【くちなしの実】

夏のわたしの 誕生日、その朝 発した言葉は
おはようでも こんにちわでもなく
「くちなし」 だった
 
喋れなくなるほどに
薫る高貴な色彩の白
雫 ....
紺碧の黄昏に

ごぽ、ごぽ。ごぽごぽ。
溺れる、わたし。

気持ちいいの。
落ちてく感じが、気持ちいいの。

優しく粘つくような夕刻に
ゆっくり引きずり込まれる

揺らぐ瞳の前で ....
ウォーキングを

きょうははやくに始められた

家々からぽつぽつと

リコーダの音色があがっている

ちかく小学校で音楽会があるのだろう

炊き込みご飯のつよい匂いがした

そこを過ぎると金木犀だ

 ....
夕べちきゅうの夢をみた

多田武彦のうたの

のような夢だった

昭和の抒情は

ここにしかないようだった


群れをなした青のなかで

なんども射精する

すべてはちきゅうの追憶だから

男スープは ....
とりとめのない物思いに
舞い降りた芳しい栞
見上げた梢から零れる
オレンジ色のはにかみ

とりとめもなく高い空を
自由飛行したがる意識
ゆるやかに誘うような
オレンジ色のためいき

眉間に堰き止めて ....
生まれた時代がわるかったって
なぁ兄弟
俺たちだって居場所ぐらいあるさ
おい
身構えていろよ
不幸者の足音がする
次の霜まで
生きてやろうぜ
なあ
(おはよう
って
ひさしぶり(ね
)生き生きと
朝から こえがする
から
新しい色
探しにきた

街へ
(ね
モカをすすり
なにを
する) 今日の  ....
甘くひとくち
昼下がりを赤く染めて
コラージュ
黒いリボンで束ねてほしい
娼婦の真似
いけませんこと
ここは
秘密の花園
あなたが
最初の尋ね人よ

そこで
お待ちになって

ビスケットのあと

キス ....
宝石はその身を飾る呪術
栄華に輝いた英国王室
女王ヴィクトリア
彩られた装飾品の数々
世界に君臨する 黄金のティアラ
真珠にダイヤモンド
金銀に縁取られたネックレス/ ブローチ
エメ ....
アスファルト
通りすぎた
西風に

砂は覚えている

眠る
この夏の足跡

輝いた
ピーチパラソル

君がひとつ大人になれば
またおいでよ

ささやきながら

 ....
きみが紫露草のようなんだ

青色がとても似合うからか

そもそもきみが青だからか

地べたの緑の小さな宇宙に

散らばる青い星々だからか

この可憐な草花のあまくて

涼やかな香がきみだからか

きみ ....
ぼくらは最初のよる

息をひそめていたのだ

もうだめだよと

この街路樹たちのしたで

ぼくらは息をひそめていたのだ


街道に向いたベンチに座って

ぼくの煙草をわけあいながら

変わらなかった、 ....
お昼前に貰ったメール

題名は

カレーを買い出しに出掛けています

いちめんの葉や花の写メが添付されていた

それは光のなかで薄れて見えた

夏ならば蝉の声が聞こえてきそうだった ....
去年はきみの

寝返りや寝顔ばかり見ていた

今年は本当に歩きだすなんて

いっしょに歩きながらも

きみの成長に追いつけない母は

つい手をつないでしまうよ

10月の日差し ....
最近、空が遠く感じるんだ。

ちょっと前までは、もっと近くて。

空の中に居るように、感じていたのにね。

空が、遠いんだ。

何だか、淋しいんだ。
無口な風に誘われて

ろんど

昔誰かいたの
追憶の匂いがする


じっと見つめたまま

ゆらゆらと胡蝶が舞います

広い世界とはうらはらに

わたし
暢気なお庭で遊 ....
人類を代表して最愛にねじこんだペニスは
ぼくをまるで岬の突端に立たせていたのだった
風が吹いていた

ここに地終わり、海始まる、

愛の最前線とはこんなところだったのだ


クリムトの描く至福の顔にお ....
東京の空がせまいと言ったのは
ちえこだった

彼女は感覚と真実を
せまい世界から発信していた

ぼくはひとつの特権だ
ぼくしか聞こえないちえこなのだから

ひとりカフェでのむ珈琲
この炭汁を彼女にも分 ....
見つめている
僕は
どこから来て
何を残し
どこへゆくのでしょう

ほんとうは
みっちゃんと暮らしたかった
なんて
僕が
永遠に眠るとき
なつかしく
思うのでしょうか
これを説明していては

この事件は

詩にはなれないのだろう


夜道を歩いていると

マンションの明かりや

外灯にてらされて

かげは俺ひとつきりしかなかった

それでも秋虫はないていて

孤独と ....
たぶんさびしいだろ

たぶんかなしいだろ


たぶんうわついてら

たぶんしたみてるさ


きみもおんなじだろ

おれたちはそうだろ
あの日別れ話をした駅のホーム

周りの目も気にせずに流し続けた涙

声にもならなかった最後の叫び


貴方の去った後
貴方はもうここには戻ってくることはなくて
あなたが居たこと全てが夢みたいにおもえた ....
幾年月の魂の蓄積

地の底に眠る土の塊

いつか僕が還る刻の風化

笑っているのだろうか

それとも
この世を恨んだままでいるのだろうか

その石はなにも語らず
御飯てほんとうに美味しい。

僕がはじめてお米の大切さを知ったのは
冷蔵庫の中が空っぽになったとき
『また明日!!』

あの日から
その言葉をきくと

もう会えない


そんな気持ちはが胸をよぎる

それでも

『また明日!!』って帰っていく貴方の後ろ姿を見て


どうか無事でいてくださいと


 ....
亀はじっとして動かない
僕は固い甲羅になった亀の両脇を片手でおそるおそる上から掴み上げると
道路脇の川へ下りてゆき逃がしてやりました 。
亀は うれしかったのか 哀しかったのか
目には涙に濡れ ....
キャンプ場の近くを車で走っていたら20センチくらいの亀が道路をえっちらほっちらと横切っていました。
僕が車を止めて近づくと、亀は首や手足を引っ込めたまま
動かなくなりました 。

このままでは ....
ただ
ほんとになにげなく
コンビニに寄った帰り道

君の後ろから
とことこと歩いて
空を見上げて

シャツの裾を引っ張って
『ねえねえ 空 きれいだよ』
なんて
言ってみたい

秋の風が
袖から出た腕 ....
紅葉

秋風に頬擦りされて
照れ隠しに
薄化粧

ゆさゆさ
つぶやいて

聞こえるかな
乙女な気持ち
やみはひかりで青くなる

そんな発見は

とおいあまい日々のなか


さびしくてくるしいのは嫌なの


愛しているのに

そんな言葉を吐かせていた

不倫がふしぜんなことならば

しぜんってやつはどこ ....
携帯写真+詩
タイトル 投稿者 Point 日付
くちなしの実[group]るるりら13*10/10/12 13:26
深海マーメイド。愛心2*10/10/11 21:29
悲しみの袋吉岡ペペロ010/10/11 20:09
夕べの夢010/10/11 17:53
金木犀nonya17*10/10/11 16:07
ならず者アラガイs4*10/10/10 21:37
1*10/10/10 21:24
ビスケット乱太郎10*10/10/8 21:38
ヴィクトリアン・ジュエリーによせてアラガイs2*10/10/7 22:56
夏の面影8*10/10/7 18:52
紫露草吉岡ペペロ3+10/10/7 18:22
もうだめだ010/10/7 1:18
彼女がカレーを選んだ理由310/10/6 16:33
想撮空間「きらきら」 きみがまぶしい。[group]逢坂桜510/10/6 15:42
空想い。狠志010/10/5 21:47
幻窓アラガイs7*10/10/5 13:16
愛の最前線吉岡ペペロ410/10/5 0:31
平成☆ちえこ抄410/10/4 21:54
昨日)今日)明日アラガイs2*10/10/3 21:13
外灯のかげ吉岡ペペロ210/10/3 21:11
きみとぼく110/10/3 18:01
温もり黒猫110/10/1 20:49
アラガイs4*10/10/1 20:46
実り2*10/10/1 13:52
どうか黒猫210/10/1 6:48
亀 ‥‥ 続きアラガイs6*10/9/30 16:21
3*10/9/30 16:08
こんなふうに雨音些末210/9/30 15:48
紅葉乱太郎8*10/9/29 21:49
しぜんな不倫吉岡ペペロ4+10/9/26 19:12

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