薄霧にぼんやりと月照る春の夜に、
哀しい風が吹きまする。
木木はカサカサと噎び泣き
昼間啼いてゐた鶯は
既に眠りについたのか、
沈黙したまま
風の吹き荒ぶ音ばかりがするのです。
吾が心は ....
焚火の終わりを待っている
燃えるものがもうなくなってきた
ここにあった暖かな体温
ぼくが愛した柔らかな太陽
そうつぶやいて時間をつぶす
あいまいな未来を想像する

終わりが近づきなが ....
 ひとさし指の甲のうえに、

コガネムシ、

     を、

    のせてみた、

 とても大きな、

裸石、

 に、なるような、

       気がして、

 ....
一面、純白を背景に
現れる森影深く揺れ動き
音の粒子降り注ぐ
切り裂く今この時を

 光り輝きながら凍り付き 
  凍り付きながら光り輝き
  流線形に生動し伸び広がる
 思惟のヒビキ ....
耳に舟を浮かべ

歩調乱して舞う春の

袖の桜に


つややかな

丸石を

箱に収めたまま


誰が挟んだ栞だろう

蝶は飛び

青き幕間に


  *
 ....
もしも私に星の欠片をくれるなら
ピチピチ パチパチ 
美味しいソーダ水を差し上げましょう

もしも私に紅い花束をくれるなら
シャラリ サンサン
揺れる{ルビ簪=かんざし}を差し上げましょう ....
意味を忌みimitation
忌々しい今のimagination
今際の際まで
   極まるまで
   燦くまで
きらきらの泡のペプシコーラみたいな週末が、ぼくの身の上にまきちらされていた。映画館のアルバイトは忙しくて、深夜に帰宅したアパートでは雨漏り騒動があったし、スマホは調子が悪くてなんだか通知がうまく届かな .... 虚空から一筋の白い糸が垂れ下がり
その糸は金色に輝けり。
虚空をよくよく見ると巨大な大日如来の顔が覗けりては
巨大な大日如来はにこりと笑ひをりて
それで吾は地獄にゐることを解するなり。
初め ....
どようび、
作業員のほとんどいない、
構内の、
ひび割れたアスファルトのうえで、
ひび割れた、
やわらかなウロコを剥がすように、
スコップで剥がしてゆく、
となりの十一番倉庫では、
フ ....
遍路道の長い階段を
杖にすがってのろのろ登る
持鈴の響きが風のざわめきを寸断する
線香と蠟燭はちゃんと持参している


駐車場に整備された多目的トイレに
行き倒れ同然で寝泊まりする人 ....
この前は
その家族とちょっと
ケンカしてヤケになったの
でもすぐに仲直りしたよ
ごめんなさい



家族の
お一人
お一人が
ありがたい存在です
ありがとうさま
その眼差しは何?
繰り返される魂
奥深い古都で
浮かび来る
繰り返される魂の 眼差し

 胸奥の庭では狂女の舞い踊り 、

奥深い古都にて
顔を抱え肉体携え 人の行く人の生く
1000億だなんて聞いたら
200億なんてはした金のような気が
したって仕方ないじゃない
私、彼を信じてた
追い詰められたら
きっと助けてくれるって
でも友情はお金を超えられないというのは ....
ボクが今年の元旦に死んだ
数週間前から食欲がなくなっていた
それでもワイフとの散歩には行きたがった
隣の犬にワイフが一目惚れしてから
勤めで多忙な飼い主にかわって
毎日ワイフと散歩していた
 ....
瞬きの中に一生を見つけることがある、奇妙に開かれた朝、俺は薄暗い歴史を抱いて合成レザーのソファーの上で小説を読んでいる、壁掛け時計はずっと動いていないように思えるがその存在を忘れている間に数分針を .... 命は命に
支えられているし
命は命を
支えている
私の命も



命尽きるのは
自然なこと
故に
命を大事にしたいな
あなたを思えば



人には自恃(じじ)があれ ....
「さて、生成AIで
 様々なサービスが生まれていますが
 今日ご紹介するのは
 昔の誰かにメールを送ると
 返事が返って来るというサイト
 ”アキラメール”です
 代表の山下彰さんに伺いま ....
 

そこにいるのは
だれ?

カーテンの影にかくれて
黒いちいさな夜が
ゆらゆらとゆれている

わずかに残った理性が
そんなものは居ないと
こころに適切な助言をする
 ....
セックスしてません

性的満足度
何%もない

男って
悲しい生き物

爽やかなIKEMEN達は
めくるめくる夜に
充たされてるから

朝は爽やかな顔色してるんですって

 ....
春には桜を見て
夏にはアイスをかじり
秋には紅葉を見て
冬はこたつで丸くなる

その間、その間
暫時体は痛い

それだけ?
それだけ

猫生ここに尽きる
信がない真がない義がない勇気がない愛がない
代わりに
せこいこすい汚い小賢しい
あるのは
うらみつらみねたみそねみ

滅びるのに十分案件です
  Reaction。

{引用=

まず、やらかしたことをはなす。それでいいだろうといい、窓の外の空き箱をみていた。何処かの国ではトムソンガゼルが興味を惹かれて突ついているのだろうか。
 ....
闇の中に
星々の光
あふれる
ありがとう
悲しみを越えて



感じていた
いのちは
遠くなり、
あたらしいいのちを
生みたいな



詩とは
私にとって
死を ....
またはじまる、
慈愛、
家のなかの壁や床をすばやく這う、
八本足の、
ちいさなニンジャ、
ことしも繰りひろげられる、
ほとんど割にあわない、とてもスケールのちいさな、
大とりもの帳、
 ....
私は通路、媒介する物
表し在るのは
只ひたすら
鎮まり明るむ意識に
到来する物
ポカリ、と
まるで金づちで脳天やったくらいの
陽気な金曜日だ

現実がたとえゴミだらけの砂漠でも
他人なんかどうでもいいしいつでも死ねると思えば
芯にぽかぽかした柔らかな微笑みが生まれる
 ....
意識を鎮めて、
意識に沈みゆき 、

   時の透明になる頃
 深層の暗闇を照らし出し 






蟻塚にアタマ突っ込み
うじゃうじゃ蠢き動き出す

 震え揺れる光の新緑 ....
死ねないから
生きているんだよ私
ショック?
本音だよ
なんて罰当りな



ある時から
人生の目標を
失っている。
夢は
みんな叶ったから



新たな
夢や目 ....
かけおちだというのに
きみは鞄いっぱいに猫をつめてきた
折れそうに細い指を赤くしながら

地下街でのむビールは
すこしだけ甘い気がする。
そう言って靴を脱いで
もうここでもいいかあ、 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
眩暈する春の夜積 緋露雪0...224/4/22 5:28
部屋は墓場へ戻す。焚火は近く終わる。竜門勇気5*24/4/21 23:58
コガネムシ本田憲嵩624/4/21 23:31
オンガクひだかたけし324/4/21 16:52
石蝶夢ただのみきや3*24/4/21 13:28
何かくださいレタス5*24/4/21 12:38
囈 言塔野夏子3*24/4/21 9:20
ペプシコーラの週末ねことら824/4/21 8:50
虚空――(この詩は芥川龍之介の『蜘蛛の糸』とは無関係です)積 緋露雪0...224/4/21 2:39
はるどようび本田憲嵩624/4/21 1:10
巡礼藤原絵理子424/4/20 22:25
※五行歌 二首「ごめんなさい ありがとうさま」こしごえ4+*24/4/20 21:35
ループする古都にてひだかたけし324/4/20 19:33
グッバイ、ショウヘイ花形新次1+24/4/20 19:20
喪心ホカチャン6*24/4/20 18:51
蜥蜴の行方の先の素描ホロウ・シカ...2*24/4/20 17:05
※五行歌 四首「私の気持だ」こしごえ5*24/4/20 16:20
アキラメールイオン3*24/4/20 12:24
菜の花秋葉竹124/4/20 8:32
セックス原田たけし324/4/20 8:00
ニートの誕生りゅうさん124/4/20 6:13
国破れて324/4/20 6:12
Reaction。ryinx6*24/4/20 5:21
※五行歌 三首「悲しみを越えて」こしごえ5*24/4/19 21:28
蜘蛛本田憲嵩624/4/19 21:17
五行歌、私という物ひだかたけし324/4/19 20:38
金、土、日◇レキ4*24/4/19 19:28
アタマ思惟の海原ひだかたけし2*24/4/19 18:09
※五行歌 三首「今ここ」こしごえ3*24/4/19 13:37
地下街はるな324/4/19 8:21

Home 戻る 最新へ 次へ
53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
0.54sec.