哀しみの法則なんて大嫌い
悪夢でもここにいる人僕の妻
バーゲン会場彼女の汗の美しさ
命懸けの恋も今では金次第
給料日嫁のまゆ毛が吊り上がり
ラブレター書き間違えたとまだ言 ....
たまの休みに猫と相撲をとる自由
恐竜も出演前の薄化粧
リアリティ短歌の巨匠におしえられ
猫じゃらし遊んで暮らす迷い人
不可解を不可解にする朝メール
蠅が飛びふと習性で追い ....
パチンコでAKBの名を覚え
恋心
夕暮れ
雲は
血が滲む
恥かしや 後で見つかる 誤字脱字
本になり 修正できず 涙の日
またやった 読みなおしても 見つからず
占いを信じていない占い師
にわか雨陸橋下は人だかり
性欲がお縄を頂戴するレベル
寝言では国家機密をペラペラと
ジュース買い十円玉が二十枚
責任とってあたしをお嫁にもらってよ
こんどは男と女になってみましょうか?
どうせ恋愛も結婚もあきらめていたから
男運がわるいっていつも言われてた
いいの一時でもあたしを必要 ....
いつ見ても芙蓉の花は綺麗だな
余裕出て草花よく見癒されて
山茶花やいづれが椿寒椿
政争を清掃したい総選挙
いっそのこと水曜どうでしょうを党名に
迷走を瞑想している居眠り議員
お互いを先生と呼ぶ別世界
復興の名前に隠れ無駄遣い
国の首締めても官僚生きてゆ ....
旅立ちの原点そっと触れる爪先
手のひらに残ったものをかぞえる秋
虹のこびと遠く笑ってさかだちしてる
年月の更けゆく日々に聴くラフマニノフ
宇宙翔けるもの星座のしずく夜に流れ
....
帰り道イヤホンつけて音ハズレ
見るたびにヒノキとサワラの葉の裏を
ここでまた信用一つ無くしたり
鳴っている時の谷間に銀の風鈴
指とゆびはかった遠さに秋深まる
いまだって氷河時代とナウマン象
秋待たず逝った母の置手紙
自由という名の束縛それが恋
テクノポリス独り歩くて ....
にわか雨待つ軒下にいっしょのこおろぎ
銭湯のコーヒー牛乳遠いなつそして母
小さな手つないだ先の忘れていた秋
あくびして見上げたそらのわたぼうし
変化するじぶんにつかれてハーブテ ....
アケビはね開けてびっくり玉手箱
いつの世も男と女振り振られ
生きてこそ夢や希望が欲しいんだ
浅漬けのみずみずしさに添えた愛
藍色のなすの深みに更ける夜
やさしい夜芋焼酎に月映る
月わたりゆずの香りの君が居て
君知らず白菜のしろのしたたかさ
米麹べったら漬けとなじ ....
午後の床 殺意にも似た日焼あと
濡れた戸をひらいて閉じて行き止まり
食べかけの歯型ごと熟れ黄ばみゆく
トウカエデ本当に密取れるかな
今畜生と思いながらも正すひげにゃ
生い立ちを考えずともいまだって野良だにゃあ
魚なんて人間が決めた好物だわさ
本当の猫のゆめをみたいよる
ブロック塀も少なくなって歩きづらいにゃ ....
女とは本音語らず難解だ
窮地にて困って助け真の友
5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45
【川柳】17音律「5.7.5」を基本とした川柳作品のみ受け付けます。川柳批評は散文のカテゴリへ。
0.12sec.