ある日喉に針が刺さり私は歌を歌えなくなった
青空を見上げて風に乗せて自由に空を飛び
あの青々 ....
そう 私たちは
日常のドアを開けながら生きる
何事もなき
それでいて それなりに満足な
....
僕は灰色の影を彷徨い
遂にトンネルの前で躊躇した
目前の空洞に絡む蔦が懐かしく
黒い世界に
....
詩って詩って詩って
言葉のダンス
初めて出会った恋人たちが
ささやくように
歌いかける
....
何にも問題が起こらず日々は過ぎて行く
唐突に自分自身に何が起こることはない
そんな風に感じている ....
部屋に閉じ込められて
いつからの「君」との文字遊び
浮かぶフォント
踊る僕の指
大好きな ....
ぼくは詩人
人は逆境に立ち向かうからこそ
人である
今日もまた
夜の散歩をしてい ....
木々の葉から
ゆっくりと、また、ゆっくりと
雨雫が地へ落下する
ヒグラ ....
風鈴の音
金魚の赤
縁側で夕涼み
ビールの泡
ダイニングの
トライアングル地帯
何が ....
さまざまな事件は消化されないまま
僕達の懐を通り抜け
あざ笑いする者の思う壺になって
....
砂糖にたかっていたアリを
靴で踏みつけた
おまえは家の子ではない
アリの巣から拾ってき ....
ある日 {ルビ夥=おびただ}しい数の
数字が殻を包む
それはウイルスでパスワード
僕の鍵を侵す ....
憂淫雨
独酔憂淫雨
雨中幽鳥吟
詩魂何処有
寂寂石榴陰
淫雨を憂ふ
独酔 ....
しなやかに 手折る指先 見とれつつ 翼をもがれ 君に堕ちゆく
漆黒の 壁紙に映ゆ 君の色 ....
ぼくの 守護天使が 堕ちて いった
それに さよならを 言えなくて
それを ....
は、真空の一点で凝縮し続ける無言する{ルビ性=さが}である。
仄暗い
道を歩いてい ....
草合歓の葉陰から
かすかにもえる月を見た
藍青の波間にひかるものは
あれは はるかな昔
指か ....
ことばが好きだ。
ことばは、自己顕示欲のかたまり。
わたしのこと、わたしが見たこと、
わたしが ....
あめあめねむねむ、
ねむりんこ。
すやすやぴーひゃら、
ねむねむ ....
あした、海へ往く日、
その日、白く凪ぐ日、
それは前に進む、
足の下に水、上に水、
....
雑音から 聞える
あの 道は
どこか
案山子と 6月の
微風の 元
雑音は 膿んでいる
....
キリンが疾走する
大都会 夜の東京
一頭の巨大なキリンが
闇雲に
走る
走る
第一京 ....
ぼくは詩を書きたい
一日が詩で始まり詩で終えるのなら
その一日は詩の題材の中にいる
今 ....
前を歩く君に声が掛けられない
あと半歩踏み出したなら
君に並んで歩く事も
出来るだろうに
....
ある日小さな箱が
僕の家に届いた
中には小さな
記憶が入っていた
再生する記憶
笑った ....
父が僕を
食べる夢を見た
いやらしい目で
汚らしい指で
僕を食べる
なんて美しくな ....
わたし疑われています
あのひとがとても大切にしている
ミニカーがどうしても一台足らないと
夜毎 ....
僕はキミの海で溺れる魚
どれだけ嫌われても
嘘の愛情でも
与えられると嬉しくて
悲しい程に切 ....
右手で肘をついているには勿体無い
カツカツと爪をリズミカルに鳴らすにはまだ早い
ニコチン摂取量が ....
見渡す風景は透明な水色
水の中より君を見る
舞う蝶よ
ここでしばしお休みなさい
....
私達は知らない
戦時中にかけがえの無い妻子や友を残して
死んで行った兵士の
爆撃で全身が ....
「天井に穴が開いてね。いつまでも眺めていたら、
なんだか塞ぐのが、勿体無く思 ....
ある日満たされるかもしれないという懸念を抱く大西洋
船は蛇行した
巨大な河
中流にさしかかるほ ....
目の前の小さなペットボトルに
赤茶色の液体が詰まっていて
くじで当たっただけだから
捨ててしま ....
木が二つないと
涙を流して君を想っても
「淋しい」にはならないから
声に出しても言えず
....
欠けていく
月のもとで
君と愛し合う
風に呼ばれ
二匹の猫と戯れて
君を味わう
....
真夜中の街
儚い灯りを縫い合わせて
君はいくつも
星座を作ってみせ
物語がわからなくても ....
釈明はもうたくさん
閉じこもり
かたつむり
夏の身体になれないまま
靴下を履いてねむる
....
真っ黒い茂みの向こうの秘境
兄弟しかしらない魔窟
向こうに見える小高い丘
遙か彼方に見える山脈 ....
ばら撒くばら撒くコンドーム
舞い散る舞い散るコンドーム
穴空き穴空きコンドーム
ラーメン ....
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