中東の戦火は遠く男郎花
頭陀袋肩より下げて女郎花
虚子忌まで雪を窓見の冬籠
未確認飛行物体観世 ....
あの閃光が忘れられようか
瞬時に街頭の三万は消え
圧しつぶされた暗闇の底で
五万の悲鳴は絶え ....
しんしんと続いてゆく ふゆのゆめ に
薬指はしばれるばかりです
プラズマ放電のなか生まれ落ちた
ハイパーコダマこんじきの馬体
かの女 ....
それは
ニッケルとコバルトの間に僕達がいる
ということ
右手に ....
男がさ虚で女が実なのか
虚が女でさ実が男だって
どちらがどちらであったらいいのか
そんなことを ....
路肩をゆく
路肩に生まれた草花に
水は流れる
白濁している 川上は
スタンドで
色 ....
きょうは朝から春の雨
森の仕事もできないし
畑の仕事もできないし
海草拾いもできないから
....
海はすっかり赤ワインで
空はすっかり酔っているのに
うみろばはまだやってこない
ところで
....
春愁なんていまさら歌えない
だからカカカと明るく笑って
カイの住んでる森に行き
おっきな声で春 ....
私が三流怪奇詩人を名乗ることにはいろーんな理由が多々あって、ひとくちには言えない。「三流」「二流」「 ....
シャワーは
なかなか熱くならない
歯がカチカチ鳴る
なんでこんなことになったんだろう
鏡 ....
「私を束ねないで」と書いた詩人・新川和江のことが私は大好きだけれども、あの詩はあんまり好きでない。束 ....
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