隣のおねえさんいつもフランスのにおい
屑篭の唇太陽にも濡れ
出世して消しゴム係補佐になる
見たことも無いのにやはり遺失物
空っぽな時もドキドキする器官
....
十字路滴るほど赤く頭上に滴ってくる
壁に乗って花の柱を見上げている
みずうみとまぶた重なり合うまどろみ
虫の音に噛みしめられて向く左
逃げ来た豚立ち上がり我を干すかの回想
....
どこまでも巨大な川の字の一画
火を隔つ窓に照らされ痣を見る
屋根に垂れて足りるインクあと西に沈む
弾いている鍵盤に指輪置く婦人
書は棚に慄然と収まり雷雨
骨を糸で吊し・持 ....
電気をつけて
ぶっ倒れるまで
起きている
缶詰は
ラベルがない方が
うまそうだ
ねえ、スライ
ファミリーアフェアって
どういう意味?
蝉時雨 揺らぐ残像 夏の余韻
雨止んで 水溜り越しに 映る空
花吹雪 別れの言葉は また会おう
夕間暮れ 川沿いの道に 影二つ
満月に 遠く離れた 君思う
夏祭り 花火と ....
警官に職務について質問する
駅員になったが台風の身代わり
また
「会えない」のメールを
削除できずに
頭蓋骨
閉じ込められた
ピンクの本体
My name
何を示して
呼ばれる記号?
自己中心
隣の心へ
無限マラソン
あなた誰?
....
善と悪
足して2で割る
余り…人
幸不幸
計る物差し
手の平サイズ
犬猿の
仲より酷い
無関心
YesNo
中間知らぬ
英語 ....
頬を伝うスペードの影月光浴びて
滝のそばで膨らむぬいぐるみの静けさ
想像上入り組んでいる鯨は筒
生まれ変わる前に貸した三輪車でやって来た
髪を外に垂らす日の夜の長い髪
船 ....
縮めた手
ゆるりと解き
産声を
始まりの
鐘鳴り響く
左胸
Startline
越えたら死ぬまで
進むのみ
閉じた世界
こじ開けて来た
胎児さえ
....
皮膚を刺す
千個の滴(しずく)
唇噛んで
すぐ頭上
黒雲覆い
湿らす瞳
雲間など
世界の何処にも
無いかのような
陽が陰り
モノクロームの
世界に触れ ....
からからと
空の中身に
心が鳴いて
ビックバン
原初の宇宙で
揺れた空(くう)
「何もない」
嘆く暇なら
あるんだね
志
持たぬ ....
神のみぞ
知るこの世界
独占禁止
右の頬
打たれて左の
拳出す
神様を
信ずる前に
すべき事
救われる
「巣食われる」の
間 ....
追われると 逃げるか冷める 恋心
ぎゅっとして 慰められるのは 男だけ
卒業式 嫌いな女に ビンタした
10代で 干物女の 最前線
センター街 行きかうギャル男に 殺意わく ....
see me!see me!
僕を見て
僕を見て
中心に
座して根をはる
ナルチシズム
Identity
殺して生きる
マゾヒスト
....
愚者の唄
己が小心
奮わせた声
変えられぬ
視野狭窄の
人生観
塵芥(ちりあくた)
拾い集めて
意味を組む
ソクラテス
唱えた ....
三言に
二言「眠い」
朝ぼらけ
磨き粉と
洗顔料を
取り違え
あと5分
スヌーズ機能は
脳内に
ウィダーイン
飲むも5秒後
ベットイン
....
削ぎ落とす
等価交換
犠牲の羊
人一人
散らず成る業
一つきり
鋭(えい)は折れ
鈍(どん)は物事
貫けず
針と糸
時代を築く
二極の人種
....
蝉の声
花火とともに
消える声
何回も聞き返されてしゃべれない
馴れ合いでニコニコマーク苦笑い
意志投げて
波紋たゆたう
愉しき世界
スローイング
足を揃えて
背筋伸ばして
咎人よ
塞の河原で
遺志を積め
死の水面(みなも) ....
Silent
羊の群と
青い檻
(とてもとても静か。地球という檻に捕らわれた、羊のように大人しい人の群れ)
「明日」の意味
地球が一度
回るだけ?
(なにもしなけりゃ、意味なんて虚ろ ....
褪せぬ赤
通うぬくもり
繋ぐ糸
降り積もる
言の葉燃ゆる
午前零時
夢語り
遮る醜き
独占欲
毎夜ごと
織り上げていく
いつかの景色
夏の朝 ....
これでもか 笑えるめーる 君にそーしん
眼鏡の水滴外して見るぼやけて星空
雨に青い花畑は誰かの記憶
まろき我が妻は蛙の父の目だ
遅れて来る 古くさびれた息 谷溶け
鍵穴に最後の留守を告げてゆく
フラスコから身を ....
ウォーキング石仏いちいち撫でている
どこへ行こうが地球ばかりさ笑え
あからんの間で何人でも殺す
虫の音が なのでテレビをつけている
ひろしまと書いたがコンビニと ....
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【川柳】17音律「5.7.5」を基本とした川柳作品のみ受け付けます。川柳批評は散文のカテゴリへ。
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