君の乳房のかんじ、
とっても好きだったよ
まあ
でも
君のならえぐれてても
良かったけど

あなたの濃いすね毛
暖かくて
心地良かったよ
毛深いひと
きらいだと思ってたんだけ ....
 内臓の
  ころがる音に
群がって
 肉が み し 
   み し 
    ゆがみはじめる





  ばかだから
 わからない  か ら 
  言って
     ....
あたまは水色
あたまは水色
あたまは水色
あたまは水色
でも何にもいらない
何にもいらない
何にもいらない
何にもいらない
やだ

もともと空っぽ
花壇はぼろぼろ
夕日がし ....
かなしみに
一番ちかい子はだれですか、

神様が聞いたら
だれも手をあげなかった

神様は
ため息をついて
ごほうびをあげるよ
と、
うしろを向いた

そのとたん、
 ....
あなたのこと
愛したからって
何にもならないけど
愛してしまったから
愛している
息をしたり
水を飲むように
当たり前のことだから
運命があるなら
それは
いつまでも結ばれない靴紐に諦めを与えるような
ただの呼称だ
追いつけないレースや
焼き上がらないパンや
届けられない手紙や
呼ばれない名前に諦めを与えるだけの ....
蝶ちょに話しかけたり
ヌガーの包みを集めたりする
きれいなものがすきで
両うでに花束を彫り込んでいた
茶色いひとみは遠くがみえない
さみしいが口ぐせで
不思議に肌は湿ってた
朝と晩と ....
ぱんぱんになった子ねずみを三十か四十集めて家中でレースをしたい
なだらかな丘にそよぐささやかな草原を剃り落としたい
甘やかなミルクを二週間あつめて煮詰めて飲み干したい
扉のおくにある柔ら ....
海辺に立つきみを
寝転がってみあげると
そこには
そらを背負ってるきみがいる

温い泥に飲まれるような
平穏な日々だ

空はいよいよ青く
次の季節へ広がっている
ケーキを食べたのは
ケーキを食べている女の子になりたかったから

ケーキが食べたかったわけじゃない
ケーキを食べている女の子になりたかった
正しくはないとしりながら、あの背中にもう一度触れなければ詩を詠むことができない気持ちがする。脂肪の薄い、汗ばんだ背中。皮膚の内側にとじこめられた熱、その裏側にある動物みたいな匂い。
数えるほどし ....
ピーナツバターを塗りたくってから、くだいたナッツをまんべんなくのせて、すこし焦げるまでトーストする。卵を溶いて、砂糖と出汁で味をつけて充分熱したフライパンで巻く。沸騰して火を止めてから三十秒経った .... 抱かれていたら
いっさいの言葉が消えてしまった
あきらめに導かれて
横たわる生活に屈した

詩人は 歌をもとめて
音楽家は 色をもとめて
画家は 言葉をもとめて
それぞれに寝床をみ ....
初夏に良く似合う君の肌
五月は、いつも遅れてやってくるね
陽射しをはじいて透き通る日々
ひいやりとした床の上で
最後の苺を食べよう
写真を撮らなくなって一年ほど経った。しかし少しまた絵を描くようになって、カメラを使っているときにはほとんど絵を描いていなかった、文章だけはいつのときも書いている。
物事をおこなう上で(ここでは創 ....
あらゆる事象は往々にしてひとつの地平に閉じ込められる。

*

時間に切れ目を入れるようにして生活が綴じてゆく。

*

猿の脳みそを吸いだした。

*

斜視の女が窓のす ....
あふれるようなやさしさが
あふれてしまったのでどうしていいかわからなくなった
ひまわりの広告をみて
ひまわりだねえ
と言う
ひまわりだねえ
と返しながら
ひまわりをみている
ひまわり
桜がちりはじめているので
かなしい
かなしいと言ったら
かなしいのか
と ....
飲みかけのコーヒー
食べかけのプリン
吸いかけた煙草
死にかけの犬
読みかけの本
書きかけの日記
脱ぎかけのズボン
掛けちがえたボタン
揃えられないブーツ
禿げたマニキュア
散 ....
ナナ、もうきみが
誰とも性交しなくていいように
全部塞いでおいたからね
安心して
そとをあるいておいで
チョコレート

みかた

蹂躙

てき

メンソールシガー

みかた

制限時間

てき

おとこのこ

みかた

おんなの人

てき

 ....
昼間に、いくつか電話をかけた。仕事のための電話と、連絡、それから遠くにいる友人と、誕生日を迎えた男の子に。
恋人からは、いちにちに何度か電話がかかってくる。きちんとご飯を食べている?とか、洗濯物 ....
うす青は群青の背に程遠く 終わらぬ恋の浅はかさを見る

はじめから終わっていたと知りながら引きずるように肌をぬらした

すべてなどあってないようなものだから千切れた胸に世界を仕舞う

 ....
あかるさに開いていたのはこころでもからだでもなく精神でした

マニキュアが剥げちゃったから帰らなきゃ 爪のさきまであたしでいなくちゃ

ふりむいて、そのときにまだちゃんといて 先に終わるな ....
 天気が良くない。いちど実家に帰って、それからまたここへ帰って来て五日。ずうっと天気が悪い。雨か、そうでなくても曇り空。桜の花はもうほとんど散ってしまって、枝に残るしなびた色はもう桃色ではない。
  ....
あかるすぎて
うまくとべない日
靴ひもを結びなおしたら
生まれ変われる気がした

経血のついたスカーフを
器用に蝶々にして
こうばしい花びらを
あつめて土にかえす

(あなたは
 ....
いく前に 引かないで 来て いかないで

「本当?」「嘘」「嘘?」「本当は」「嘘でしょう?」

これなあに あか、青、黄色 、 肌に咲く

「みないでね」「みせて」「みて」「だめ」「見 ....
あしたの準備、というものをしないで寝る子どもだった。宿題も、時間割も、着る服もほとんど準備しないで寝てしまった。かといって、早起きするわけでもなく、だから毎朝、わたしは兵士のようにごたごたと用意す .... かなしみを
かなしみ終えたら
ひとは
笑わねばならない

かなしみが居座って
笑いかたをわすれてしまうから

こころがばらばらにちぎれて
もう一つには戻らない
体じゅうの血が流 ....
眠る、それは祈りだ、もしくは祈りに似たなにか
新しいソファー、白い合皮のソファー、ふたりがけのソファー、わたしたちのソファー、わたしたちの部屋にあるソファー、わたしたちの生活に調和するソファー、 ....
はるな(1799)
タイトル カテゴリ Point 日付
ソーダちょうだい自由詩511/5/25 19:28
ほどける[group]短歌211/5/25 5:55
あたまは水色自由詩311/5/24 17:23
大きなお皿自由詩411/5/24 15:54
水を飲む自由詩411/5/24 8:52
運命自由詩211/5/23 2:56
少女趣味自由詩111/5/22 17:20
あるいは五十に届くかどうかの自由詩311/5/21 21:20
海辺にて自由詩311/5/20 20:11
イメージ自由詩411/5/20 18:52
背中散文(批評 ...111/5/17 23:49
キャビネ自由詩211/5/17 7:42
無題自由詩211/5/16 1:17
白い腿自由詩311/5/14 10:53
作るに関する覚書と考察散文(批評 ...611/5/9 19:11
積木自由詩311/5/9 18:26
夜に自由詩3+11/4/29 23:58
休日(Ⅱ)自由詩211/4/29 23:39
波動自由詩411/4/28 18:03
ナナ自由詩211/4/25 17:53
てきみかた自由詩411/4/25 17:40
電話のこと[group]散文(批評 ...311/4/25 17:28
群青[group]短歌111/4/25 15:16
高校生[group]短歌111/4/22 19:06
鞄のこと[group]散文(批評 ...1+11/4/22 18:49
うまくとべない日自由詩111/4/21 16:48
シーツ川柳011/4/20 19:00
準備のこと[group]散文(批評 ...411/4/20 18:40
かなしみを自由詩811/4/20 0:46
もしくは祈りに似た何か[group]散文(批評 ...011/4/20 0:21

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