踏み付けてやりたい、この臆病な息遣いを
土のまないたに寝かせて
10本の指で隠しただけの双 ....
誰にも知られてはならない
耳をそばだてて
この地面の奥深くには
川のように赤い血が流れてい ....
何を恐れているの?
明日を恐れているの
今日はまだ終わらないのに
今日より明日がこわいの
....
ゆうひがうみに
しずんでいく
ちいさな
しょうてんがいの
あかりがともる
....
かぎりある人生に
なにかひとつでも情熱や永遠の痕跡を
残してやらなきゃ
後進たちに
情熱や永 ....
汲み置いた澄明になお念を入れ
氷砂糖のようなカルキ抜きの粒を一つ二つ
一パーセント濃度に計算され ....
息を転がして
そして
その息にケ躓いて
-------
ひとりと一つは
冠を被った泡の ....
太陽、わたしだけの
視ずのなかで
小さくなる
その文字の行方
太 ....
いけふくろうには逆らわないで
ギョロリとした目で
心を見抜く
いけふくろうには逆らわないで ....
こじれっちまった哀しみに
今日も正義を振りかざす
私はガチガチ
剥がれっちまった壁紙に
....
とても嫌なことがあって
気晴らしにいつもと違う道を帰ったら
スーパーの裏にあった調剤薬局
何気 ....
手を伸ばせば
やさしく握り返してくれる
壊れそうなときは
そっと寄り添ってくれる
文 ....
君という名の旗
おんなじさ今日が始まっても またかって思うだけで
特別な事は何もない 本質的 ....
世界の食虫植物展
てのひらはそそと、ほたるのあかり
贓物をてらすと
くびれた腰の民族思想
....
大切にするということは
永遠のものまねなんだ
大切にするということで
永遠のものまねをする
....
夏が その終わりを青空に そっと差し伸べるころ
僕たちの 眺める雲は ずっと 遠くなって ....
台風一過の翌朝の校庭の如く
塵ひとつなく整然としていた
生まれてきた理由は混沌から放たれ ....
オーガズムとは、性的興奮、快感、精神的刺激がピークに達した時のことを意味します。
一般的に分かりや ....
捨てられた砂漠と
魚釣りにいく
嵐が来たらしく
船が幾つも 幾つも
....
森になれ、
森になれと
実を落とす
森にわけ入る。
馬舎のなかで
干し草を
....
いくつかのよりどころが
いつのまに
消えたり増えたりしている
かけがえのない場所だって ....
秋のある日
日本には目立つものが3つあり震災円高なでしこ・ジャパン
妻とともなでしこジャ ....
(2:24)
夏の底では
夜が冷える
縫い合わせた理性では
この泥濘は超えられぬ
....
カレーライスって…
簡単に作れるッ♪
野菜とお肉を…
好きな形に切って♪
煮込んでルーを ....
初めてはうそで
そのつぎは泣いてて
三度目はしょうじき
言葉はうそで
心は泣いてて
....
私欲で手にいれて私腹を肥やして
要らなくなったものは?
赤の他人にプレゼント
街のほんの片隅でも
....
指輪から産まれた棘が
傷になる前に
心根から小さな棘を数本抜いた
一つの形が崩れると
棘 ....
明け方の赤外が
角膜で入射角を変えるので
フィルター無しの声は
色を失くしたままだった
....
君は僕の一部ではない
ぼくも君に所属しない
宇宙にはかたちがない
愛には終わりがな ....
少しずつ息をはく朝
忘れてしまう 私だけが
曇る壁ごしの声は
緑がかった海の中で揺れて
....
ロックは重要なテーマなのかもしれないと、先日の只野氏の意見によって私は気づかされている。ところで ....
テント 笑い顔 喋る婦人
前歯 黄色の乞食 街街燈
自家用車 前庭の芝 スプリンクラ ....
雨や雪やもしくは火山灰
降り積もるものに閉ざされるとき
あおぞらに解き放たれた高層雲が眩しいとき ....
リアルな夢を見た日は
夢と現実の区別がつかなくて
夢の世界では
目の前にあるものと現実とを ....
たいらな部屋のなかで
やわらかな肉をおしあてて
唯一息をしている
しめった砂で
から ....
いざとなったら
夜もきみのせい
世界がおわりかけてるのも
ジャムがあんまり甘くないのも ....
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