あなたのところから お月さまが見えますか
お月さまと 木星と アンタレスで
一辺が5度ほどの ....
雨雲に覆われた街を
切り取る車窓を眺めれば
まるで僕らは
ネガの中を走っているよう
降り ....
すきま風が吹く時は
私は部屋で横になる
私の部屋で横になる
その迫りくる木目調は
まるで ....
朝起きたらお母さんに殺されていたので
今日は学校に行かなくてもきっと怒られないと思って
とて ....
きらいじゃないんだ、ほんとうは
ふたをあけてみればそう
まるでうそをついているみたい
ことばだ ....
風の精が
ひとり
病院のベッドを
駆け抜けていった
きみは
ぐっすり
眠っている
1
鮮やかな生に焦がれて
無意識のうちにこめかみに
魂の弾丸を撃ち放つ
立ち籠めてい ....
部屋の中は蒸し暑い
狭いベランダに出て
物干し竿と手すりを利用し
布を張り
テーブルと椅子を ....
一人だけ何でも言える人がいる
ただそれだけが笑顔の理由
ひとりきり過ごす一日 ....
カーテンが頬を撫で
柔い夢を
そっと与える頃
ワタシという私は
教室と意識の狭間で
青イン ....
だれよりも
上手にできることは
よいことですか
きらびやかで烈しい舞
なめらかに、ひとつのま ....
植物園まで
はちの子を送っていく
バスは回ってこないから
自転車でまいあさ運んでやる
自由ぐ ....
我が家に
最新型のテレビを入れてみた
だからといって
家族の会話が増えたわけではない
そもそ ....
艶やかな君の身の曲線
終極を教える鐘の音
眩しい程の朝焼け
交わらない運命を選んだ ....
僅かな希望の芽を摘み取る
君の手は狂気に染まっていた
少し透明な爪が痛々しい
心に閉 ....
美しい夕方だ
そう彼は言った
わたしは気付かない振りをする
コーヒーが熱を ....
言いたいのは
たった四文字
伝えたいのは
いろんなこと
声にな ....
(強がる心は知らぬふり
くちびるが嘘をつくから、ね)
夜の糸は はりつめて
私と貴方 ....
ぎらつく 太陽色のシトリンが
ルチル混じりの水晶に恋をした
お堅いあの子のクラックは 虹 ....
いもうとは
もうすっかり大人になって
今ではもう三人も子どもがいる
少女だったいもうとは
母 ....
一匹の{ルビ蜻蛉=とんぼ}が
脚の間をすり抜けて
小さくさざ波立つ水田
暮れ翳り始めた空に
....
これでも頑張ってるの。
頑張ってバカやってるの。
みんなに、笑われても
嫌われても
一生懸命 ....
早朝ニワトリと共に起きちゃって
洗顔、歯磨き、お化粧即効
一着しかないスーツに着替えて
l ....
今朝 駅にむかう途中に
烏が道で ぺちゃんこになっていて
その上を 車が何度も通るから
僕の目 ....
耳から
抹茶がこぼれてしまうという
朝になるとシーツは
たっぷり緑を含んでいて
洗うたびに
....
君がチョコの包み紙で折った鶴が
私の部屋にいて
羽を休めている
君に置いてきぼりにされて
こ ....
初夏の昼下がり
窓には涼しい風がふき
私はひとりまどろむ
夢 ....
いつぞやの夢はまさに夢
思い出すも叶わぬまさに夢
混ざりっ気の無い私のみた夢
再度みるには叶わ ....
愛とは?
と聞かれたら
あなたが私にとって
必要である事を
忘れない ....
真っ新な紙に文字が沁みる
字面になり損ね、はじけたもの
とばしった点と点
不必要に思われ ....
昔ね人はお月さまに住んでいたの
だけど色んな事があって
お月さまと喧嘩しちゃったの
人間はわが ....
リラの香に噎せ返り
答案用紙に回答する
温い湿度に噎せ返り
白紙の答案に怯 ....
百点満点の自分なんて、
そうそうあるもんじゃないけど、
あの時、彼女の立ち位置を羨んだ自分は
....
鬼のいない鬼ごっこ
僕は
ひとり走る
走り続けて
辺りを見渡す
雲一つない空
と
....
散歩していたら
犬がへいのへーい
少年がへいのへーい
HOTELの赤ランプ
へいのへーい ....
どうか私に
アナタの命の残りを
これから犯す罪を
恐がらないだけのkissを
甘 ....
庭先のチューリップに
午后のお茶を
通り雨が 注いでゆく
わたしは
ふたりで おそろいに ....
一生青春、なんて言わずに
人生には
朱夏
白秋
玄冬
とあるのだから
たまには
真 ....
りんりん、と
風鈴が鳴る
目蓋の裏に
広がる風景
日本家屋の
優しい縁側
そ ....
ネコ追いかけて 君と一緒にカフェ
チーズケーキと 君の笑顔が好き
ネコより気まぐれ 君にふり ....
ひどい肩こりと不安から朝の4時とか5時に目を覚ましてしまうことが最近多く、本日も、久々の休みなのにた ....
黄金の水を とくとくとく
あわの神秘に どきどきどき
ごくごくごく
ごくごくごく
....
君の
ちっちゃな
前足の先から
私の
指先に
伝わってくる
なにか
大好きだよ
....
心より一切の欲消え去りて青き紅葉の葉は揺れており
水無月に外郎を求め与えてし母の眼 ....
雨が降ってきた
そんな空にイライラしたのだろうか
家に置いてある
どうでもいいコップを
庭の ....
あなたを打たせて取りたい
雨の降るデイゲームで
三振はいらないから
たったひとつの直球で
....
鳩が来て紅葉の枝に住まいけり
陽が上り妻のチロルの服を干す
初西瓜妻にやるため ....
自分の趣味で申し訳ないのだけれど、女性の書く詩が好きだ。
女性詩、あるいは女性性を持った詩、と ....
浸りゆく
この黄昏に
街は慈愛の潮 満ちて
海から遠く 離れて
唸る 街に
古代の ....
水温は体を刺していくので、子供たちは明るく冷めて唇の色を変える
心配などないなんて嘘だけれど子供こ ....
きみのことが好きだ
きみのことが好きだ
きみのことが好きだ
きみのことが好きだ
きみのこ ....
同じ詩を何回もアップしてみる
反復してみる
同じ詩を何回もアップしてみる
反復は重要なことだとどこかにかいてある
同じ詩を何回もアップしてみる
反復の一つ一つをただの反復というのは詩ではないと思う
唐水車の水ぎわの
苔むす屋敷のはしっこに
住んでおります
ございます
子どもは巣立ち ....
無い物ねだりを始めた君は
朝靄の中にある
タンポポがそっと綿帽子を飛ばす光景を
....
西暦2500年の世界は 人類は月に移住していて緑豊かで特別争いも無く暮らしている 僕は近いうちに月 ....
目の前で
ひらりと舞い上がって
足跡は空高く飛んでいった
あのひとの足跡も
ひら ....
教室に忘れたものをとりに行く黄ばんだカーテン揺らす微風
曇り空の中を飛んでく飛行機の風を切 ....
わたしはかつて
子供でした
あなたはどうですか
助け合うことが
正しいことだと知 ....
温かな毛布に包まれ
眠る仔猫を傍らに、
宵い酔い耽るや
満ち月夜
....
バスが燃え
市場が燃え
レストランが
兵士を焼く
まだ若いパトロールを
私たちは奪 ....
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