ブレスレス
哀しいからか淋しいからか
どうにもこ ....
ギネスビールと
カシスソーダしか飲めない
女の子がいた
世界が終わる二年前から
三年間
そ ....
今日は凹むことがあって、なぐさめてもらおうと、たくさんの友達にメールしました。
あれだけ応援してく ....
100809
価格破壊の角笛に
トロンボーン ....
思い出の
ベスト盤まで売り払い
家賃に替えて
明日を目指した
....
自転車で
学校へ行く
いつもと違う道を
いつもと違う速度で
木漏れ日のなか
自転車で
....
{引用=かえりたい
かえりたい
かえりたい
かえりたい
胎内に、かえりたい
....
泣きながらくべる薪を
金の縁取りがされたまあるい純白の皿に盛る
荒熱をとるためにグラスに水をそそ ....
唐突に重い身体を感じて夢から覚めたと思い知る
薄い霧のかかった感覚を占める ....
・落下女
その両手を手放した瞬間から私の落下は開始していた
たまに香る金木犀は私を拒絶し ....
7年ぶりに観覧車に乗ると
向かいに、スニーカーを履いた蝉が座っていた
「じー、じー、じー」
「みん、 ....
水のノートに
垂線を引いていく
印刷された罫線と縦横になって
小さな枡がいくつかで ....
{引用=それでいいの、
それでいいの、
それでいいの、
ちがう、
ちがうけど、
....
避暑の家の涼しげな夏草の茂み
その影もまた深い碧に沈み、
淡く邪気ない木漏れ日が窓辺を揺らしてい ....
みんな、この瞬間を待っていたんだよね
アナウンスに促され彼がリンクへ登場すれば
黄色い歓声と ....
痙攣する瞼に夢をみる
青い空を首が痛くなる程見上げて
海を泳ぐ魚になる夢
....
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老いた造船家の仕事部屋は紙 ....
遠い明日と宇宙との境界面に浮かぶ
あの雲の中へ
右耳が千切れて 泥まみれになった
....
今日は死のう
ひたすらに
明日に強く生きるため
今日は死のう
おだやかに
....
林檎さえ踏み潰した
色彩を零して壊れていく
極論の中の愛しさ
目の中で生まれた事を想い
恋を ....
晩ご飯の魚と目が合った日のことを、覚えていますか。
腹の中の子まで食われ白骨化してるくせに、目だけ ....
ハーブを植えてる家の前を歩く
さみしい気分はそのままだった
風邪をひいてる子供が走る
さみ ....
愛とは
美味しいと誉める事
大いに喜ぶ事
何回も喜ぶ事
愛とは感謝する事
ありがとうと ....
この肉体のさなか
誠実と不誠実が
ヒメジオンを踏みつけて
長く伸びる線路の
枕木を踏んでいく ....
立秋は暑い
暑いけれど
風がほどけ
....
いつも同じ場所を捲るので
擦り切れてぼけてしまったアルバムを
暇さえあれば眺めてる
夏 ....
静かな暖かい
春の夜には
背筋が寒くなるぐらい
柔らかい気持ちになる
僕は生きていて、
空 ....
ひとつぶずつじぶんとおんなじ空間に砂利をつめたら動くだろうか
もししろい ....
詰め物をされた銃口を、鼓膜に擦りつける
密着する日常
明日起こるべき異変に、紙切れ一枚分の宣 ....
森林をそこらじゅうに
フジテレビをつけながら
遠くのアメリカ大陸にあるのだと 木造船の中で 凝視 ....
一日が終わると
浴室で安らぎの時を過ごす
さまざまな匂いがたちこめ
すべてを忘れ
バスタ ....
ぼくは ぼくは ぼくは ぼくは ぼくは きみ
はじめましてもさようならももう意味がない ....
きょう楽しくて
たくさん笑ってしまったから
きょう死ななければならないな
と
おもった
....
なぜかはわからないけれど、世界はとおくにある。
朝顔の花でつくるいろ水や、
海辺でひろう ....
足を開いて見せつける
ここがお前の帰り道なのだと
「サア、オカエリ」
お前 ....
高い店の女だからと言って、
いつもの店の女よりも、
相対的にいい女がくる確率が高い、というだけで ....
見失った?
そらしたつもりなかったのに
突然消えた
目の前にあったんだ
今は何もない
....
そらのうえのうみは
いつもさらさら
かぜのおどるうみ
くるぶしのあたりで
....
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