回旋塔の葬列を
ひとり
見送る
詩人は今日も
生まれる



遠雷は

私を
弔う
永遠



さようならの後は
何かの
始まりの時
約束を
思い出す
自分のために
したことが
他人のために
なれば
一石二鳥よね



ここのこころを
言葉に
置いて
あなたへ届ける
いのちの声を
雪国の
冬の
晴れ間は
神さんからの
プレゼント
いなくなった私の
空白に
星が
ひとつ
生まれる



何はともあれ
ありがとうさまと
みんなを
思う
ひとつの宇宙で
六花
しんしんと咲き
いずれ
ありがとうの
春に解ける



※「六花」=(りっか。ろっか。)雪の異称。
つらいことは
つらいですよ でも
人生はゲームだ
と思えば
気が楽になる私



私は
私を
生きている
これは
他人の人生ではないのだ
自分の悪を
自覚する
私のこころを
シンプルにしたい
光はここにある
心音は
地球で鳴っている
宇宙人には知られず
とくんとくんと
リズム良く
年を取るごとに
深まる
可能性のある心を
育てられるのは
自分の心
静かに
狂う
私の闇に
月は沈黙して
銀色に光っている
在るだけでも
奇跡だ
一つの月を
見ている
今も
ある物事を
失ったことで
異なる道を得た
歩いていく
これからも一歩一歩



あなたは
私の
人生にも
存在している
あなただ
暗い道を
歩いている時に
出会えた
光は
あたたかいやさしさ



日なたぼこ
ぽかぽか
お日さまありがとう
いのちが
よろこぶ
始まりあれば
終りもあるのは
自然なこと
私もどの道
終わるからいいね



私は
最低の
存在だろう
というように思えば
腹も立たないか
楽しめ 味わえ
と いのちが
ささやいています
毎日が初めての
いのちだから
深緑の
葉は
光を
反射している
静かな息で
無事に
今日を
終えられた時は
ああありがとうさま
と つぶやく
ああ かけがえのない
人や
自分や
一日と
生きています
空気が
しびれて
蒼く透けた色を
している
夕方の私と
冬の暖をとるのが
嬉しいのと
夏の涼をとるのが
心地好いのと
それぞれのいい顔



ほられた
さといもを
干している
お日さまの
やさしさ
命は原初から欠けている
魂という命
だから命は
何かを求め続ける
故に足るを知りたい



自然
つまり
因果的必然の世界
だから
いのちにありがとうさま
青空が大好きだ
遠い
色なのに
近しい
さびしみ
自分のこころが
話し相手の私
悪も私
善も私
いろんな私
草紅葉の
風色を
みつめる
ほほ笑みのかげりは
遠いこの横顔
私の生は
詩を
書くこと
でもね
生あっての詩だ
人の思いは
宙に解ける
悲しみ 喜び
さまざまな思い
いとおしい宙
原初から欠けているから
命は命を求める

光る風に
戦ぐ影


 ※ 戦(そよ)ぐ



深夜の
闇の
静けさに
この運命を
認めるかだ
冬至過ぎれば
米粒一粒ずつ
日が長くなるよ
と祖母が言っていたという
冬を越すぞ



冬になる分
一日一日
春は近づくのだ
どの道
あったまる
今自分が
ここに在る
奇跡を思えば
つまらんことなんて
気にすんな
大切な悲しみは
零れる光であり
いのちの傷です
静かさに「悲しい」
とつぶやくのです
こしごえ(1126)
タイトル カテゴリ Point 日付
※五行歌 三首「詩人は今日も 生まれる」自由詩4*23/12/25 13:20
※五行歌 二首「ここのこころを」自由詩3*23/12/25 5:41
※五行歌「神さんからの プレゼント」自由詩2*23/12/24 10:27
※五行歌 二首「星が ひとつ 生まれる」自由詩3*23/12/24 4:56
※五行歌「六花 しんしんと咲き」自由詩4*23/12/22 13:46
※五行歌 二首「人生はゲームだ と思えば」自由詩4*23/12/20 10:17
※五行歌「自分の悪を 自覚する」自由詩2*23/12/16 10:50
※五行歌「心音は」自由詩1*23/12/14 14:31
※五行歌「深まる」自由詩2*23/12/13 21:49
※五行歌「静かに 狂う」自由詩3*23/12/12 14:33
※五行歌「奇跡だ」自由詩3*23/12/11 15:37
※五行歌 二首 「異なる道を得た」自由詩3*23/12/11 10:40
※五行歌 二首「いのちが よろこぶ」自由詩1*23/12/10 16:34
※五行歌 二首「私は 最低の 存在だろう」自由詩1*23/12/10 10:15
※五行歌「毎日が初めての いのちだから」自由詩2*23/12/8 10:46
※五行歌「深緑の」自由詩2*23/12/8 10:43
※五行歌「無事に」自由詩2*23/12/7 13:44
※五行歌「ああ かけがえのない」自由詩1*23/12/7 10:43
※五行歌「空気が しびれて」自由詩3*23/12/4 12:47
※五行歌 二首「それぞれのいい顔」自由詩1*23/12/4 12:44
※五行歌 二首「故に足るを知りたい」自由詩3+*23/12/3 13:14
※五行歌「青空が大好きだ」自由詩5*23/12/2 16:27
※五行歌「自分のこころが 話し相手の私」自由詩7*23/11/30 13:10
※五行歌「遠いこの横顔」自由詩3*23/11/30 13:09
※五行歌「私の生は」自由詩1*23/11/29 11:15
※五行歌「人の思いは 宙に解ける」自由詩1*23/11/29 11:14
※五行歌 二首「認めるかだ」自由詩1*23/11/28 7:25
※五行歌 二首「冬至過ぎれば米粒一粒ずつ日が長くなるよ」自由詩2*23/11/26 15:58
※五行歌「気にすんな」自由詩4*23/11/24 22:12
※五行歌「大切な悲しみは」自由詩5*23/11/24 22:11

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