モノを言わせたければ
いろんなモノを
見たほうがいい
綺麗じゃないモノや
馬鹿げたモノを
もっと食べさせてやれば
君の可愛い節穴だって
とてもお喋りな
武器になるかもしれない
日常はつづいてゆく
どれだけ愛しあっても
どれだけ傷つけあっても
そこに生産性をなにもさがせなくても
日常とはなんなのだろう
それは幸せに繋がっているのだろうか
倫理からはずれていたとしても
社会制度 ....
一日中
迷惑メールばっかでさ
たまに混じったメールは
ナンパされて
うっかり教えてやった相手ばっかで
最近ろくな目にあってなくてさ
知らない男とベッド入っちゃったりさ
あたしは
ずっと待っ ....
使うあてのないまま
手ごろな箱がたまっていく
何かを入れるのによさそうなので
いつも捨てずにとっておくのだが
その何かは見つからず
いつか箱のこと自体忘れてしまう
それでも実体あるもの ....
写メが欲しいと言ってきたから通勤途中のをとって何枚か送ってやった
地下鉄の階段、乗り降りの写メはぶれまくっていた
あたしも動くしみんなも動いているもんだから
蛍光灯の白いひかりがぼわっと膨らんだ ....
大河に落ちた
他愛ない葉っぱにも
一年に一度は
特別な日がやって来る
浮かんでいようが
溺れていようが
沈んでいようが
渦に巻かれていようが
おめでとう
を投げつけられたら
(できるだけ爽やかに ....
{引用=
生ける命を、一つでも、
愛でられるなら、まだ、
生きていられる、私に、
愛されてくれてありがとう。
}
小学生のころ正義帳なるものをつくった
表紙には宇宙に浮かんだ地球の絵を描いた
その絵のうえの余白に、せいぎちょう、と記した
1ページめにはまず、せいぎのるーる、五箇条を書いた
あの頃といまも考 ....
きのうの自己嫌悪が仕事をしていても
刹那刹那に貼りついていて
ひとにいつもより優しくなれていたんだ
九州一日目の夜ひとにはぐれて屋台でのんでます
きのうの自己嫌悪を受け容れるには
ホテルちかくの名 ....
唄われなかった歌があり
語られなかった愛がある
繋がれなかった情があり
結ばれなかった花がある
それでも
呼ばれなかった名前はないだろ
そうだと言って
笑ってくれよ
君はいつか僕に会えるだろう
人は意外とかんたんに
見知らぬ遠い場所までいくことができるから
僕も毎日、想っていた
父さん母さんに連れられて
テニアンやサイパンにまで
砂糖黍畑を ....
あなたが送ってくれた手紙を読みながら
まだ一度も会ったことのない
あなたの笑顔をかんがえる
そういうときの私は
太陽に向かってノーテンキに咲いている
この島のハイビスカスなのです
涙が止まらない君を
為す術もなく眺めていた
いちばん綺麗な君を
見せてくれてありがとう
涙を流し終えたら君は
見慣れた景色の中で
自由になればいい
でも
また咲きたくなったら
会おうね
き ....
あおい蕾が
春の嵐にぽきん、と折れて
公園のくずかごに捨てられている
花の命のありかがわからなくて
こわごわ抱いて家に帰る
光に翳すと
やわらぎながら
ほどけてゆく部屋
輪郭をも ....
風が
爽やかでね
陽が
あたたかでね
こんな季節だから
アイシテルくらい
言っちゃおうよ
つまらない昨日にしがみついて
幾つもの朝を見過ごしてきたから
君が咲いていることにも
まったく気づかなかったんだ
いつまでも蕾んでなんかいられない
ホヤホヤの空元気と一緒に
「いってきます」を吐い ....
# プロローグ
太陽の陽射しとご主人様の肌触り
どちらもあたたかい
ひざの上で寝たふりをする特技は
生まれついたもの
薄目をあけて見わたす庭はいつも
かがやいていて眩しい
さあそろそろ出かける時 ....
目で探りながら
手で解ったふりをする
口で汚しておいて
肩で諦め切れない
そんな浅はかで気紛れな
自分の中の振り子を
ひとときだけ止めて
佇んでみたけれど
森の深い呼吸が
耳の後ろをくすぐるから ....
黒目を搾って炭化した果汁の渋味を垂らして
滝のように濡れてゆく白い部屋を睨み
眼光の輝度を上げて透視力を発揮しろ
眼球の白に血走る毛細血管を密集させて開拓してゆく
暗室に舞い降る ....
絨毯に虹ができていた
ガラスのテーブルのせいだろう
この世はひかりで出来ている
否、この世はひかりで見えている
否、この世はひかりのようなもので出来ている
テーブルはガラスで出来ている
虹 ....
日がしろく輝いて
ひとびとに熱を伝えている
傍らの空にはさくら
それをこどもみたいに自慢げによろこび
それをおとなみたいに適度な距離でたのしみ
日がバス通りの向こうに落ちて
ひとびとから熱 ....
ここが気持ちの良い伸びやかな場所だということが
霊能のないぼくにもよくわかる
水のふくよかさが光に自由だ
土や風はじっとりとあえなく色彩へとかわり
そして私は鼻腔から生まれかわる
この地で生を受け ....
春…耳を澄ませば聞こえてくる、自然の息吹と生活の音
幸せの形…ほんの些細な心の交流
卯月の頃になると体が疼いてくる…
「早く生まれたい」
「生まれ変わりたい」と雛、雛が俺を呼んでいる
ピヨピ ....
昨日の上に
淡々と
今日を敷き詰めていく
清々しさ
今日の上に
黙々と
明日を積み上げようとする
凛々しさ
ただ
目指すことだけを
目指す
雑り気のない
まっつぐな力に
憧れてしまう
{引用=最後に}
本当は星なんて見えていなかった
ただ、そう思うことで
楽しんでいたかったんだ
そう
どんなに空虚な嘘でも
信じることでそれが扉になった
でも開くには ....
なんとも言えず素敵なお嬢さん方
夜が忘れていった
いたいけな娘逹
身分違いの憐れな男になど
目もくれないだろう
、と思っていたのに
思いがけず
目が
あってしま ....
今ならもう、誰もみてないからさ
安心して咲いてくれ
みんな毎年見てるはずなのに
忘れちまうんだとよ、お前らのこと
俺もお前だけは
忘れないよう覚えておくからさ
だから、また ....
君の心に特製ギブス
命の色を消しましょう
痛い、痛いと叫ぶなら
治るまで傍にいてあげる
真っ二つに折れた心
きっといつかは元通り
君の心に特製ギブス
流れる紅(あか) ....
情事のあと
ホテルを出て町をぶらつきたかった
春の夜風がよくなぶってくれている
高知の町にいても
坂本龍馬に思いは馳せない
川面にはさざ波がたっている
それはそう見えるだけで
た ....
寒くて月が綺麗な夜、
魅入られたようにつぶやいた
「あなたのこと、すきじゃなかったわ」
男は煙草のけむりを面倒くさそうに吐き出した
「知ってたよ」
見つめあって苦笑し ....
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