいるのです

今日は静かな夜なんです
冷たい鉄がそとを走って
狂った様に競っている
ここは一つの楽園で ....
嗚呼朱く赤く紅く
秋に明け暮れ飽くことなし
移ろうものこそ美しい
去りゆくからこそ愛おしい
不変の美は仮庵から
渡り鳥のように飛び去るのだ


文字の檻に閉じ込めるなら
ソレハヒトツ ....
 
雨にとけて流され残ったのは、ちぃっちゃい欠片

ウチがウチであるための、ちぃっちゃいちぃっちゃいウチ

たぶん、もう傘はいらん と思う



 
両の手の平に抱かれる宇宙
手からはそれを引きつけ、また離す力が充てられるから
楕円形をした宇宙は落ちることなく、ふわふわと手の間をおよぐ

頭(こうべ)から髪が抜け落ちるように
 ....
長い旅路だった
絶望の灯火を燃やさねば
死すら受け入れがたい道を
ただ歩いて

私は太陽に触れる
命の限界を超えて愛するは
その代償も大きく

喜びと苦痛は何処で結ばれ輪になるの ....
 言葉は釣針
 この胸の泉から
 秘めた思いを、釣り上げる

 言葉は銃弾
 憎しみを込めて撃ち
 いつか、その報いを受ける

 言葉はスパンコール
 貧しい心を飾りたて
 目抜き ....
すべてがそよともせずにそこにある
流れるものからとりだされる静止画

こんな時間もいいとおもう
背景はつねにうつろいとどまることはない
いっしょにながれるのもいいさ

でも自分のなが ....
 一

 夜の水平線が
 両の腕をさしのべ
 その手で満月を挟み

 嘆く空から引き離し
 海の底に沈めた

 光が闇に溶けて
 波の下に燃えつき

 殺風景な夜空に
 取り ....
散る為に咲くその姿
折り摘まれしばし綻ぶ

咲く為に地にしがみつき
季節の風をうけとめて
けなげとは
このことにあると言わんばかりに

誰につたえることなく
自らの ....
絶望の谷に
叩きつけられたことの
ある人は

簡単に
浮いたり沈んだり
今日のメニューで
右に寄ったり
左に寄ったりはしない

眼を見てごらんよ
目が合っていても
捉え ....
いつもすでに記憶だった夏の日に
俺は裸体を晒した少年少女達と
沖合を鳥が群がる海を見たかったが
だれひとり気付かぬうちに
海原を舐めて広がる火の言葉に焼かれた
熱気だけが渦巻く無音の嵐に ....
 
雨にとけてしまいそうなウチ

それでも傘に入れてくれるん?

いっしょに流されてくれるん?





 
「御用邸の月」という
那須のお土産を食べている
おととい貰った
「萩の月」そっくりな
数多あるパクリもんだ
案の定カスタードが全然劣る
何で真似さえできないのだろう
ウコッケイでも使って ....
 ダダ漏れのDark Matter 鉛色の重力
街を歩いてもアスファルトに走る無数の亀裂
から滲み出てくる闇を見つめるだけだ

   ああ この皮膚がすべて剥がされても
  感じているか ....
愛する人を見つけては

期待が裏切られたと

不貞腐れます


また愛する人を見つけては

また期待が裏切られたと

また不貞腐れます



でも大丈夫


いつか ....
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