驚きもした
五月晴れの雲間に
自転車集団
あればいいと思ったものは
ないんだけれど
君と僕との間に信号機はあって
ずっと

耳たぶを引っ張るしぐさは
多分照れ隠し
ひぐらしの声がコ ....
唇から漏れる言葉が
形をつかまえて
寝転がる
君の膝に蝶
やわらかな微笑み

昼下り
鐘をつく羊
小さな手足
頬色のよくなった
曇り空

明日と言っては涙する
優しい君
秘 ....
うずらのたまごの
からに
お花を挿して
ちいさなちいさな窓辺に飾る

窓はまだほんのぽっちり
かすかなあかりを入れるだけ

川べりをそっとあるく
ふたりで
手なんかつなげたらいいけ ....
ルクトさんの住む家
から見える
パッチワーク的な畑
風が吹いている
鳥も二、三羽

屋根は赤い色
瞳は茶色
たまにやっている
散歩など

太陽がどちらへ沈むか
月がどこからひょ ....
  はつかねずみ


きみの美しい視線が
ぼくの背に注がれていた時
ぼくはオールをこいで
春は
緑のビーズをこぼしたみたいに
あちこちで転がり跳ね回って

きみ
きみの手の中で飼 ....
わたしはCちゃんにわるいと思った
でも下手くそなところがわたしの
いいところだと思った

上手いひとにのせられて
するするすーすーいけたら
しあわせだし
一生って
言えると思う

 ....
シンプルライフを実現したい
あまりものをもたないくらし
美しいですね
それより
きみはなんで
女の子っぽいのかな
「ちょうだい」って首をかしげたら
何だってもらえるんだね
テレビつける ....
大きな森の
地面に降りた
耳をすますと
聴こえるのは新しい年の風

さて、街の写真館では
カメラが売られていた
フィルムもそのまま
何が写っているのかは
謎のまま

さて、飛行機 ....
さざなみと待ち合わせの時間だった
薄くなってゆく空とおおいかぶさる雲
淡い紫色とオレンジ色

飛行機の窓から見える雨の気配
寄り添えない事情がある
耳あてに、やわらかい言葉がくっついている ....
豆腐屋で静かに足を洗う馬


さみしいと言う砂壁の砂になる


目がくぼんでゆく穴の中にこども


嫁ぎます重い方のつづら持って


嫁ぎます一番軽い首持って


紙コッ ....
一つ、二つ、と灯りのともっている木の枝

波が君の白い服
星はボタン

細い腕にからまるひんやりしたツタ
暗い緑ですべすべ

沖に流された小瓶の中に丸い光

降り積もるのは君の言葉 ....
背中に翼を背負うことは
はばたくたびに涼しくて
さみしい

甘栗をひとつつまんで
お口にぽい
秋のしるしに鐘が鳴る

君の爪の色はいつからそんな色
くちびるは
いつからこんなにやわ ....
船着場で紫の
アメフラシのひだひだが素敵
こいきに落下してくる小さい音
左舷右舷
手がヤニで光っている
かざす指の間に夜空
羽虫が落ちたり飛び上がったり
ひだひだの
包帯の隙間から何か ....
つっくりと沈黙する
午前二時
さっき私の刻印は
あの人の部屋に残されただろうか

釣り人の手から
魚はからだをアコーディオンのようにくねらせ
逃げた
そんなふうに
手放したかつての
 ....
    引き潮に雨音が混ざる           
   夏の浜辺
  探せなくなったあの子の
   足跡が消える
    砂に残る蛇模様
   かすんでゆく水平線
  瞳の奥でざざんと縛 ....
まだ読んでるライト・ヴァース関係。
とはいえ、ライト・ヴァース関係の本は前回読んだ二冊しかないので、アメリカの詩ってことで検索・予約しまして、色々借りてきました。

『アメリカ詩の世界 成立から ....
 あるところに、ある森に、ある森のちょっと原っぱになったところに、ある森のちょっと原っぱになったところのお花がちらちら咲いているところに(そのお花は黄色や白いお花です)、小さな小屋があって、それはクマ .... ※アメリカのライト・ヴァースの経緯については「ライト・ヴァース雑感2」をお読みください。→https://po-m.com/forum/showdoc.php?did=215625


こちら、 ....
硝子のセキレイ、鳴き声が届く、彼方、遥かの、
もういないあなたの鼓動、
耳の奥の回廊、すべて、ではない、
稲穂、誘い追う、昆虫たちが歌わない夏、
あふれる、記憶の洪水を押しとどめる、波、
な ....
音域が広がりすぎて小人出る


テルミンのように触れずに奏でられ


真昼の留守宅コップは端へ端へ


また祖母に会えそう異国の逢魔時


109スカートだけが濡れてない

 ....
最近、ライト・ヴァースや大野 新という詩人に興味があり、調べたりしたのですが、本が図書館にあまりないので、その二つの言葉でひっかかった天野 忠の詩集を借りました。

ところで、ライト・ヴァースって ....
掃除機をしまうとやはり見えなくなる


貧しさは何でも知ってることばかり


こばとこばと見世物小屋の切符切り


流し場にゲンノショウコがひろがって


退職しろんろん林を歩 ....
あるきっかけがあり、「詩集を自費出版しよう」と思い立ちました。
今後どなたかが詩集を作る際に、何か参考になったらいいなと思います。

詩集を作る時にはまず何をするかと言いますと、

・詩集の ....
ある日、詩集を作ろうと思い立ちました。動機は単純で、同人の方がほとんど詩集を出していてうらやましいのと、書き始めて6年くらいたったので、区切りとして出してみたい。ということなどです。
以下、日記風に ....
最近、古月さんに樋口由紀子さんという方の川柳の本を教えていただき、すごいのでびっくりして、川柳のことをちょっと学びました。古月さんの書かれた「【批評祭参加作品】ひろげた本のかたち(佐藤みさ子)」htt .... 産道でめりめりめりめり角が取れ


仔ヤギを飼ってた母校ダムの餌食


密告はしない金庫の中入る


マンホール人が飛び出し引っ込んで


財産は沼に執事が立っていて


 ....
春の風草食動物月面へ


妹の悩みの種を埋めてきた


急に見えなくなる右靴左足


ハンサムな頬にフジツボ飼っている


傾いて傾いて傾いて平ら


肩のない祖父母の肩 ....
東 直子著『春風さんのリコーダー』(有)本阿弥書店
同『愛を想う』?ポプラ社
借りてきました。

『春風さんのリコーダー』は東 直子の第一歌集。この方、ファンも多いし、みなさんベタ褒めです。そ ....
西條 八十全集1、2、3(抒情詩)、4(時局詩・少年詩)と13(詩論・詩話)巻
?国書刊行会発行 
を、借りました。何も考えずに予約して、来たら一冊が辞書ほどの分厚さでびっくり。
西條八十と言え ....
まっくらだったのに
その男は普通に部屋に入ってきて
箱を置いていった
その大きさは幻聴に悩む私の音域ほどもあり
身震いする
いく日もほっておいたお風呂の水を
ざぶとかけられた気分

隣 ....
ふるる(671)
タイトル カテゴリ Point 日付
あった方が君自由詩5*11/6/18 13:57
ぽろん、ぽろ自由詩6*11/5/29 17:07
うずらのたまご自由詩6*11/3/29 21:04
ルクトさん[group]自由詩10*11/3/21 12:44
はつかねずみ自由詩8*11/3/20 0:08
Cちゃんにわるい自由詩8*11/2/26 15:51
休日自由詩411/1/9 21:14
大きな森自由詩9*11/1/1 0:31
空を追って自由詩7*10/12/2 10:13
だんだんきつくなって幕[group]川柳9*10/11/29 22:55
怖くない自由詩5*10/11/28 11:44
あおいそら自由詩6*10/11/24 9:36
羽虫自由詩5*10/9/10 22:10
アドレス自由詩3*10/8/26 23:44
晩夏自由詩5*10/8/24 23:00
ライト・ヴァース雑感 その2[group]散文(批評 ...15+*10/8/6 12:30
クマさんのパン屋さんとウサギさん散文(批評 ...5*10/8/5 23:23
ライト・ヴァース雑感[group]散文(批評 ...20+*10/7/22 21:20
なつのひかり[group]自由詩7*10/7/9 0:26
清らかなパン[group]川柳10*10/7/9 0:18
借りた詩集 天野 忠詩集散文(批評 ...11*10/7/3 0:05
やはり見えなくなる[group]川柳3*10/6/24 11:50
詩集を自費出版したよ その2散文(批評 ...6+*10/6/24 11:19
詩集を自費出版したよ その1散文(批評 ...5*10/6/24 11:18
川柳を誤解してた[group]散文(批評 ...14+*10/6/22 11:28
牛の背に読唇者[group]川柳4*10/6/21 0:46
桃破壊する少女[group]川柳8*10/6/17 9:11
借りた詩集  東 直子の歌集散文(批評 ...5*10/6/15 20:30
借りた詩集 西條 八十全集散文(批評 ...10+*10/6/9 11:05
自由詩7*10/6/9 9:26

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