晩秋に枝葉は濡れて
四季に添う人の孤愁
夏に塞げば他人事の
幾多数多の決まり事
蛍火を供と散りし君
オムライスにパセリが匂う
あかい
甘い
すっぱい
でも耳がある
かわいい
ニャーオ
ゴロゴロ
でも
美味しそう
ねこ
食べちゃった
約束の日の天気予報は雨。
神様、お願い。
雨、雪に変われ!
雲かあ
あれは水か
おなじかたちなんて
あるのかなあ
秋空に昼霞みがかかっていた
肉の自由を嗅いでいた
埃は乾いて湿っていた
秋空に昼霞みがかかっていた
雲かあ
あれは水か
お ....
秋
秋をつくる
ほんとうの色に
もみじ
いろんな絵
木々に
空に
地面に
宇宙に
慣性の法則に
緑がぬけて
ほんとうの色に
色はその色を跳ね返した光
跳ね返す意味?
も ....
「仮面って、 外すこと出来る?」
そう言ったわたしに、
「出来るさ。
その代わり、別の仮面を 被ることになるけどね」
あの日、あなたはそう言ったね。
....
生きづらさ
なんでこんなこと考える
スマイル
幸せを考えるなんて
現状否定みたいなもんだから
ほんとうのぼくを
ゆっくりと解き放とう
ガンダーラガンダーラ
デイセーイトワズインイーン ....
缶蹴の缶残されて暮早し
世の中の 大抵の不幸は知らないことから 始まる。
誰かの携帯の音かと思えたが違うようだ。着信は無い
すずむしの声だったようだ
山深くにある この集落の中心には 無数のシデの木が群生している
....
その女性(ひと)は海をみていた。
海峡のコンクリート階段の端にひとり
白いフードベストの背を伸ばし
身じろぎもせず。
子供たちが何人か
近くで騒ぎはじめたが
ちらりと見たきり関心を示さず
海を見てい ....
屋根のうえで電話した
南の黒い風に吹かれてた
僕はあの頃小説を書いていた
吐き出す言葉はそこだけに注いでいた
僕はそういう道を歩いていた
みんな生きているか
ネットのニュースに人の影
....
月は誤解されている
それは都市伝説だ
ふしぎなひかりが粉のよう
テロリストたちが年老いる
テレビのなかのメンタリスト
誘導してゆく誘導されてゆく
小さなガッツポーズ ....
防犯カメラが僕を探している
僕の人生を生きなおしている
振り向くと
わざとらしく腕時計を見やるやつがいる
さっきビルに入ったときすりかわったやつだ
わざとらしく電話してるやつが通り過ぎていっ ....
【たまきはる】
珠さんが きはりましたのや
珠のような肌のお方でしてな
おおけな光の珠のようでしたな
魂というものに あたたかみというのが
あるのでしたら きっと夕日のよう ....
厭だ。平行線なんて
人の話を聞こうともしないなら
まじりあうことも無い
プラスマイナス零なので
今の私は あなたは かなたまで土だ
わすれてしまった きよらかなものが
私の あなたの ....
これだけ飲んで
これだけ腹を割って
笑えているのだから
明日は明日の風が吹く
野生を奪われずに行きたいね
くすっ
と いたずらに笑う
秋が好き
秋の湿りをおびていた
中央特快東京発
車内はしょんべんの匂いがした
ほこりとガムとしょんべんの匂い
御茶ノ水で総武線に乗り換えた
そして飯田橋に入ってゆく
歩道 ....
風邪をひいたら
寝るしかないや
死ぬのがこわかったら
胸に手をおくしかないや
そうやって愛おしむしかないや
晴れた日の西の空が
不安だらけのこの地球に
美しい夕暮れをおく
風邪をひ ....
そらが ぬけて
やまが 切り取られたかのように くっきり
やまぎわの空はしろく 天頂は限りがない
あきいろの あかねは
だ円のつぶらな目で ぬけたそらをみている
なんて ....
月がみえなかった
ぼくは淋しかった
だれか助けてくれ
夜空にはほんとは
星がたくさんいる
新幹線で夜をゆく
月がみえなかった
宇宙はなんのためにあるのか
にんげんのためでないような
....
少女は
朝が嫌い
目を覚ますと
いつも
知らない町に
置きざりにされた
気持ちになるから
少女は
朝日が嫌い
朝日は
いつも
こんなにも
世界を歪ま ....
横丁の角を
曲がると
公営住宅の
アンテナの遥か上
ライオンの
かたちした雲が
広いサバンナを
駆け抜けていた
それは
かつて、
波であり、雨であり、
きみであり、ぼくであった、
青い黎明の影に涼しく揺れる、
ひとつぶの露。
魂は、ほどけて、
空の記憶、海の記憶、大地の記憶、愛の記憶 ....
上座のない、円卓で話したいね
ぶっきらぼうや
口さがないのに頂いてしまっても
下座もない、円卓で話したいね
ひとつ意見をしただけで
100の説教を喰らわされたのだとしても
おどおどしながら ....
どっどうどどうどどうどう
どっどうどどうどどうどう
金木犀を押しのけ散らして
樹液や葉っぱのにおいする
どっどうどどうどどうどう
どっどうどどうどどうどう
雲がいろんないろして重なる
....
ゆっくりと目を閉じて 息を吸って 吐いて
イヤホンから流れるバラードに
身を委ねた僕は 背景に溶ける
僕の知る世界の矮小さに それでも潰されそうな僕は
誰もが 指差して嘲笑うんだろう
歪む視界は ....
狭い路地 すれ違う自転車
引っ掛かった鞄 尻餅をついた
睨む双眸 責め立てる 責め立てる
僕が悪い 僕が悪い?
外れたイヤホン 消えた液晶
転がる林檎 厭に生々しく
夕焼けが白く 緑の木々は ....
【あたらしい一日】
ところで
どこともなく金木犀の香りがして
新しい季節の梢で すずむしが
昨日より すこしスローな音色の 今日を謳う
ところてんしきに
としごろてきに ....
ウィーンフィルの首席チェリストやバイオリニスト四人の弦楽四重奏を生で聴いた
生はCDとは違う
生はいきなり全開ではない
柔らかく探り探りしながら
調べは厚く熱く豊かになっていった
演奏家がテ ....
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