溺れる魚
AKiHiCo

僕はキミの海で溺れる魚
どれだけ嫌われても
嘘の愛情でも
与えられると嬉しくて
悲しい程に切なくなって
瞼の裏の真実を裏切る勇気もないまま

偽物でもいい
キミの傍で呼吸をしていたい
冷たくされても構わない
それでも僕はキミが好きだから

その水滴を振り払おうとすれば
悲しみが溢れ出す
キミとの決別を迷う僕は盲目の狩人
あの心を打ち落とせないで銃を地面に置く

気付かない振りをしていれば楽だった
泳いでいるのだと言い聞かせ続けられていれば
こんな思いをせずにすんだのに


自由詩 溺れる魚 Copyright AKiHiCo 2006-07-24 05:42:56
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