更年期が近づいてくる頃には秋霖も枯れているの、彼女はそう言った。

ところでKという若者は今頃どうしているのかと思う。
はじめは仲のよかったSの本性が見えてくると、Kは次第に距離を置くように ....
S君の身体は真に要領のいい奴とできている。
だからわたしはS君の身体を離れて住処を変えようと思っている。
ところがこのことを未然に察知したS君は自分に切り替えを命じたんだな。
血の流れを切断 ....
その男は言うだろう。
「べつに文字や言葉を売ろうとしているわけではない。わたしの才能が売れているだけだと‥
‥。きみ、賞をもらって何がわるい。受賞すれば履歴に肩書きが付いてくる。肩書きが付けば ....
階段を上る足音。携帯が鳴る。いや、呼び鈴なのか。テレビをつけたまま眠っていた。そろそろ肩の芯まで冷えてきて、夜は不安をつれて深くなる。生きているうちはいい。不可解な死に方だけはしたくないものだ。と .... 雨の日に哀しげな表情を見ていると何故かそそられる。
その豊かな胸と腰。泣き顔とは裏腹にボリューム感のある容姿も愛おしい。
彼女を公司様から引き離してやろう。
そのまま奪い連れ去って監禁したな ....
「え?はじめてのデートでブーツを買わされたの。
いや、それは買ってやるほうが間抜けだな。。カネチラつかせたんだろ?
ところでさ、何か、ご褒美とか貰えたの?たとえば、ありきたりに途中でホテルへし ....
あの日あの夜、失恋した想いはちっぽけな星のようにわたしの胸から消えてしまいました。
ー幾年月が過ぎて

あの日あの夜、多くの人々が悲しみとともに見上げた夜空には満点の星々が、
、それはいま ....
特効薬はないか?
「特攻服ならありますぜ、旦那、」
玉手箱だな。
玉手箱を開けよう。
白い粉よ吹け。そして狼煙をあげろ。
さあ、特攻服に着替えよう。
強くなれる。
世間体など糞喰らえ ....
暗雲とした月のない暗い夜だった。
わたしは人影もない橋の歩道を行ったり来たりしていた。
もうこれ以上先へは進めない。
光る眼をじっと見据えた、黒い鳥が待ち伏せているからだ。
冷たい欄干の上 ....
不幸とはある日突然やってくるものでもない。
わずかな年金生活で独り暮らしをしていた老人がとうとう動かなくなった。
そして私に「メール」を送ってきた。

「生きる価値もないのなら死ぬ価値もな ....
レジは二つだけ稼働していた。
既に夕方のピーク時は過ぎていたので、客の気配もまばらだ。
係の若い女性は三枚の500円券にチェックの罰印をいれていた。
そこへ順番待ちをしていたキャップを被った ....
「パートナー?そうよ、彼のことよ」。
戯けてひらいた手のひら。細い指先が小リスのように動きまわっている。
「ねえ、そこの黒板をもう少しだけ左にずらしてみて、、、」

汗をかきながら揺れる大 ....
歌手中島美嘉は一体どうしたんだろう。以前のように高音部は出ないし、声自体に張りも艶もない。。ちゃんとvoicetrainingはしているのか?それとも声帯に理由があるのだろうか?歌唱力があれほどは .... そら近き仰げば遠き道よ
供物を捧げ(我)襤褸を纏う
そのようなわけにもいかず
紅い切れ端青い鳥たち
緑苑に老婆茶をわかす
老いたるや禿げ鴉
二匹の黒い鳩店内に
彷徨く白拍子
流し目 ....
花形しんじとかこほーとか、相手にしなくてもおもしろがってうなづいてるおまえらよ、きいちごにクソ塗りつけて低い鼻ふくらませてる悪玉菌だろ?なんでこんなのがいまだに彷徨いてんの?はよ閉め出せよおまえら .... 背は低く小太りな体型だが胸のふくらみは予想以上だった。ワンピースの袖をずらすと右肩に刺青が施されていた。
薄暗い部屋で酒に酔っていたのでよくは覚えていないが、観音菩薩のような姿だったと思う。
 ....
始動しなければならない
朝の音楽は嫌いだ
迷い込んだ倉庫にはモーターの大きな音
無表情な事務員の女
ブルドーザーの運転手はガラクタを運び出し、入れ
足は行くテを塞がれた
気づかないふり ....
宇宙を食べ過ぎてお腹が脹れてしまった
赤ちゃん
大人たちのなかに入って
目玉に浸り
脳みそをくり抜いて
食べてしまえ
赤ちゃん
パンダのように
ころりと転がる
ユリウス暦 ....
めんたまがね、
まわれば
ゆびのさきまわる
あたまのなかで
いろがまわる
からだのなかを
ぐるぐると、まわる
まわる
いろはにつられて
ことばもまわる
みんなつられて
くるく ....
小さな箱に小さなケーキ二つ
一人で食べたよ
あなたがいないから
テレビには聖夜の飾り
みんな笑顔で聴いている
クリスマスの歌
幸せを運ぶよ、クリスマスの夜
淋しい人、僕は一人
哀し ....
いや、むしろ語れないほうがいい。
あの空をみる
黒水晶の
あの空をみろ。
雨あがりの空は忙しい
低い雲は西へ
少し高い雲は東へと交差する
その上を小さな戦闘機が通過してゆく
雲はちぎれてまた大きな塊になる
風がゆるやかに動けばぼくも動きだす
家の中から外へ飛 ....
沼のような底だったと思う
金貨を無くしそれでも
…這い上がらねばと試行錯誤から、身包みを捨てた
沼地が枯れた。
死体が多くて餌には困らないと獣たちはいう
喚起に飲み干される時間ならば停止 ....
朦朧と夜を徘徊した

あの日眺めていた月が堕ちてきて

治水が入れかわる

二日目には

新しい月がうまれた
大きなスーパーには時々奇声をあげながら働いている青年を見かける。
新しくできた大型のドラッグストアはいつも人手が足りない様子だ。
それでも二週間ぶりに行ってみると店員の数が増えていたりする。
 ....
海のない丘に暮らす森人
草花や木の葉に語りかければそれだけで幸せだった。

海はときに荒れ狂い
山は木霊が嘘をつく

誰かの言動に傷つき失望する。
もう誰も信用はできない。

親 ....
塵屑を捨てる人がいれば塵屑を拾う人もいる。
僕はその間で眺めてきた。
クリスマスには赤い電球の羽根。
僕は公園から煙突の下をみる。
一体何を捨て何を拾い集めてきたのだろう。
予告もなく八年間住みついた野良猫が出ていった。
厄介な貧乏神だと思っていた。
周りの庭が寂しくなって僕は餌を撒いた。
やってきたのは縄張りから逃げ出した犬
あとから飢えた野良犬の親子が住み ....
ツノル(28)
タイトル カテゴリ Point 日付
甚だしくも友人と誓い自由詩1*19/4/8 2:48
友人自由詩2*19/4/6 3:58
文字や言葉メ自由詩1*19/3/27 12:42
ドアー自由詩3*19/3/27 1:24
レッスン1自由詩3*19/3/17 0:49
はじめてのデート自由詩1*19/3/14 2:47
3.11自由詩2*19/3/13 0:03
玉手箱自由詩2*19/3/12 2:48
光る鴉自由詩1*19/3/12 2:30
選択自由詩2*19/3/10 22:21
でかぷりお自由詩2*19/2/19 5:13
やさしげな審判自由詩1*19/2/11 10:54
雪の華散文(批評 ...1*19/1/30 2:38
歳をかさねる斗いふこと自由詩1*19/1/28 3:20
クソを追い出す方法自由詩1*18/9/14 21:17
入れ墨の女自由詩4*18/9/14 4:02
キ萌え死タマエ自由詩4*18/2/19 4:53
赤ちゃん世紀自由詩2*18/2/8 17:06
詩はあうとではない自由詩5*18/1/7 21:12
聖体の夜自由詩4*17/12/26 2:44
馬鹿でも詩話かける自由詩317/11/27 4:44
台風小僧自由詩317/10/29 14:00
冬のアマゾン自由詩8*17/10/29 0:05
月よ哭け自由詩3*17/9/28 0:58
日日草自由詩4*17/6/11 4:46
無題「森」自由詩1*17/2/13 23:32
ごみ箱自由詩8*16/12/9 1:27
貧乏神の予告自由詩3*16/12/8 5:29

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