もうすぐみんな帰ってくる、わかる、予感よりもすこし確実な、のはなんていうんだろう?お湯をわかさなくてはと思う、べつに、いつもいつもそれをしてはいるけど、しなくては。脳が砂利を噛む音、まえに面白かっ ....
孤独になじむから、すこし壊れかけているような古い町が好きだ。
その古い町の小さな裏通りに子どもの死体一つ入れられるほどの大きさの水槽があった。緑色の藻が内側のガラスに張り付いていてよく見えない。 ....
夏がきましたよ。蝉!(叫ぶむすめ)。
都立高校の窓から吹奏楽の演奏が落ちてくる。七月盆が終わって、売れ残った竜胆と蓮の葉。
水をはじいて光を跳ね返すような色の濃い夏の花たち。一年半とすこし働い ....
周辺の木々が溶け込んでいるせいで、夜の闇は微かなグラデーションを描いていた。かつては堅牢だっただろう鉄の門は、血を被ったみたいに赤く錆びて、左側は門柱に繋がる可動部分のところから壊れて落ちていた ....
エイヴォン川のグレイリング達のことを想うと抑えきれなくなって、私は竹竿を手に取った。フランク・ソーヤーは嫌っていたが、私は彼女たちの妖美な姿に骨抜きになっていた。
いつかバイカモ達が茂る川辺に立 ....
若い夫婦。若い父親と若い母親。
夜中に子供が泣きだした。二人共に睡眠を無理矢理むしり取られた。
寝床から起き出したのは母親の方だ。
明かりをつけるとベビーベッドの上で泣いている我が子の側に行った ....
気まぐれにオカリナを吹く
郊外にある運転免許証センターの駐車場で
これが最後だという妻の免許更新の日だった
ペーパードライバーの妻は
当然、無事故無違反だから
更新は二時間ほどで終わる
....
なぜ私が現代詩というものにたいして拒否反応があったのだろうと考えるとき、長い間、私という小さな視座から見える世界が、ある意味ではとても単純な世界だったことに由来することに気づいた。
生きるか死ぬ ....
私に起こった、「平川綾真智氏に心理の手法で加害される」という件、一応の解決をみました。
まず、弁護士さんに何件かあたったのですが、事例がないということで引き受けていただけませんでした。
ただ、 ....
わたしのなかに何が入っているか、まだわからないんだよ。
くまと、街(コンクリートとビル)、たばこ(とたばこの煙)、「いくつかの」、と、「あらゆる」。
出たり入ったりして去っていく人びとと花たち ....
入道雲が街を洗う準備に追い立てられている頃、彼女は無言でテーブルに向かった。まるで決められていたように奥のテーブルにまっすぐ向かうと、パーテーション代わりのプランターを背にして座った。後からわかったこ ....
私たちは際限なく強欲になり、最早物ごとが動く前にそれを感じようとさえする。
体を動かさずに、心だけ震わせたいと思うのだ。皮膚がものすごく厚くなってしまったから。
ちぐはぐな存在をしてかけ離れて ....
妻がパートを始めた。新婚生活も落ち着いてきて、専業主婦は若干暇なようだから、パートの面接に応募したら合格したのだ。平日半日勤務、年収80万円程度のパートであり、私の扶養に入ることとなる。
妻がパ ....
{引用=(――さて、今此処にお見せするのは、「私が不眠に襲われる時、それは必ず夢を見ている時なのだ」という独特な名言で知られた或る人物の、長らく存在しないとされてきた仮構日記のうち、奇跡的に残存してい ....
よい夢をみたような気がするけれど、おもいだせない。そんなのなかったのかもしれない。
長くした髪の毛を切って二月、梅雨空にうなじがすうすうする。くらい部屋に花を飾る、捨てる、かざる。
ぶつ切りの ....
複雑性PTSDという病気と、メンタルハラスメントにあってからの再発と回復を、ただ淡々と、いまその症状に苦しむかた、それからいわゆる健常者のかたにも届くような書き方で書いてみたいと思っている。
想 ....
月の光の中では
命が停まる
箱を持った男が一人
長いすに腰掛けている
男は僕にプラグを貸して
ほしいという
ちょうど予備バッテリーを
持っていたので
「これどうぞ」
と手渡すと
....
小伝馬町の地下鉄を出て通り沿いに北に向かう。5分程行った所
に行きつけの喫茶店があった。広い客席が地下1階にあって、カッ
プを片手に階段を降りて行くと珈琲の香りと焼菓子の甘い香りがし
た。なに ....
くもたちが、だんだん固くなってきた。いつのまにそんなに伸びたんだろう?っていう草木や花。空腹に甘いパンを齧れば、とたんに胸がつかえて進めない。
(満員電車を乗り継いで花を切りに行く。)
泣 ....
数年前に家のベランダから長男と一緒に、正体不明の飛行物体、いわゆるUFOらしきものを見て喜んだことがあるのだが(パチンコ玉のようなものがスーと横に移動したり、突然いなくなってしばらくして全く別のところ ....
死のうと思ったとき不思議な感動が身体を包むときがある。僕は誉められた人間ではなく、悪いこともいっぱいしてきたのに、全てが、許されてしまうような。その感動が欲しくて、僕はときどき何もかもを捨てて、死の ....
人間は、先入観があると、目の前に何かがあっても認識できないことがある。たとえば、何か探し物をしている時、その物があまりにも自分の記憶している形状や色と違っていたり、予想外の場所に置いてあったりすると、 ....
私は既婚者であり、妻と二人の家庭を持っている。結婚して同棲を始めたのが昨年であるが、いざ家庭を持ってみるといろんな意味で自分の生活が変わってきたことに気づく。
まず、独身のとき、私は週に一回片道 ....
いいですか、必ずはいかいいえで答えてください。
「はい」
よくできました。あなたは背中にやけどがありますね。
「はい」
やけどの原因はなにかの事故ですか。
「いいえ」
事件?
「はい」
....
平川氏との接触前、私は最低限の抗うつ剤一錠で過ごしていた。
いまは、約二十錠に増えている。
現実生活にも支障をきたしていた状態が一カ月ほどほどあったろうか。
「えっ 痴情のもつれで私 ....
リア充は詩が書けない。これは最近強く実感していることだ。正確に言うと、文章を書けなくはないが研ぎ澄まされた詩的表現を思いついている余裕がない。詩を書くために何よりも必要なのが孤独で静かな時間なのであ ....
丸の内の商業施設KITTEにはインターメディアテク(以下、IMT)というミュージアムが入っていて、東大所蔵の蒐集品を無料で見ることができる。一階から六階まで吹き抜けになっているKITTEの建物。その ....
窓ガラス越しに店内を見渡す。レジ奥に立つ人物を見て一目で社
長だと分かった。懐かしさで思わず声が上がる。声を掛けるかどう
かで迷う。30年である、こちらの思い入れとは別に果たして分か
ってもら ....
人間の欲望にはきりがない、とはよく言われることで、実際そのようなことは世の中に溢れている。
では、なぜそうなるのかというと―「無」を物質で満たすことはできないということ。話を進めるため端的に、人間の ....
ホームページを作っている。
なぁにいまさらとも思うけれど、
ジオシティーズで公開していたけれど、
お祓いページにされてしまったので、
一からつくり直している。
ワンページ方式とかいうやつ ....
散文(批評随筆小説等)
タイトル
投稿者
Point
日付
メモ(interactive)
はるな
3
19/8/2 11:05
すいそう
田中修子
7*
19/7/26 13:40
バタをごってり、うす切りトマト
はるな
6
19/7/25 20:10
月の下、ふたつの孤独
ホロウ・シカ...
0*
19/7/23 22:20
再び巻き始めた釣意
北村 守通
2
19/7/14 14:00
夜中に我が子が泣きだした
こたきひろし
1
19/7/14 8:38
オカリナを吹く
たま
4*
19/7/11 10:40
身辺雑記と、詩について思うこと
田中修子
7
19/7/10 9:38
ツイッターからの転載に加筆、平川綾真智氏に対する私自身の解決
〃
3*
19/7/5 16:46
くまとゼリーのこと
[group]
はるな
2
19/7/5 10:36
入道雲が立ち去る頃
北村 守通
1*
19/6/27 11:52
メモ
はるな
2
19/6/23 5:48
妻のパート
葉leaf
1
19/6/22 14:14
『架空日記抄』
ハァモニィベ...
1*
19/6/14 4:52
よい夢(メモ)
はるな
4
19/6/11 7:35
複雑性PTSDという病、メンタルハラスメントにあってからの再 ...
田中修子
13+*
19/6/10 18:13
ハコのナカ
ナンモナイデ...
3*
19/6/4 13:52
珈琲の香り / 喫茶店の地下1Fは不思議な洞窟のようで
beebee
3
19/6/3 18:08
ささくれ
はるな
3
19/6/3 16:20
母、UFOと接近遭遇す!
マサヒロK
1
19/6/1 0:24
生きてきたこと:Part 2.1
由比良 倖
4*
19/5/27 5:24
エイリアン?を見た
マサヒロK
1
19/5/26 23:44
家庭について
葉leaf
0
19/5/25 8:55
ウソ発見器
ああああ
1
19/5/24 23:17
痴情のもつれじゃありません 平川某氏と私のあいだに起こったこ ...
田中修子
4*
19/5/17 17:50
リア充は詩が書けない
葉leaf
2
19/5/17 5:36
壁を這うワニ/即興ゴルコンダ(仮)投票対象外
こうだたけみ
1*
19/5/15 21:10
懐かしい笑顔に
beebee
1
19/5/14 18:49
「人間の欲望にはきりがない」を理屈で論じる
マサヒロK
1
19/5/11 8:29
コンナンツクッテマンネン・・・
ナンモナイデ...
1*
19/5/10 21:24
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【散文(批評随筆小説等)】
散文詩は禁止。
散文詩は自由詩のカテゴリへ。
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