孤独の凍結した声 、

聳え立つ 絶えず
峰連なり移動する
蒼白い氷河の俎上にて

峻立する唯物の壁雪崩れ落とし




眼がかつかつと色求めているから

ガラス窓の向こうに ....
肉体感覚存在として
生きることの歓び

肉体感覚存在としてのみ
在ることの異和

常に不断に私に在りて

  *

夜に吹く風に路傍の
丈長い草々てらり
てらり揺らぐ揺らぎ
 ....
雨上がりの明るみ
触れ合う額と額
優しい石鹸の匂い

   、

雨上がりの藪の凄み
緑の一層濃く深く
鮮明な輪郭宿し

   、

明るみ凄み雨上がりの
夢見る感情と覚醒す ....
森の樹木の根元に
下草の密生し
濃い陰影を纏い広がり浮かぶ

この孤独な初夏の午後に

意識は冴え冴えと
緑の樹間を縫って
走っていく

けれど 、

光、光の柱立つ
蒼穹の ....
病室の午睡時、

誰も居なくなる
ただ人の気配だけ
影絵の如く残り

自分が此処に居ることが
怖いくらいはっきりと浮き立つ

  *

病院の午睡時は誰も居なくなる
ただ人の気 ....
神なるものに孕まれ
神なるものの内に在る
私なるものは
神の内に詩想し生きて

今やすべて私の自由意志に任され

この荒涼として混沌の人間界  、

私自らが加担し造り出したのなら
 ....
 「個人はなにものかに達するためには、
 自己を諦めなければならないということを、だれも理解しない」
  (ボアスレーへ、ゲーテより 一八ニ七年九月二十五日)

 「一ふき風の木の葉しづまる」 ....
諦念と憧憬の
深く深く

郷愁の場を探しゆく
我、何者ぞ

ただ堆積した記憶、

死して突き抜ける

自己諦念の深みに
憧憬の高み郷愁の次元、

注ぎ込まれ普く拡がり

 ....
青み増す
アジサイのうた聴く

遊歩道、

誰か知ろうか
この哀しみを歓びを





この人生はこの人生
終われば終わったで微笑み返し

自らの行いの結果が自らに返り
 ....
やはらかな
からだをしならせ
しずめては
はじめてたましい
あらわれでて
しこうしかんじょうしいししながら
ひっそりひそむれいせいに
むかうわれなるうちなるたしゃ


  *

 ....
想えば
その時は起こる、

 光の森に照らされて

野球帽被った男子の喉仏
この雨降りは彼の涙
おっきなおっかない灰色の
雲のもくもく流れゆく
あれは私だよ自分だよ
そう言う君の声
僕の声
なんだ

そう気付く瞬間裂開し

あゝ僕も君もこの世界の
おっきなおっかないうねり
 ....
  詩想あらゆるラインを辿り
   花咲き誇る丘を越えて
     遥か遠い王国へ








これら季節の移り変わりに身を委ね
 委ね導かれるがまま進みゆきて
 細や ....
アナタの眼
ぐるぐる廻り
死の渦巻く虚無
露わになる瞬間に
身を委ね開き在れば

置き去りにしてきた哀しみ、

雨降りのこの日に鮮やか蘇り 

身の回りの全て透明に成りゆく。
ひとりぐらし ひと 、
天国ㇵここ
あそこではなく
ひと、抜けて突破し
独りに徹し初めて此処ガ天国
緑の広がり人の歩き
車の走りアスファルト伸び
アジサイ青々色付く最中に
わたしの生きて歩き在り

そうして 、

歩き在るわたしの最中に
緑の広がり人の歩き
車の走りアスファルト伸び ....
青々鮮やか
色付くアジサイ
 見入る 、
見入られ見入り
弾け飛ぶ 対




自ら進んで
商品消費物へと
技を磨く人、只それだけ?

 漆黒に塗り潰された聖書の現

人 ....
雨降りの日に
部屋に篭もり
ひとり積み木を
積んでいく子に

 涼やかな風、
  すーっと一筋
 網戸から

まばたき
二度、三度
見開かれた眼、
積まれゆく積み木
色とりど ....
意識の
幾次元もの
潜り抜け
やっと正気保ち
正気保ち意識の幾次元へと





「さよなら」の無い次元に逝く前に
「こんにちは」の言い方を
覚えなければならない

    ....
浸っている
ひたひたと浸っている

あなたのなかにわたしひたり
わたしのなかにあなたひたり
あなたのなかにわたしひたり

繰り返し繰り返し

 浸っている ひたひた浸っている

 ....
青い夏の夕暮れ時、
斜光に降り注ぐ雨
銀の色に細やかに
絶えることなく

 青の光の銀の絶えることなき呼応を

届いていない荷物にふと気付き
あれっ?!と想った瞬間、
呼び鈴の鳴る
 ....
感情というもの、
その深奥パトス
打ち叩かれる瞬間、

  響き光放ち
 ヒビキヒカリ

奥まる純白の回廊に移送され

粉砕される感傷私性一切、

捏ねられ抉り唸る力動の
ヒビ ....
獲得された均衡の内に
今を落ち着き払い 、

波しずか
深まる青み
降る空に
遠き声の響
いつしか木霊し

到来し続けるもの
この世界という魂の相貌
明るさ無限に増す意識の視界に ....
絶望の頂きに立つ
この人間社会の空に

 白雲棚引く朧月夜

光りやはらに届き来て
絶望もなく希望もなく
活き活きこの時生きるのみと
絶えず冷たい雨に打たれ
ふるふると無力に震えながら

ふとひろがりゆく青空に
ひっそりお辞儀してみても
なにひとつヒント与えられず

冷たく叩き付け雨は降り続き
ふるふる震え叱咤し自ら ....
核ミサイルに眼差され
凍り付いた蒼い空の下
     、 
巨大な内なる何か抱え
眠れる意志叩き起こし
     、
空無の向こうを眼差す
私たちは畔にいる
この川に隔てられ
貴女 と 私
大空の下 太陽の下
絶え間なく絶え間なく
落ち続けて昇り続けて

(生きる姿勢を変えたのはいつからのこと?)

洋上で過ごす如く
 ....
ゆっくり
渦巻きながら
在るという謎に
誘うヒビキヒカリ

 人、知っているのだと
 唯、覆われ忘れられて

ヒビキヒカリ言の葉舞う
想起の方途のレッドゾーン
飛び跳ね躍るヒビキヒ ....
プラットフォーム天井から 
姿見えずゆっくり繰り返し響く
低くくぐもったイキモノの鳴き声 

ふと偶然に聴いた朝、

「ハトってこんな鳴き声だっけ?!」

想わず驚き私は隣に立つ友人に ....
一突き矢の突き刺さる、
光裂この瞬間に。

  *

無数無限に
アナタたち顔その印象、
ふっと浮かび来る 
タマシイのカタチ 
それぞれにそれぞれの

 普遍大海原の神性一滴  ....
ひだかたけし(2727)
タイトル カテゴリ Point 日付
五行歌、魂の息吹き(改訂)自由詩324/6/11 17:31
詩想、〈体・魂・霊〉自由詩3*24/6/10 17:16
雨上がりの観想(改訂)自由詩424/6/9 17:23
初夏、祝福の瞬間に自由詩4*24/6/8 16:58
病院の午睡時(改訂)ー自らの過去を想起しながら自由詩5*24/6/7 17:18
詩想、ゼロ地点自由詩6*24/6/6 19:29
詩想◯自己諦念、五行歌借り・『死にゆく者へ』敷衍(改訂)自由詩4*24/6/5 21:36
死にゆく者へ自由詩324/6/5 17:16
五行歌、あじさい咲く遊歩道にて自由詩324/6/4 20:03
われのうた◯我のうた自由詩324/6/4 17:24
驟雨の詩想、五行歌借り自由詩324/6/3 17:28
六月日曜の雨降り(改訂)自由詩5*24/6/2 18:43
詩想・王国自由詩3*24/6/1 17:18
Gloria自由詩224/5/31 17:55
五行歌、ひとりぐらし自由詩524/5/30 20:37
ヒビキヒカリ自由詩324/5/30 17:14
五行歌、対自由詩324/5/29 17:34
雨降る街の子のうた自由詩5*24/5/28 17:02
五行歌、詩想・さすらい自由詩624/5/27 19:24
繰り返す自由詩424/5/26 17:04
呼応する世(改訂)自由詩224/5/25 17:12
音楽と私自由詩224/5/24 17:20
湧水池(改訂)自由詩224/5/23 17:18
五行歌、この朧月夜に自由詩324/5/22 19:44
意志ト勇気のうた自由詩5*24/5/22 16:47
五行歌、空無の向こうを自由詩224/5/21 19:16
この川のほとりで(新訂)自由詩424/5/20 17:01
ヒビキヒカリ自我自由詩224/5/19 17:55
キズキのうた自由詩624/5/19 16:45
光裂この瞬間に自由詩224/5/17 17:42

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