氷河の飢えに近寄り呼吸差し上げる

火事近隣に何らかの予感ボタンを袋に

車内から傘を差す子ら笑いつもげつ

ふと硬い光にぶつかる朝を見上げる

山小屋をダンサー過酸化して踊る

 ....
言い訳は「ほんとうのわたし」がします 来賓は枝を内蔵したカナリア

倒れた門の影が立って入口

電報打つ行方不明者の虚ろなバリトン

雪塊囲む石 消えゆく 一時間毎に

無心の蔓の侵入百年間許す

ペガサスの腹筋白く雲 ....
1.君と見る
    涙で濡らす
        映画館

        1999年9月作

2.熊の手の
   小梅ちゃん上げ
        凌ぐ夜

        199 ....
1.テニスして
    初々しいが
         よろけたり

         1998年11月作

2.テニスして
    走り汗ばみ
         敗戦か

     ....
1.話しすぎ
   電車に遅れ
      遅刻した

       1998年11月作

2.狭い道
    とばす車を
         正気かと

       1999年1 ....
この街を見上げるいつかを歩いている

夕焼けを毛布に焼き付けて夜の火

ハンカチ横切る誰かの頭上を傘で愛す

全ての弦こともなげに切れ黒い目のヴァイオリニスト

星雲を気配として佇む地 ....
カラーテレビに色とりどりの濾過映る

策尽きて月待つ村の異様な過疎

逆さまの鉄塔の中を渦巻く石油

墓殴る顔の形に変わるまで

二階から鉤爪と少女の嗚咽

前頭葉にアルミ箔貼られ ....
綿眺めて暮らす明くる日も明くる日も朧

不慮の隣人また白黒に配信され

キリツキリツと鳥が鳴き針だらけの天井

米量る音血の減る音が手をつたう

動力装置をちぎる人形たましい見えて
 ....
君想う

僕の心に

光さす
からっぽの川に背中と角が見え

致死量の置き絵またの名を個展

扇子に隠れる微笑と極北の流刑地

痩せ細る身で貫く廊下のスープ冷える

見たことあるよこの火事このあと親が死ぬんだ

 ....
土砂と分かつ孤独をヘリが迎えにくる

雪に焼かれて木々まっ白に背骨

業に似て四ツ首・三脚・胸に目ひらく

あとは原子炉までずっと下り坂

今日は石碑が北にあるから日影はないです

 ....
祖母はオレンジの光五つ隠し子守唄

昆虫の手足やわらかくかくかみなり

窓に映った雲にさらに窓が映りまたね

逆光に蠢く老人らのゲートボール

なくなるまで月から灰が降り続ける

 ....
流れる雲
 {ルビ生命=いのち}と重ね
  涙する
心臓の音が滞空時間を刻む

私園の片隅から色とりどりの風船湧く

にまいばのあいだとおってかえって、風

疲れて電極みたいってことを壊して伝える

飴煮えて逃げる兄弟のつめたい息

 ....
酒呑んで見よ!なだらかに腹の出る



真面目すぎ優しさのない体重計



「わたしにはあなたしかいない」馬鹿が見る



自分から自分を取れば残る馬鹿
 ....
くすむ孤児院の支柱誰かである時間

鉄吹雪やんでくれ動悸がとまらない

かんむり授かる牙 まみどりからやりなおし

目が冴えて月光よりも静かな猿

もう末代本能寺から髪の傷み

草 ....
音も無く 零れた涙が 身に浸みる

意味も無く 泣いてた日々が 懐かしい

水が無い 乾いた土地に 祝福を

金集め 遊ぶ政府に 制裁を
暗澹と試掘し立役者の前で

砕かれてむらさき

打ち寄せる波予感して震える花

牧師殺しても殺しても白い態残る

人格得て同義語と化す口と靴

布背負う重さ服もその一枚に数え

 ....
求められ



イヤよイヤイヤ



やめちゃイヤ
こころのない ごめんなさいを あなたにあげる 音階の一部が透明な小石

古代から引いてきた糸ついに張る

網の庭の下に住む 髪の毛は木の根

バター溶け出し箱に終わりゆく徘徊

ある標高の白い雲から白い服

殺意が液体になり家 ....
静けさに染まる長月虫の声 父親が午後に死んでも腹は減る


眠くても胃が痛くても腹は減る


かゆくてもぶつぶつ出ても腹は減る


もどき詩が詩のふりしても腹は減る


鳴り止まぬ洞のむなし ....
 
 
        生
        き
     デ  の
     パ  び
     チ  て
     カ
     ベ
  お  ン
  ち  チ
  あ  で
 ....
頑張れと背中押される風の中 夕立に打たれ隠した涙川 自動車の排気吸い込み空重く 船舶ぶち抜いた後のしめやかな横断歩道

どの春も列挙したくて生き長らえる

熱波による死者そのまま海を渡る

高射砲以外はロンドンで靴を買いました

血の繋がりも連絡先もないパーティー ....
泣いてくれてる 雨がわたしのかわりに



立ち尽くす さよならを雨に消されて  



突然の抱擁に雨をも忘れた あの日



虚空からしたたる涙を 口に含んでみる


 ....
川柳
タイトル 投稿者 Point 日付
重い石黒川排除 (...306/12/24 2:12
言い訳渦巻二三五506/12/19 12:24
トゥオ黒川排除 (...506/12/14 5:44
川柳(3)ペポパンプ3*06/12/8 12:04
川柳(2)4*06/12/6 13:51
川柳(1)4*06/12/4 15:42
アンパールルーム黒川排除 (...706/12/4 5:32
ピシャウ606/11/26 1:38
脳裏痛606/11/19 16:50
Direct...4*06/11/14 4:11
ドーター・グレイプ・ゴー・ラウンド黒川排除 (...706/11/12 20:41
液全体706/11/4 6:35
汚染種八百306/10/26 1:18
粕身鳥106/10/22 22:50
アルカディック・アルカディアリア黒川排除 (...806/10/19 13:14
ノート(朝・昼・酒)木立 悟3*06/10/18 16:22
ではにごる黒川排除 (...406/10/7 6:37
泣く緋新1*06/10/5 20:44
物影婦人黒川排除 (...606/9/30 8:45
イヤよイヤよもむむ2+06/9/26 0:49
からあげ汰介4*06/9/25 7:33
ジプシー(ルー)黒川排除 (...1006/9/24 2:07
川柳6姉山右京106/9/20 23:51
腹は減る木立 悟606/9/19 20:56
『ザ・バーゲン』橘のの006/9/19 12:42
川柳5姉山右京006/9/18 18:17
川柳4106/9/17 20:41
川柳3006/9/17 17:36
ジェネシー黒川排除 (...106/9/17 2:04
松嶋慶子3*06/9/17 0:37

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【川柳】17音律「5.7.5」を基本とした川柳作品のみ受け付けます。川柳批評は散文のカテゴリへ。
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