水みたいに君は
説く説くと吐露して、
流れてしまえばいい。
結局言わなくて善かったと、 ....
ぼくを二度寝させた
ふくよかな光と水色
朝から黄砂で太陽は
鏡のように
鏡の ....
思えば今日だった
ような気がする
何 ....
朝 目覚めると
夫が洗濯物を干していた
私がやる
と言うと
風邪は大丈夫かと
言葉尻苛立ち ....
ならした大地に
くぼみを作る
てのひら一杯ぶんの土で
耳たぶの熱を
葬った
背骨の ....
素晴らしい気晴らしに、いつ果てるとも知れぬ夢
悔いる人の波の中、寄せては返す太眉毛(ふとまゆげ ....
あの時
何を見ていたのか
白い紙の皮膚の上を
一度だけすれ違う
その時の
微風 に
時間 ....
私の書く文章に実在する女は出てこない私の書く文章に実在する女は出てこない
私の書く文章に実在する女 ....
草原に 雲雀響きて 空高し
雲雀声 青き空へと 染み渡る
雲雀声 見上げし空の 眩しさよ
雲雀 ....
ぼんやりした世界には、そこにしかない風景がひろがる。
つるんとして、水色がかったウロコ外して
....
駅前通りの先の
ガソリンスタンドが
潰れたのは
たぶん
去年のジュウイチ月
毎 ....
いちのうらはろく
自分自身
よく
わからないものだから ....
黒い人は菊の香りがした。
白い人は白い箱に入れられて。
色は満ち足りて。
モノクロ ....
やさしさが
五臓六腑に染み渡る
僕は外に出ていろいろな本を買いたい。
本を読むことは役に立つからだ。
本を書くことは役に立つから ....
一瞬の寝覚めにまたたいた 陽の
照り返された羽ばたきに 影を見て
忘却の窓越しで永遠 ぽ ....
(線香花火をしている少女、僕が登場)
今年も浅墨黒く少年じみて発火していた夏は僕が期待していた ....
通り過ぎるだけの存在の
あなたはいつも横顔
視線を見られる心配はないけれど
ノートの落書き ....
判っていたのです。
りんごが何故赤いのかも
甘酸っぱいその汁に
魅入られていたのは、私のほう
....
ボクは予感がした
お気に入りのビー玉を
ひとつはパパに
ひとつはママにあげた
ボクも ....
全体のなかでなつなに 背の方へ向けて
まわって おなかが減った 一度
ええも 目のなかに入っ ....
忙しいのに
嬉しい
人の役に立っている
感謝してくれる。
体はボロボロ
疲れている。
....
中紅色の夕焼けは広く遠く
二度と見る事がないかのように
盗んだ瞳を釘付けさせ ....
とてもやわらかな風が
吹き抜けていく
春がどこかで生まれ
白いシャツが
色付きの女に ....
なんちゃってグミかんで
なんちゃって空ながめてる
俺の手は乾いた床を拭いているから
....
思ったより簡単に得られた評価に
少し戸惑いながらも
ほくそ笑みを浮かべてみる
あぁ な ....
「サザエさん」視ずに二人で出掛けよう
(迫る明日から駆け落ちしよう)
象が海を渡っていく
かわいそうに
目が見えないのだ
かわいそうに
と人は言うけれど
....
「家出したくなる時」という詩を書いてアップした時、夫は私との生活ののろけを随筆で書いているのに私が ....
沸きいずる誇りを胸に抑えかね晴れ上がった日に甲種合格
われ一人屋根に上ればコーリャンの畑に数十 ....
ボルシチの入った器がつよい風にあおられてひっくり返りました
若いアデリーペンギンのオスがしたじきに ....
舞った白
紋白蝶
ではなく
ただのゴミ袋でした
私は
知らぬ間に春の中
裏庭に透明の象がいる
ばあちゃんはそれを知っている
他は誰も信じてくれない
夜、布団に身体 ....
{引用=はじめにクリボーありき
次 に 抑 圧 が や っ て く る ....
090318
このこここにとつぐといわれて
ときのたつ ....
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