めっちゃ歩いていた。東京まで30㎞だった。帰船時刻までに帰れる可能性は皆無だった。自分が間違いなくあらゆる点で自分らしいということに得心がいっていた。野良猫の匂いのする文章が書けると思った。詩になると ....  二十代の後半に、私は転職した。
 外資系損害保険会社のセールスマンから、旅行代理店の添乗員に鞍替えしたのである。しかしそれは、積極的な転職ではなかった。セールスの仕事で思うように客が取れず、コミッ ....
{引用=
フロベールのボヴァリー夫人のように、本を読みすぎて、実生活もまた作り物だ――あるいは冗談、作り話、嘘だ――と信じてしまう人物も現れる。十九世紀においては、才能ある多くの人間が自殺を遂げたが ....
おれはD2、ケーヨーデイツーに行く途中でこの文章をかいている。(頭のなかで書いている。)D2は家から1キロ?くらい離れたところにあるホームセンターだ。チェーン店で知っているひとも多いと思う

D2 ....
 「アベ政治を許さない」ってそもそも日本語がおかしい、と思う。
 アベ政治ってなんなのだ。安倍首相個人のことなのか。政策のことなのか。自民党全体のことのなのか。それとも今回の強行採決を指すのか。
 ....
 詩もまたコミュニケーションの一種である。確かに作者の意図が読者に正確に伝わらないこともあるだろうし、そもそも作者は伝達を意図していないかもしれない。だが、詩を書く者がいて、読む者がいる。 .... 男の手を美しいと思った。
私より一回り太い指と丸に近い爪。黄みの強い鮮やかな肌色。烏龍茶の入ったジョッキを掴むのを見ながら、男がその手で自身の性器を包むところを想像する。黒い前髪が左目にかかるのを、 ....
「やっ、何でアボカドッ!」

どんぶらこどんぶらこ、
上流から流れてきたアボカドに、
おばあさんは洗濯中のおじいさんの褌を落として、思わず叫びました。大きな、大きなアボカドが流れて来たのです。 ....
寝ればすべてがよくなってしまって、いつの間にか荷物の置場がなくなっているから、いつも夜が明けてしまう前に、済ませておかないといけないことがたくさん、たくさん朝に有り余る。


仕事に行って朝いち ....
揺れる車中で、一瞬だけ眠ったような気がした。酒も女もしばらくこらえて、不眠症気味だ。今日の仕事を終えたら、解禁といきたいところだが・・。
定員のセダンの不自由さから逃げたい気持ちもあった。大の男が、 ....
SOSの言葉はもはや、何の意味もなさない。誰も最初から、君を助けてはくれないのだ。僕は何かを奪われそうになったら、その銃口を向け、引鉄をひくしかないのだろう。
僕は何度もSOSを発信した。
そ ....
覚えているいくつかのことよりも、覚えていない膨大な時間たちがわたしの多くを形作っているということはわたしを強くする。世界は途方もなく広大で無意味に美しく、その無意味さは何よりも尊い、果てのない尊さ ....  なぜか通夜や葬式に雨が降っていることが多かった。
 人が死ぬということ、世界のどこかで雨が降るということは、あっけないくらいあたりまえのこと。けれど自分にとってゆかりのある人の死は、雨があがったあ ....
どうしたって女のだから肌をしめつけて日陰を歩きたい。という思惑とはべつに梅雨を無視して日差しは降り注ぐし、あっという間に色褪せる紫陽花にはぞっとさせられる。それは美しさであって、自分ではないというのに .... 半月だか一月だかあるいはそれよりも長いのか泣いて暮していると花は季節をわたっている。咲くばかりであった紫陽花も色あせるどころか朽ちかけているじゃないか。雨の日は靴をはかずに濡れている地面を高層から .... アインは白い階段を上り続けていました。薄い灰色をした大きな鯨の死骸が、胸鰭を反らせながら身に纏った細かな塵を月明かりにキラキラとさせ、ゆっくりと水底に沈むように風も立てず落ちてゆきました。大きな優しい .... 六月某日、高知市内某所…

ホロウ・シカエルボクはすでに席についていた。約束の時間を少し過ぎてやってくる烏合路上。








烏合「やあ。」ホロ ....
 それは男にとって突然のことだった。ある日男はいつものように取引先に向かうために横断歩道を渡っていた。そしてそれは突如目の前に出現したのだ。真っ黒で、何の金属でできているかわからないが、御影石のような .... 人が奥歯を噛み締める時はどういう時だろう。
何か重いものを持つ時とか、野球でバットを振る時とか、一瞬に自分のありたけの力を込める時とか。
もしくは、口に出来ないような怒りに対して耐えるほかない時と ....
20代の頃、10年間すごく仲がいい(と思っていた)友人に音信不通になられて以来(年賀状が宛先不明で返ってきて、電話も不通)友人というものへのほんわかした気持ちがなくなってしまいました。
すごく仲がい ....
友人から興味深い話を聞いた

音楽にも創作にも言えたことだけど、物を作る際、何かの真似をしたがる。
真似をした結果、原作か真似した側どちらかが廃れる。らしい

勿論原作とは、文章に限らず音楽 ....
 疋田龍乃介の作品を読んでいると、使われている単語の意味が攻撃的だったり、構文が逸脱的だったりして、漠然と「暴力的である」と感じる。ところで、疋田の詩の暴力性とは実際どのようなものだろうか。それは意味 .... その頃『世界に一つだけの花』という曲が流行した。
��1にならなくてもいい
  もともと特別な only ONE�

 それはそれでいいだろう。 ....
                     150530

今晩、8時半頃、ベートーベンの交響曲をかなり音量を上げて聞きながら、メールチェックなどしていたら、部屋の隅から何か音がした、なんでだろうと ....
咲き誇るということばにふさわしく、早すぎる夏日を仰いで薔薇が咲いている。
あちらにもこちらにもまっ赤だとかまっ白の花びらをひらいて、でもわたしの好きなのは白から甘いオレンジ色へ溶けていくような色 ....
五反田にティーンスピリットくんがいました。
ティーンスピリットくんの回りは
いつも閑散としていてひとっこひとりいませんでした。
「何故僕の側には誰もいないの?」
ティーンスピリットくんはMrs ....
?作品力=5点 ?余韻力=3点 ?再鑑賞魅力=2点(?には鑑賞後に歓談を誘発する力があるか、?には保存価値があるかも考慮)
総合的な印象として0.5ポイント加えるか否かを基準として+、−を付加。  ....
妻はゆっくり狂い始めた。階下から甲高い声で私を呼ぶのだ。
「アナタァー」 
また始まる、始まってしまった。

開け放たれた窓から、花冷えの寒気がなだれ込み、投げ出された掃除機の横で、妻は床の上 ....
                    150522


表題を見て思い出した
小学生の頃、一度だけ、傘を持って迎えに来てもらったことがある。
当時は、雨傘も貴重品、一家全員自分の傘なんて持 ....
それでもゆく。間違いながらでもゆく。

ほかに行き場はないのだから。
散文(批評随筆小説等)
タイトル 投稿者 Point 日付
徒歩dopp3*15/7/22 20:32
流転MOJO115/7/22 12:45
似た石探しりゅうさん0*15/7/22 11:34
みんなへWasabi...415/7/20 20:24
「アベ政治を許さない」ってそもそも日本語がおかしい亜樹115/7/19 10:58
白鳥央堂詩集『晴れる空よりもうつくしいもの』について葉leaf215/7/19 10:10
フェティッシュかや215/7/15 23:01
アボ太郎もり1*15/7/13 6:45
きよくて立派でどうでもいいユッカ415/7/11 0:17
その夜の仕事もり1*15/7/10 6:44
普通の愛2*15/7/10 3:40
367はるな115/7/5 23:56
夜更けの紙相撲・今日もどこかで雨が降る[group]そらの珊瑚615/7/3 14:04
はるな215/6/29 22:54
なめらかな小石215/6/22 0:25
アイン、ヨナ、リクト幻想dopp115/6/16 11:54
片付けたっておもちゃ箱の中はグチャグチャ ― ホロウ・シカエ ...ホロウ・シカ...1*15/6/12 23:50
黒円(小説)115/6/11 21:43
夜更けの紙相撲・6月4日むしば予防ディそらの珊瑚10*15/6/11 16:37
遠くから幸せをふるる3*15/6/10 11:53
創作と廃れ斎藤 九015/6/8 23:34
疋田龍乃介詩集『歯車VS丙午』について葉leaf215/6/8 4:18
ロクデナシ為平 澪3*15/6/4 22:48
マグニチュード8.5あおば4*15/6/3 0:05
ばらのこと2[group]はるな115/5/27 21:15
童話「友だち」花形新次015/5/27 18:38
2015鑑賞映画採点及びひとことふたこと⑩〈5/16〜5/2 ...平瀬たかのり1*15/5/26 22:46
蓑虫島中 充1*15/5/26 18:54
雨の日のお迎えあおば4*15/5/23 9:59
さびしい道をゆく裃左右之介015/5/21 12:37

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