すべてのおすすめ
なぜこんな時に扉を叩くの
花瓶に花の活けていない
美味しいお茶のあてすらもない
ましてや椅子は一人分

花なら持ってまいりました
お茶の用意もしてきましたよ
あなたの部屋の電気ポット
 ....
天気のいい夜
寒いけど月がまんまるで
明るくて綺麗で
照らされた空の一部が
ぼんやりと群青色で
星を消す
でも見上げた空は広くて
星は沢山あった 
買い物袋を片手に月夜を歩く
風は冷 ....
 

願わくは、
どうか僕より
先に死んでください
あなたの居ない絶望を
舐めるように
味わいたいのです

願わくは、
どうか僕より
不幸でいてください
あなたを幸せにする方法 ....
ヒカリゴケのように輝く言葉を探して3年が経った
ひとくちに3年と言っても様々なことがあった
かす漬けの美味しさに目覚めたし
沖縄の楽器に手を出して挫折した

そうして割れがちな爪でひかれる辞 ....
夕闇がやってくる気配
それは決まって
南向きの玄関の隅から生まれた
冷えていく板張りに寝転がって
図書室で借りてきた本を読んでいると
ふいに呼ばれる
声、
のようなものに

夜が
 ....
トマト

みんなと仲良くやりなさい 好き嫌いを作っちゃだめだよ
子供の頃の僕に 先生や親たちはそう言って聞かせていたっけ
教室の隅に追いやられ 一人で悶絶していたあの頃の自分
誰も助けてくれ ....
石の原野に青い花が咲いた
石っころたちが拍手喝采
泣いているものまでいた

青い花は揺れる
風に愛されて
青い花が揺れる
土地の熱い吐息に

ちっとも淋しくない青い花
本当にしあわ ....
おじいちゃんが
病院から帰って来た
最新鋭のチタン心臓を装備して
右手はワンタッチで色んな工具が
取り付けられるようになっているし
足はナイキ製のウサインボルトモデルに
なっていた
凄い ....
猫の隣で
白い息は丸くなって
コタツの上の
最後の一つになった蜜柑も丸くなって
少し温くなって

わたしの隣で
あなたは丸くなって
秋よりももっと丸くなって
ほあん と 丸くなって
 ....
ほんの
ひと握りの間に
つたえられる想いなど
わずか数行

わびるにも
しのぶにも
なぐさめるにも
たしなめるにも

ひとは
それほど多くを
持ち得ないから
大切 ....
充足させるけれど
後腐れない
都合のいい場所には
都合のいい関係が出来上がる

手と手を取り合って行く
吉祥寺あたりのラブホテル
目指していた楽園も
朝にな ....
今日も正月
ぜんざいに餅をいれる

あずきをみている顔で
家族をみる

決まった日に
決まったものを食べて
定位置に
なにもかも座る

あたしの
おなかん中も
かわりなく腹黒 ....
歴史の知識のフィルターで

あたりを見回しながら山を上った

城跡にひとの気配を探していた

何百年か前ここには猛るひともいた

しかしこの城跡にはもう道さえないのだった


私 ....
自分の知っている全ての事なんて
この世界から見たら半分もないだろう
僕は今 何を知らずに生きているのか
自分にはわからない
色褪せてしまうまで
崩れ落ちるまで
見届けたかった
遠くなる影を見送り
不在を確かめたなら
踵を返し
歩きだすはずだったのに
あとからついていったのだ
見失う一歩手前の距離を保ち
二 ....
仕事帰りにスーパーで きんぴらごぼうを買った
私はこのきんぴらごぼうを作ってくれた人を知らない
きんぴらごぼうを作ってくれた人も私を知らない
でも
きんぴらごぼうは美味しい

きんぴらごぼ ....
ひかりはやみとあらそいながら
ちいさな点を穿つのだ
愛の横でみたされながら
永遠にあしたは来なかった
きれいな線をひきながら
境目づいたからだのなかで
ひかりはやみと抱きあいながら
 ....
先日
とある公共TVの討論番組を見ていました
テーマは若者、若者世代とオトナ世代の一騎打ち
スタジオに集まってあーだこーだと、進展のない議論

それはいいんだけど

びっくりしたのは学 ....
気になることが落ちていました
拾ってみると
心の中に小さな点ができました

小さな点は振動し
私の心はふるえました

ふるえた私の心は
私の意識や無意識を使って
思考や記憶を
言葉 ....
ビルの谷底では
夜が
空よりも少し
早く訪れるだろう

何冊かの読みかけの本の中から
数ページ角のすり切れた
ものだけを選び出し
それを
開こうかどうかと
迷ううちに
街灯の月が ....
 カーテンを開ければ あたり一面銀世界

「朝食食べたら、雪だるまを作ろう」
ホストファーザーが誘う
「えっ!でも私会社に行かなくちゃ!」
「えっ!何を言ってるんだい?こんな日に会社に行くバ ....
         改装をくりかえして
      築四〇年余は建付けの歪み
 隙間風が折角の暖房部屋に吹き込んで
基礎代謝低下のおいぼれは震えるばかり

      まるで片田舎に建っている ....
主人公であるなら
殺されてはいけない
最初に殺される被害者は主人公ではないからだ
犯人か探偵であるべきだ
だが誰かが殺されなければ
犯人は犯人たりえず
探偵も登場しないだろう
つまり殺さ ....
木のおもちゃには
ぬくもりがある

けれどもそれは
物の扱いに手慣れた
おとなの語り

おさない子には
木は硬い

角を落とそうが
やすりをかけようが
木の硬さはなくな ....
髪についた雪を払って
傘も持たずに街を歩けば
見慣れた景色は別世界
眩しいほどの銀世界


ふかぶかと残したはずの足跡も
振り返ればもう微か
念のため確かめてみたけど
両足ともにちゃ ....
光の子供たちが浮遊する緑野に
きっとこころの種もあるのでしょう

跳ねてはしゃいだり転げたり
悪さをして群れている子供たちに混じって
金色の繊毛におおわれてふわりと浮かんでいたり

葉に ....
かよわい肌の持ち主は
男のほう

繊細に消されていった
煙草の匂いは
指にも
首にも
移り住む

男を選んで
移り住む



男は
確かに直線的だ

けれども ....
地面すれすれまで押し潰されるバネ

チャンピオンのボディーブローをまともに受けて膝を曲げた挑戦者

獲物を見上げ
後ろ足に全体重をのせる猫

ベルリンの壁に隔てられた互いへの思い

 ....
インフルエンザの予防接種も
レーシックを受ける人も
信じられない
そういった君の足元で
細い小枝が折れる

冬がやってきたから
この森にも
早い夜の始まりを告げるように
針金のような ....
目立たないように、だけでは淋しいので一点ものの封筒を買った
案の定きみはヴィンテージ切手風のシールを息を止めながら剥がしていく
少し厚みのある封筒
80円ではきっと届かない
不規則なぼこぼこで ....
中村 くらげさんの自由詩おすすめリスト(286)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
それは水曜のこと- もっぷ自由詩514-1-17
月夜- こいち自由詩314-1-17
STARDUST- 自転車に ...自由詩214-1-16
ベスト- ふるる自由詩13*14-1-16
夕闇- そらの珊 ...自由詩2514-1-16
トマト- itukamitanij ...自由詩1*14-1-16
石の原野に青い花- もっぷ自由詩714-1-16
おじいちゃんが帰って来た- 花形新次自由詩214-1-15
丸くなって、冬。- 佐東自由詩214-1-15
わずか数行- 千波 一 ...自由詩414-1-15
ユリイカ- 中山 マ ...自由詩2*14-1-15
めでたいおなか- 朧月自由詩214-1-15
城跡にて- 吉岡ペペ ...自由詩414-1-15
わからない- リィ自由詩1*14-1-14
複眼- Lucy自由詩16*14-1-14
もしかすると_生きていることは孤独じゃないかもしれない- ichirou自由詩19+*14-1-13
ひかりはやみと- はるな自由詩514-1-13
あなたたちが作ったシステム- umineko自由詩26*14-1-13
心の中の小さな点- ichirou自由詩14*14-1-13
夜を歩くという事- 塩崎みあ ...自由詩11*14-1-13
スノーマンと雪だるま- 夏美かを ...自由詩34*14-1-12
かの幻が開いてその影はきえた(一〇)- 信天翁自由詩3+*14-1-12
推理小説- ただのみ ...自由詩20*14-1-11
木のおもちゃ- 千波 一 ...自由詩314-1-11
はつ雪さんぽ- 八布自由詩914-1-10
こころの種- 梅昆布茶自由詩22*14-1-10
才能- 千波 一 ...自由詩414-1-10
バネ- 自由詩414-1-10
夜空のすきま- 林 淳子自由詩714-1-10
Happiness_To_You- 伊織自由詩7*14-1-10

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